野球肩・野球肘の治療の話 | 野球肩と野球肘(ブログ)〜親と監督と病院が大事〜

野球肩と野球肘(ブログ)〜親と監督と病院が大事〜

 子どもの野球肩と野球肘は、親・監督・病院の3つがそろってないと治すことがで
きません。ここでは暗に監督批判と病院批判を交え、野球少年のために書いてみます。
野球医学の専門家であり野球の指導者であり、野球選手である人物の話です。


野球肩と野球肘の治療の話です。

高井戸整骨院ではまず診断します。どのぐらい悪いのか?
徒手検査でだいたいどのぐらい悪いかが分かります。軽度から中等度であればそのまま高井戸整骨院で治療。重度であれば専門病院を紹介。また将来、プロ野球へ進む可能性がある選手も専門病院を紹介することが多いような気がします。

高井戸整骨院ではレントゲン、MRIを撮ることができません。もちろん手術することもできません。ですから私が必要と判断したら、専門病院でスペシャルドクターの診察を受けてもらいレントゲンやMRIなどの検査後に、治療方針のご判断をいただきます。

患者さんは、治すために治してもらうためにいい病院・治療院を探し、そして受診します。診てもらって治療してもらって、治れば良い病院。治らなければ良くない病院。

これは正しそうに聞こえますが、違うんです。そうじゃないんです。

野球肩も野球肘も重度になってしまうと、そんなに簡単には治りません。最高のプロ野球選手が、最高のドクターに診てもらって最高の治療家に治療してもらっても治らないことがあるのです。斉藤和巳投手・黒木知宏投手・伊藤智仁投手。まだまだたくさんいます。

ですから大事なことは、軽度のうちに専門家にしっかり診てもらうこと。痛みがでたら我慢して投げることはせずに、休んでそれでも痛みが気になるときはすぐに病院で診てもらうこと。
このときの注意点は、野球に詳しくない先生より詳しい先生に診てもらったほうがベターです。

そして最高の治療方法は投げないこと

選手にこれらのことを求めてもおそらく無理だと思います。みんな「野球がしたい」から。だから親や指導者がしっかりと選手の肩や肘の痛みを気にしてあげて、必要であればノースローと病院紹介をしてあげなければいけません。

上手な子の方が野球肩や野球肘になりやすいです。シンプルに投げる回数が多くなるから。上手な子が野球できなくなったら、かわいそうじゃないですか。上手じゃなくても野球が好きなのに、野球ができなくなったらかわいそうじゃないですか。

だから、子どもたちのためにみんなで力を合わせてなんとかしましょう。絶対、なんとかなりますから。