V16~19の「数選び」の深~い意味
10個の積木を提示して,
「積木を3個だけ
コップのなかに入れてごらんなさい。」
と教示する問題です。
検査の順番は必ず
3個→6個→4個→8個の順です。
3個→4個→6個→8個のように
だんだん増えていく順番で検査してはいけません。
この検査では,言語的発声を伴わずに
数えられる数概念の発達を見ています。
また「3個」と言われて,
入れ終わるまで「3個」ということを
覚えておかなければなりませんので
短期記憶の力も見ています。
また8個くらいになると
2個ずつまとめてコップに入れる子ども,
10個から2個引いて残りを入れる子ども,
ひとつずつ数えながら入れていく子どもなど,
その方略も様々です。
同じ「通過」であっても
その正解の出し方は子どもにより様々です。
検査者が子どもがどんな方略を取るのかを
しっかり見ておくことは,
結果を支援につなげる際にとても大切
になります。