目からウロコの健康常識

目からウロコの健康常識

病院で治らない慢性症状を、体質改善で治す秘訣。
30年以上、様々な自然療法を実践してきた著者が、「整体・食事・運動」で慢性症状を改善する秘訣を教えます。

最近、胃酸の逆流で困っている方が非常に多いです。

「逆流性食道炎」という病気です。

主な症状は、①胸焼けや胸痛 ②呑酸(胃液が口や喉まで込み上げてくる) ③つかえ感

の3つです。

「長引く咳」の原因が、逆流性食道炎だったということもあります。


この病気には、通常「胃酸の分泌を抑えるクスリ」が処方されます。

PPI(プロトンポンプ阻害薬)か、H2ブロッカー(抗ヒスタミン薬)です。


胃の粘膜では、プロトンポンプと呼ばれる分子が、塩酸をつくっています。

プロトンとは水素イオン(H+)のことで、「酸」そのものです。

PPIは、プロトンポンプの働きを抑えることによって、

“もっとも強力に”胃酸の分泌を抑制します。

とくに、胃酸の出やすい食後に効果を発揮し、

その効果は、およそ24時間も持続します。


一方、H2ブロッカーのHは「ヒスタミン」のことです。

胃の粘膜では、プロトンポンプがヒスタミンの指令を受けて、塩酸をつくります。

H2ブロッカーは、ヒスタミンの受容体をブロックします。

すると、ヒスタミンとヒスタミン受容体が結合できず、プロトンポンプに指令がいきません。

そのため、塩酸がつくられるのを抑えられるわけです。


しかし、H2ブロッカーの胃酸の分泌を抑える力は弱く、

毎日使っていると、だいたい2~3週間であまり効かなくなってしまいます。

しかも、副作用がかなり強く、身体全体がかなりダメージを受けます!

(H2ブロッカーの副作用を調べると、ゾッとしますよ!)

夜寝る前にたった一回飲んだだけで、

翌日は身体を動かすのも大変なくらい、全身が重くてだるくなってしまった女性もいます。


重症になると、PPIとH2ブロッカーが併せて処方されます。

しかし、PPIもH2ブロッカーも、単に『胃酸の分泌を抑えている』だけで、

『胃酸の逆流を防ぐ機能を回復させる』わけではありません


胃酸の逆流を防ぐ主な機能は、『下部食道括約筋』です。


下部食道括約筋部は、

食道の筋肉そのものが縮む力と、

横隔膜という筋肉が外側から押す力、

によって閉じられます。


つまり、食道の括約筋が弛緩して、胃の入口をしっかり閉じられなくなることが、

胃酸が逆流する根本的な原因なのです。


さらに、弛緩した食道は縮んで短くなるため、

胃が横隔膜をこえて食道側にずれてしまうこともあります。

これが「食道裂孔ヘルニア」です。


では、食道括約筋が弛緩してしまう原因は、何なのでしょうか?


よく「加齢」が一番の原因と言われていますが、

かなりの高齢でも、なんともない人もいます。


最大の原因は、『糖質の摂りすぎ』です!

