④数選び | 宝塚発達心理ラボ <臨床心理士たちの研究会> 情報提供・発達支援・アセスメント・教材研究・不登校・ひきこもり支援

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V1619の「数選び」の深~い意味

 


10個の積木を提示して,


「積木を3個だけ

コップのなかに入れてごらんなさい。」


と教示する問題です。


 


検査の順番は必ず

3個→6個→4個→8個の順です。


 


3個→4個→6個→8個のように

だんだん増えていく順番で検査してはいけません。


 


この検査では,言語的発声を伴わずに

数えられる数概念の発達を見ています。


 


また「3個」と言われて,

入れ終わるまで「3個」ということを

覚えておかなければなりませんので

短期記憶の力も見ています。


 


また8個くらいになると

2個ずつまとめてコップに入れる子ども,

10個から2個引いて残りを入れる子ども,

ひとつずつ数えながら入れていく子どもなど,

その方略も様々です。

 


同じ「通過」であっても

その正解の出し方は子どもにより様々です。 



検査者が子どもがどんな方略を取るのかを

しっかり見ておくことは,

結果を支援につなげる際にとても大切

になります。