至福の時 | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

書法家 武田双鳳の「そうほう録」

「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

こんばんは。

ただ今、大津堅田で書道と法律の教室を開いています。


書道教室では子どもも大人も、初心者も有段者も、法律教室では、受験生も合格者も実務家も、一緒のクラスで学び合わっています。


どうも、異質な者同士が集う場の方が、成長のチャンスが多くあるようです。例えば初心者は上級者から技術を、上級者は初心者から気持を…といったいい意味の盗み合いも起こったりしますし、異世代・異業種コミュニケーションを通じて気づきを得たりされているようです。


教える側にとっては、共通の話題が見つかりにくい異種同士が集まるクラスは、「やりにくい」と感じることがあるかもしれません。義務教育や学習塾のように年齢やレベル等でクラス分けをした方が「やりやすい」のかもしれません。


しかし、「やりにくい」か「やりやすい」かを基準とするのは、あまり好きではありません。発電の「やりやすさ」を追求したあげくメルトダウンが生じてしまったように、そこには短絡的・自己中心的発想を感じるからです。


もちろん、異質同士が集まる場のマネジメントは、楽なものではないと思います。挑戦と反省を繰り返す毎日ですが、これが正しい、と言ったものは永遠に見つからないような気がします。


ただ、ごくたまに、異質同士が集う場だからこそ醸し出せる「一体感」を味わせてもらうことがあります。それは、学ぶ側も教える側も、その場のすべての人が成長している時に訪れるようです。それは、まさしく『至福の時』です。


できるだけ多くの「至福」を当教室で味わえるよう、生徒さんと共有する時空をたのしみつつ、「料理」(マネジメント)の腕を磨いていきたいなぁと思います。


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