白内障は、水晶体が酸化して白濁する病変です。
三石 巌先生は、60歳を過ぎてから白内障と診断されて、
「あと3年もすると、視力を失ってしまう」と宣告されました。
ところが、それから分子矯正医学を学んで、
高タンパク質の食事と、ビタミンCの大量補給によって
白内障の進行を抑えて、
数年後に手術して完治させました。
その後も視力を失うことなく、亡くなる直前まで、
本を執筆し、スキーを楽しんで、人生を全うされました。
水晶体の酸化は、強い光や紫外線によっておこりますから、
UVカットのサングラスとともに、
酸化を防ぐ力(抗酸化力)が何より重要です。
水晶体の酸化を促す3大要因は、
①高血糖
②タンパク質(トリプトファン)不足
③血中カルシウム不足(副甲状腺機能低下)
動物性タンパク質を摂らない食事をしていると、
「トリプトファン」という必須アミノ酸が不足します。
トリプトファンが不足すると、セロトニンやメラトニンも不足して
うつ病や不眠などの原因になりますが、白内障もおこします。
また、副甲状腺の機能低下によって、
「パラソルモン」というホルモンの分泌量が少なくなると、
血中のカルシウム量が低下して、
筋肉の痙攣(テタニー)がおきたり、白内障がおきたりします。
水晶体や網膜の酸化を防ぐ重要な役割を果たしているのは、
ビタミンCです。
高血糖にならないように糖質を制限し、
動物性タンパク質を十分に摂って、
ビタミンCを毎日4~6g摂っていると、白内障はほとんど防げますし、
すでになってしまった白内障も、軽度ならば治せるのです。