砂糖も果糖も、過剰な糖質は筋肉を弛緩させますから、

胃腸のぜん動も弱くなり、食道の括約筋も弛緩してしまうのです。


ですから、治すには徹底して

「甘い菓子類・清涼飲料水・スポーツドリンク・果物」などを絶つことが最も重要です。


健康食品として販売されている「乳酸菌飲料」や「酵素」なども、

かなり大量の砂糖が入っていますから、避けたほうがよいでしょう。


果物は、糖質が多いだけでなく、

“食後に”摂ることで、より胃酸が逆流しやすくなります

果物に含まれる有機酸が胃酸と反応すると、有害な酸に変質し、

胃の内容物を腐敗させるため、ガスが発生します。

そのガスがゲップで出るときに、胃酸が食道に流れて、

食道の下部の粘膜がただれてしまうのです。


また、「減塩」もしすぎると、筋力が低下して弛緩しやすくなりますし、

胃酸もかえって多く分泌されるようになります。


タバコアルコールも、食道括約筋の締まりを悪くします。


高血圧の薬として使われる「カルシウム拮抗薬」や、

ぜん息の治療薬である「テオフィリン製剤」なども、

食道の筋肉を弛緩させる作用があるため、

胃酸が逆流する原因となります。


野菜や玄米を大量に摂ることも、胃酸の逆流を促す原因になります。

野菜や玄米に含まれる「不溶性」の食物センイを大量に摂取すると、

腸内で膨張して腸内ガスが発生します。

その結果、腸内ガスで膨張した大腸が胃袋を圧迫して、

胃酸を逆流しやすくすのです。


腹部を強く締め付ける衣類や、猫背も、

胃袋を圧迫して、胃酸を逆流しやすくします。


「肉類などの脂っこいものは、胃酸の分泌を促すので良くない」

と言われていますが、実は関係ありません。

肉類などの動物性タンパク質が不足すると、

胃腸や食道の筋肉も衰えて、弛緩しやすくなるのです。

胃酸が分泌されるのは、内容物を殺菌してタンパク質を消化するためですから、

けっして悪いことではないのです。


問題はあくまで、逆流を防ぐ弁(=食道括約筋)にあるのです。

治すには、食道括約筋を弛緩させる要因をできるだけ減らすこと、

そしてタンパク質を中心に栄養をしっかり補給して、筋力を強くすることです。


矯正のポイントは、「首」です。

食道を支配する神経は「迷走神経」で、首の両サイドを通っています。

また横隔膜を支配する神経は「横隔神経」で、頸椎の4番5番から分岐しています。

首の状態が悪いと、これらの神経が過度に緊張して、

食道や横隔膜の動きを悪くなります。

したがって、「首」を改善する治療と工夫が必要です。












「そんなバカな!」と思うでしょうけど、本当です。



 米はほとんどが糖質(デンプン)で、消化酵素によってブドウ糖に分解されて、腸から吸収されます。

 ですからたくさん食べると、血糖値が上がります。



 玄米は胃での滞留時間が長いため、血糖が急上昇することはありません。

 しかし、消化が悪いので活力にはなりにくく、胃腸が虚弱の人には不向きです。



 では発酵させればよいかというと、そうともいえません。

 米を発酵させると、アミラーゼによって米のデンプンがブドウ糖に分解されますから、糖の吸収が早くなり、食後の血糖が急激に上がります。


 昔から日本酒は「百薬の長」と言われてきました。

 実際、日本酒をほどよく飲む人は、飲まない人より長命だというデータがあります。血行を良くして血圧を下げ、善玉コレステロールを増やし、血糖値を正常にする、といった研究がいくつも発表されています。


 秋田大学名誉教授の滝沢行雄医博の研究によると、「人のガン細胞に、薄めた純米酒をたらすと、90%以上が変形または死亡する」といいます。



 愛媛大学の奥田拓道教授の研究でも、「日本酒の中に、糖尿病予防のインスリン様物質と、ガン細胞の増殖を抑制するナチュラルキラー細胞活性促進物質がある」ことが判明しています。


