相対共有語 | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

書法家 武田双鳳の「そうほう録」

「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

大津北部の山間も、随分と春めいてきました。

 

 

その透明度の高さ―。琵琶湖に注ぐ天神川の上流。まわりには、紙の原料となるミツマタが群生しています。

 

 

京都大原と滋賀仰木の境目にある峠からの景色。湖なのに法律上は一級河川の琵琶湖の最もくびれた部分(琵琶湖大橋)が、スッキリ見えました。

 

 

今月の稽古で取り上げられている鄭道昭の「鄭羲下碑」(511年)は、仙人が住むと言われた雲峯山の岩肌に彫られています。

日吉大社あたりに行くと、比叡山にも巨大な岩があったりしますが、文字が刻まれていないか、ちょっと探してしまいます。

 

 

3月3週目の稽古では、鄭羲下碑の臨書をしたうえで、条幅課題の良寛の詩「間庭百花発 余香入此堂 相対共無語 春夜夜将央」に取り組みます。

 

読みは、「間庭(かんてい)百花発(ひら)き 余香(よこう)此の堂に入る 相対して共に語る無く 春夜 夜将(よるまさ)に央(なかば)ならんとす」。

 

意味は、「もの静かな庭に沢山の花が咲き初(そ)め、香りが部屋に入ってくる。あなたと向かいあって話もなくゆったり過ごすうち、春の夜はもう深更に近い」。

 

生徒の皆様たちは、わいわいと書を楽しみながら、「相対して共に語る『有る』春」を過ごしてくれています。

 

今年度最後の清書が、スッキリと仕上がるよう、今日も体操から初めていきましょう(*^-^*)

 

 

 

武田双鳳の書法道場

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