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【サードインパクト 前編 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10361357363.html 】
【サードインパクト 後編 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10362131808.html 】
【続 サード・インパクト http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10362951715.html 】
からの続きものになっているのです。是非「サードインパクト 前編」からお読み下さい。(休み明けにつけ、ご注意申し上げます)
本件は前編、後編で終わらせるつもりだったんですが、なぜか次から次へと新ネタが出てくるわけです。「サードインパクト」とは何かと言えば、「人類何とか」ではなく、バブル崩壊後、三度目となる本格的な緊縮財政政権による、日本経済の失速になります。
とにかく日本で「国債発行制限」「増税」「政府支出削減」の緊縮財政パッケージを実施すると、翌年は百パーセントの確率でマイナス成長になります。
そもそも借金返済型不況(バランスシート不況)の最中、企業の投資が増えない環境下で、消費に打撃を与え、政府支出の真水を絞り込んでしまうわけですから、GDPが減って当たり前なのです。
「無駄を削る」という美名の下、日本が政府の支出を削り続けた結果がどうなったかは、昨日のイタリアと日本のグラフを改めてご覧下さい。本日は代表戸締役様リクエストの、以下のニュースがメインです。
『補正見直し財源を景気対策に活用=藤井財務相
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11895920091011
藤井裕久財務相は11日午前、テレビ朝日の番組に出演し、2009年度補正予算の見直しで捻出する3兆円程度の財源について、年末にかけて経済状況が悪化すれば第2次補正予算として景気・雇用対策に活用する考えを示した。
2010年度当初予算における新規国債の発行額は、09年度補正後の44.1兆円程度よりも増やさないと明言。現在の為替市場については「円高ではなくドル安」とし、為替の急激な動きには「何らかの措置をとる」と強調した。
政府が現在、作業を進めている09年度補正予算の見直しでは、3兆円程度が執行停止や返納の対象になると見られている。藤井財務相は、こうして捻出した3兆円程度の財源の使途について「これからの経済の問題がある」とし、「本当に09年度(の経済)がものすごく悪くなれば、これを使わなければいけないと明言する」と、年末にかけて景気に二番底懸念が強まれば景気対策に活用すべきとの考えを示した。対策の内容に関しては「雇用対策や介護・医療などの福祉経済に(財源を)回す」と語った。(後略)』
つまり、景気対策のために立てられた補正予算を削り、景気対策の補正予算に活用する、と。
アホですかっ! ダメだ、ダメだと批判はしてきましたが、ここまでダメとは正直、思いませんでした、民主党。
とは言え、選挙前から散々に書いてきた「フロー(GDP)を削り、フロー(GDP)成長に回す」を普通にやっているだけなのでしょうけれどもね、民主党は。せめてフローを削って調達したお金を、よりフローが成長する支出に回してくれればいいのですが、可能性は低そうですねえ。
そもそも巧くいっている景気対策を止めて、補正予算をひっぺがしたわけなので、年末にかけて二番底になるに決まっています。すなわち民主党の「無駄を削る」行為こそが、日本経済に二番底を呼び寄せるのです。
その対策に、大本の原因となった補正予算削減分を充てるとは、これこそがまさしく「マッチポンプ!」です。
ああ、巧いこと言ってしまった・・・orz。
一昨日の「サードインパクト 後編」で取り上げた、1995年11月の国会における武村元蔵相「財政危機宣言」以降の日本政府の負債残高推移をグラフ化しました。
【1995年武村正義元蔵相「財政危機宣言」以降の日本政府の負債】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_24.html#Takemura
当時と比べて、日本政府の負債は二倍以上に増えてしまっているわけですね。「財政危機」を時の大蔵大臣が「国会」で宣言した時点より、負債が二倍になっているにも関わらず、破綻しないとは、これ、いかに?
しかも負債が二倍に膨らんでいる期間、長期金利がむしろ下がり続け、ず~~~っと「世界最低」の地位(威張れた話じゃないけど)を維持しているのはなぜでしょう。
日本で、
「財政破綻だ! 財政破綻だ!」
と年がら年中唱えている連中がいかに適当か、この図を見せるだけで一発でご理解頂けるでしょう。
財政破綻主義者の皆さまは、何卒、
「政府の負債(マスメディア風に言うと国の借金)が『財政危機宣言』時の二倍にも膨らんでいるにも関わらず、国債金利が世界最低を維持し、ちっとも金利が上昇しない国」
が、果たしてどうすれば財政破綻できるのか、教えてくださいませ。日本国民はすでに「十五年間」も待ち続けているわけです。
それとも1995年に「国会」で「時の大蔵大臣」が行った「財政危機宣言」が、「嘘」だったということなのでしょうか、プププ・・・・ププププププm9(^Д^)プギャー!!!てなもんです。
このグラフ、拡散希望です。
確かに、このグラフは「m9(^Д^)プギャー」ものだわ、と笑ってしまった人は、
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