 また京都大学の清水章史教授は、「日本酒によるうつ病の改善効果」を発表しています。


 さらに、皮膚の保湿力を高めて、皮膚をきれいにする効果もあります。

 ただし、これら日本酒の効果は、

添加物でつくられた「速醸造り」(醸造アルコール添加・三倍増醸清酒)ではなく、

「無農薬米と麹と水だけを原料とした天然醸造の純米酒」を、ほどよく(少量)飲めば、の話です。


 また、アルコール分解酵素とアセトアルデヒド分解酵素を分泌できる体質であることが前提です。



 速醸造りの酒は、酒母造りの段階で、石油から作られた合成乳酸を投入して雑菌を死滅させ、

最後に醸造アルコールと水を添加して薄めてから、味を調整するために、ブトウ糖や水飴などの糖類、コハク酸(果実酸の一種)、グルタミン酸ナトリウムなどを加えています。

 こんな安酒は「万病の元」です。


 それに対して、天然醸造の純米酒は、

麹菌・乳酸菌・酵母菌などといった微生物がつくり出した『腸内環境を整える極上の発酵食』といえます。

ビタミンB群も豊富なうえ、酵母菌の70%はタンパク質であるため、日本酒にはアミノ酸も豊富に含まれています。

 アルコールは、血糖値を上げることはありません。

 アルコールは、分解酵素によってアセトアルデヒド⇒酢酸⇒水&二酸化炭素に分解されます。

 代謝のプロセスでブドウ糖は生じませんから、「高血糖による弊害」を招く可能性はないのです。

 むしろアルコールの分解のために、肝臓でブドウ糖が消費されますから、血糖値は下がります。

 ですから、病気を治すために「お酒を控えて、ご飯をしっかり食べよう」という考えは間違いで、「ご飯を控えて、イイ酒を適度に飲む」ほうがよいのです。

しかし、飲酒後に炭水化物や砂糖類や果物などを摂ると、中性脂肪を急激に増やすことになります。

飲酒後は、炭水化物や糖類、果物などを一切摂らないことが大事です。

また肝臓を守るために、動物性タンパク質を一緒に摂ることが大事です。

 酒には万病の元である緊張をゆるめて、人を陽気にさせる効果もあります。陽気になって笑うことで、免疫力が高まります。

 精神的にも、酒は「百薬の長」なのです。

猛暑が続くこの時期。背中を掻きむしって、傷だらけになっている人が多いです。

暑いだけで肌がむず痒くなるのは、「汗」が原因です。

いわゆる「汗かぶれ」です。


この「汗かぶれ」は、皮膚に汗がついたまま乾かないことでおこります。


ですから、「木綿(コットン)のシャツ」を着ていると、痒くなりやすいのです。

木綿の寝具も同じで、寝ている間に痒くなりやすいです。


登山では、「木綿のシャツを避ける」ことが常識になっています。

木綿は、一度汗を吸うといつまでも乾かないため、ずっと冷たいままになります。

だから万一遭難した際に、急激に体温を奪われて、命取りになるのです。


木綿の寝具は、ダニが繁殖する絶好の場所ともなります。

アレルギーの人にとっては、最悪の寝具なのです。


最近は、レーヨンやポリエステルでつくられた「速乾性の下着」が市販されています。

速乾性の下着は肌触りが良くて、汗を多少かいても、すぐに乾くので痒くなりにくいです。

なので、私も愛用しています。


また、「シッカロール」のようなベビーパウダーも、上手に使えば汗かぶれを防げます。

上手につかうコツは、次の2点です。

1、汗をタオルでしっかり拭きとってから付けること。

2、厚塗りをしないこと。


ちなみにベビーパウダーで肌がサラッとする原理は、毛細管現象です。

粉によって水分が拡散して、蒸発しやすくなるわけです。

ですから、厚塗りすると逆効果で、かえって汗腺が詰まって炎症をおこしやすくなります。

ベビーパウダーで汗の蒸散を促すには、うすく広げるように付けるのが効果的なのです。

ある女性が、慢性湿疹で皮膚科を受診したら、こんな指導をされました。


「不潔にしているから、そんな皮膚になるんだ。

 毎日きちんと石けんで洗うなさい!」


これが、皮膚をきれいにする常識なのかもしれません。

しかし、皮膚科学から考えると、明らかに間違いなのです。


「不潔にしているから皮膚炎になる」のであれば、

発展途上国の不衛生な環境で暮らしている多くの人たちは、

全員が皮膚炎になっているはずです。

ところが、そういう不衛生なところで暮らしている人たちには、

皮膚炎もアレルギーもないのです。



皮膚炎にとっては、「石けんで皮膚を洗う」ことが、逆効果なのです!


健全な皮膚は、「皮脂膜」というバリアによって得られます。

皮脂膜という油膜が、肌の保湿と潤いを守っているのです。


その「皮脂膜」は、どのように作られるのか?


