歌え男の子 | 幸福論~全ての才能はオルタナティヴへ向かう~

幸福論~全ての才能はオルタナティヴへ向かう~

電車好き 本好き お酒好きな愉快な音楽家の楽しい反骨精神

日比康造さんとFLOWER FLOWERに誘われて、渋谷LOOP ANNEXで弾き語りをやってきた。
ドリンク代を強制的にとったり、チャージを¥3,000もとるんじゃなくて、安めのチャージで気軽に入ってもらって、後は楽しければお酒を飲むなりおひねり入れるなり、お客さんが楽しい対価を自分で払う、という意向のイベント。

ステージも客席に作って、絨毯敷いてその上で歌う。(コレが凄く良かった!)弾き語りだからそんなに大袈裟な設備は要らないんだけど、スピーカーの配置なんかをPAさんが一生懸命試行錯誤してた。なんせまだ新しいライブハウスにとって始めての試みだから、お客さんはもちろんスタッフ、演奏者みんなにとって新鮮なイベントだったんじゃないかな。

バンコクで見つけたライブハウスにはライブチャージは無かった。ビールかなんか一杯飲めば最後まで見てって良い。たしかビールが一本80バーツ、マイタイが140バーツ。コンビニでビール買うと30バーツだからだいぶ高いけど、それでも日本の感覚でビール900円位の感覚。現在日本のライブハウスなんかでもビール600円だったりするから、そう考えるとかなり入りやすいよね。

ただやっぱり音楽でお客さんを気分良くするってのは大変難しい事。バンコクのライブハウスでも最初に出てたバンドの時はイマイチ盛り上がりに欠けた。とても上手だったし、選曲(みんなカバーバンドだった)も良いのに。ところが後半になってもう一つのバンドにバトンタッチした途端、タイ人も白人も日本人も立ち上がって踊り始めた。俺なんか一番大騒ぎしてたもんだよ。
何が違うんだろう。どうしてそのバンドはあんなに人を気持ちよくさせられるんだろう。言葉も解んない、名前も知らない、恐らくもう一度お目にかかる事は無いだろうそのバンドに、何故俺は我を忘れて踊り狂って、大量のウイスキーを喉に流し込んだんだろう。
日本では経験した事の無いその感覚に、日本人の音楽の未熟さを痛感したものだ。

18日のユウテラスのイベント、20日のひとりMILDS、その二日間は凄い刺激を貰って、今俺の頭の中は少し混乱している状態です。笑
なにせ短い時間に凄いミュージシャンを沢山見たものだからね。

$幸福論~全ての才能はオルタナティヴへ向かう~
その凄いミュージシャンの1人、康造くんとツーショット。アンコールでの一コマです。

少し自分を鍛え直そう。ミュージシャンとして、社会人として、男の子として。
そう思ったいつもと違う夏の終わりでした。