リスクは利益の源泉 | ほいみんの のんびり日記

ほいみんの のんびり日記

人生は旅である。誰もが言っているつまらない言葉だけど
本当なんだからしょうがない。

ここ半年のほいみんは以前にも増して手数が少なくて、
これから書くことと自分の状況が必ずしも同じかどうか
はまだわからないのですが、前々から克服できない
なあと思い悩んでいたことを一つ。


もう無理して稼ぐ必要がない程度の安全圏まで資産が
増えて、生活の為のお金だけの問題ならトレードを
やめても問題ないとは言え無理やり止める理由は
なく、他に特別やりたいこともなく、トレードで
勝つ、ということはそれなりに楽しいし意味も
あることなので、続けてはいるわけです。


で、そういう状況だと、リスクはあまりとらずに、
安全なトレード、損益のボラティリティは低くして
下方向のリスクは今まで以上に避けつつ、取れる時は
大きく取れればいいし、取れなければ取らなくても
いい、みたいな方向に自然と流れるわけですね。


必然、無理やり上値を買うようなトレードはやめて、
ビビり指値で確実に取りに行きたくなるわけですが、
実は安全そうに見えてそれがとんでもない落とし穴。


損益のボラを低くして確実に少額でも利益を得られる
どころか、下手をすれば(下手をすれば、ですよ)
底なし地獄に真っ逆さま、となりかねない。


「安全策に行く」というのはそれほど危険なのです。


これは、理屈では分かっているのですが、なかなか
克服できない。おそらく、最近のほいみんはこっちの
無間地獄へ足を突っ込みかねない心理状態だと
思っております。


そもそも、自分のトレード全体が期待値(のような
もの)プラスであるというのは微妙なバランス
の上で成り立っています。勝利の方程式は無数に
存在しても、それが成立しうる方法論は、実に
危うい理論にもならない理論、というか屁理屈に
近いかもしれないようなもので、かろうじて通用
しています。


その中身には、高値を無理やり買いに行く、という、
一見無謀なやり方もすべて含まれていて、その上
での「自分の手法」なわけです。


でも、その中から「高値飛び付き」を止めるのは、
一見正しい選択に思えます。


高値を無理やり買いに行くことをやめるメリットは、
言わずもがな、高値掴みの防止、買いコストを
抑える事、損切りラインを下げる事などなどなの
ですが、実はデメリットもあるわけです。


それは、数倍になるようなネタ物は、買いたいような
水準では決して買わせてくれない、という事です。


これを大きく買うには、どこかで割り切って上板を
分捕るしかなく、下で待つならば、最近よくある
アルゴと個人の投げ連鎖みたいな一瞬の出来事を
期待するしかありません。でもそれでは大きくは
仕込めませんし、突っ込めば突っ込んだで、そこで
買いに行くことは結構怖いわけです。何しろ
「(エセ)安全志向」なわけですから。


では、高値を買わずに、サービス価格で買えるまで
待って、買えたら良し、買えなくても良し、とする
ことのメリットは言わずもがなとして、デメリット
は無いのでしょうか。


あまりなさそうではありますが、致命的なデメリット
が一つあるのです。


その前に、トレード全体の損益の話をしておきますが、
トレードは、自分が騰がると思っていても100%騰がる
わけではないのは当たり前で、自分の判断の結果の
プラスリターンがマイナスを上回っていればいいわけ
ですね。


当然、勝ち続けている人も、無限に回しているから
期待値+の手法で増え続けているわけで、マイナスも
無数にあるわけです。


ちと話がそれましたが、この当たり前の事とデメリット
は関連していて、

下値で指すという事は、安全そうに見えますが、
その実、「下値で指せば指すほど、下がる株だけが
指値にひっかかってしまうという」危険が大きく
なります。


騰がる株は下がらない事がありますが、下がる株は
(当たり前ですが)必ず下がるからです(大発見!)


そりゃそうですよね。普段のやり方で期待値プラスの
トレードが出来ているのに、下値だけ指してたら
ハズレトレードだけヒットしやすくなりますわ。


そりゃ、下がって指値にかかって騰がるものもある
わけですが、普段のリスクを取ったトレードの場合は
「ここまで下がるけど、ここから切り返すだろう」
と読んで指しているわけで、決して
「ここまで下がったら安いだろう」なんて考えで
指しているわけではありません。必然、安売り価格
(だと思っていた水準)まで下がった株は、実は
安値でもなんでもなく、単に頂上から降りてきた
「終わった株」の確率の方が高くなります。


微妙なバランスで期待値+を保ってきた手法は、
あっけなく、クソ手法に成り下がってしまいます。

本人は、基本的な考え方はそのままなので、何が
おかしいかを体感するのは難しいわけです。安全策が
墓穴を掘っているわけがない、というバイアス
もかかっているでしょうし。


良く言う、

「買えなかった株は騰がってしまったけど、
買えた株は騰がらない」なんて話は多くはこれで
説明がつきます。買えたら騰がらないんです。
特に安全に行こうなんて思っている場合は。


もちろん、それは個別の話ではなく、トータルで
計算しないとはっきりとしませんし、手法にも
よるのでしょうけど、おそらく感覚的なレベルでも
実感できるぐらいの差だと思います。


自分が許容していたリスクを抑えれば安全に
少額勝てる、なんていうのは幻想でしかなく、
全てをひっくるめて別の方法論を考えるか、ロット
自体を抑えるだけで、全く同じやり方を続ける
しかないんですね。


リスクは利益の源泉なり、というお話でした。


ほいみんは、ロットをあまり落とさずにどうしても
安全志向を目指したくて、結局うまく行かず、
徐々にまた修羅の道へ踏み込まざるを得ないか、と
考え直しているところです。

本当はロット落とせれば一番いいんですけどね。