皮脂膜を作っているのは、「皮膚常在菌」といわれる共生菌です。

その数は、全身の皮膚でおよそ1兆個、その総重量はナント! 100グラムにもなる量です。


これだけの細菌が、私たちの皮膚に棲みついていて、

皮脂や汗をエサにして、皮脂膜という「肌のバリア」を作ってくれているのです。

この皮脂膜が弱酸性だから、

アルカリ性を好む多くの病原菌が皮膚についても繁殖できないのです。


ところが、入浴を過剰にしたり、石けんで頻繁に洗うと、

皮脂膜が薄くなり、皮脂膜をつくってくれる皮膚常在菌も大幅に減少してしまうのです。


まず、お湯に浸かることによって、皮膚がふやけます。


そこに、石けんやシャンプーという界面活性剤をつけて擦ります。

界面活性剤は、「水と油を溶かす作用がある」ものです。

そういうものをふやけた肌に付けて擦ったら、

皮脂膜があっという間に薄くなってしまうでしょう。


さらに、皮脂膜を作ってくれる皮膚常在菌が、一回の入浴で90%も死滅してしまうのです。


こうして、病原菌に対しても、乾燥に対しても、まったく無防備な状態になってしまうわけです。


つまり、洗えば洗うほど、皮膚のバリア機能が破壊されていくわけです。



皮膚炎でバリア機能を破壊された皮膚を早く修復するには、

なるべく入浴の頻度を減らすことが大事なのです。


そして、皮膚常在菌を増やして、皮脂膜を厚くすること!

これが、健全な皮膚をつくる最大のポイントなのです。


皮脂膜が薄いときには、

皮脂に酷似した「ホホバオイル」を塗って保湿することが、

悪化させないために大事です。


ちなみに私は、もう20年以上、入浴は毎週1回しかしていません。

もちろん、石けんで身体を洗うことはしません。


それでも、

「皮膚がキレイですね! どうしたらそんなキレイになるんですか?」

とよく聞かれます。


そんな私も、20年以上前に、毎日入浴していたころは、

(湿疹や炎症はなかったものの) 肌が荒れて、深刻な冷えに悩まされていたのです。


腸内環境を改善するカギは、腸内の乳酸菌にあります。


食物繊維は、腸内乳酸菌のエサになって、乳酸菌を増やしてくれます。

だから、野菜は身体によいのです。


ところが、野菜を大量に食べると、お腹が張って(膨満)、

やたらにガスが出たり、便秘になってしまう人もいます。

これは、なぜでしょう?



野菜に含まれる食物繊維は、不溶性です。

不溶性の食物繊維は、水分を吸収して「膨張」するのです。


したがって、不溶性の食物繊維を過剰に摂ると、

膨張した内容物によって腸管が詰まってしまって、

ガスが発生したり、便秘になってしまう可能性もあるのです。


こんな事態を防ぐには、水溶性の食物繊維を摂ればよいのです。

水溶性の食物繊維は、内容物を「柔らかくする」作用があります。


ですから、便秘とか固い便や痔などに悩んでいる方には、最適です。

腸の専門医は、食物繊維を、

「水溶性1:不溶性2」の割合が理想的、と言っています。



水溶性の食物繊維は、海藻やコンニャク芋、果物などに含まれています。

しかし、海藻はヨードを含んでいますから、

甲状腺に問題のある方は控えなければなりません。


また果物も、果糖が肥満の原因になりますから、

あまり多く摂らないほうがよいでしょう。


すると、コンニャク芋だけ、ということになりますが、

コンニャクにするために凝固剤(水酸化カルシウム)を加えると、

不溶性のセンイに変わってしまいます。

ですからコンニャクからは水溶性のセンイが摂れません。


要するに、通常の食事で、十分に水溶性センイを摂るのは無理!なのです。

ですから、

水溶性の食物繊維のサプリメント「ミラクルファイバー」を利用するとよいのです。


これを飲んで、便の悪臭がなくなった方もいますし、長年の便秘症が改善された方もいます。

また、ウサギの糞のようにカチカチだった便が、柔らかくなって、

「排便時の痛み」がなくなった人もいます。


「ミラクルファイバー」は、体質研究所で販売しています。

TEL:042-670-0138

FAX:042-670-0089