チェンジリング。 | 頭の整理@タックスヘイブン パナマ文書を調べよ

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ブログランキングが変わってますがな。

そういや

何やらお知らせがあったような気がする。

でも項目がありすぎて

どれを選べば適切かが

自分で判断できず放っておいた。


ええ。

放っておいたら自然とどうにかなると

風の妖精さんっぽく思っていたんです。

間違ってました。


アメブロの人数が増えたから

ランキングも意味なくなってたが、

ここまで項目があっても

無意味な気がするよね!

でもホラ、何となく。


ダメなら変えられるし。


映画の感想です。

暗くなってから劇場に入り、

エンドロールが終わる前に出るので

中に

もしや有名人がいても気づかない。

映画館ってそういうとこ。笑。


「チェンジリング」

(08/米/142分)

監督 クリント・イーストウッド。

出演 アンジェリーナ・ジョリー。

    ジョン・マルコビッチ。

あらすじ。

消えた息子の捜索願を出したが

戻ってきた子は我が子ではなかった。

警察に懇願しても

聞き入れて貰えず門前払いを受け……。

というお話。


あー。

内容について触れるから

ネタバレを嫌う人は

注意するよーに!


「グラントリノ」も期待しちゃう

イーストウッド作品です。

これからは監督業に専念するというが

どこでどう転がるかはわからん。

役者も兼任すると

体力的にキツイだろうからなあ……。

応援してまっせ、名監督!

(もうすぐ80歳だと)


そろそろ上映終了に近いのに

思ったよりお客がいた。

リピーターかもしれん。


イーストウッド作品らしく、

暗く切なく、悲しくて重い、

だけど真摯な作風だった。


まずジョリー。

30年代あたりに流行した髪型なのか、

短めで

毛先がくるんと丸まってて

帽子をかぶる。と。

この帽子がちょーカワイイ。

口唇がちょー紅色なの。笑。


現実でも実子や養子が多いためか

役柄にはすんなり入れただろう。

想像できる。


これは実話を元にした映画化らしいが、

事件そのものを知らなくて、

事前に調べもせず、漠然と

「いなくなった子供を捜すんだろう」

とぼんやり想像してた。


フォーガットンやらフリーダムランドも

基本的には

そういったテイストなんだけど

この映画は「実話」って銘打ってるし、

中身が

残虐で濃ゆい……。


子供の捜索から

次々と事件が発展してく。

事件が明るみに出る前に

警察対ジョリーでの大騒動も起きる。


大騒動つったら

銀魂の事件解決みたいに

わたわたと楽しそうな響きがあるけど、

これは違う。

マジで。


イーストウッド作品には

「これでもか」ってくらい

嫌な人間が登場するよね。

たぶん、

役者さんは思いきり嫌なヤツを演じられて

嬉しい気持ちもあるだろう。

観客としては

ただひたすら

「むかつく」という感情に翻弄される。


今回の嫌なヤツは「警察」。

厳密にいえば

「警察と権力」だな。


時代背景が昔なので

女性がゴミのように扱われてるし、

警察の隠蔽体質もひどいし、

監禁、調査不十分、人格否定、

主人公はさまざまな虐待を受ける。


でも毅然としてんの。

さすが母親。

どんどん強くなってゆく主人公が

すごく切ない。

哀れにもなってくる。

けして「素敵な女性だ」なんて言えない。

ただひたすら

可哀想に……としか言葉が出ないもん。


こういった時代を見せられると、

男女同権を叫んだ人々の気持ちが

よくわかる。

ひどい扱いだよ……。


でもね、

精神病棟に監禁されていた人々を

解放した時は

カッコよかった。

大袈裟に抱き合ったりしないとこが

ぐっとくる。


これ実話か……。

辛いな。


エンドロール前に

登場人物たちのその後を文字表記するでしょ。

それを見た誰かが

終演後に

「え。あれで終わり?

 ビックリした。そりゃないよ」

つってたが、

実話だっていうんだから仕方ないでしょ。


察しようよ、そこは。

完全に書いたら台無しだろう。


PG-12だった気がするけど、

大人にも酷なシーンがある。

映ってないけど

目を背けたくなる残虐なシーンがね。

子供に関するものはキツイ。


SAWとか

直接的なものは平気なのに

こういう心情が伝わるものの方が

精神的に見てらんない。

ま。

見たんですけど。笑。


難点を挙げるなら

後半がちょい長く感じたのと、

主人公の人生が猛スピードで動くので

世界観が別物に感じたりするとこ。

かな。


警察や裁判に場面が移行すると

「母が我が子を探し求める」

という部分から

筋道がずれちゃうからなー。

実話だから仕方ないけど。

その時間すら惜しい気がするけど

焦っても手だてがないし……。

やきもき。


殺人犯が絞首刑になる前日、

「懺悔がすんだから

 嘘はつけない」

と言って、

ジョリーの質問に答えなかった。


でも「知らない」ってのが

彼の真実なわけだ。

覚えてねーよ。って言わないだけ

言葉を選んだのか。


どちらにしろ、

あんだけの罪を犯しておいて

「地獄に行きたくない」なんて

図々しいにもほどがあるだろ。

誰が許したって、

遺族が絶対に許すわけない。

私も許さない。


あと、子供をさらう時に

同年代の子供が同乗してれば

油断させて、連れ去りやすいってのは

すんごくリアルだった。

知らない人の車に乗っちゃあいけません。

ほんとに。


人間の尊厳を描くのが

すごくうまい監督だと改めて評価できる。

イーストウッド作品が好きな方なら

見るべき映画です。


ただし

子供が小さい母親や妊婦さんは

見ないように。