夢のひととき | 平準司@神戸メンタルサービス カウンセラー養成・個人カウンセリング・心理学の講演、執筆を行っています!

平準司のブログ-momo 前回のブログで桃ゼリーが好きだと声高に叫んだところ、読者のみなさまから、さまざまな桃ゼリーを送っていただいたこと、この場を借りて、お礼を申し上げる次第なのである。


いつもは、事務所に届いたものは、事務所のみんなで分けていただいているのであるが、今回だけは、事務所のみんなから何を言われようが、全部一人でおいしくいただいたのである。

つい最近まで、理由がわからずに、2キロやせたと喜んでいたのであるが、桃ゼリーのおかげか、すぐにもとに戻ってしまったのである。


そんなこんなの最中に、私は夢のようなお仕事に行ってきたのである。
熱海で労働組合の大会があるので、メンタルヘルスの講演を90分してほしい、というご依頼をいただいたのである。


「熱海で講演!!」


しかも、講演は、15:30~17:00と時間的にも申し分がないのである。
さっそく、すべての仕事を調整し、万障繰り合わせて、お引き受けしたのである。

何がすごいったって、今回は堂々と仕事名目で熱海に行けるのである。
熱海は東京から近いのでよく行くのであるが、いつも事務所の目を盗んで、ドキドキハラハラしながら、まるで奥さんの目を盗んで行く不倫旅行のような過ごし方しかしていなかったので、今回のように堂々と胸を張って熱海に行けるのがまたすばらしい。


熱海には、行きつけのお風呂やさんがあるのである。
数ある熱海の日帰り入浴施設で私の一番のお気に入りは、福島屋旅館なのである。
この旅館、たいへん失礼ながら、とってもボロい木造旅館なのである。
しかし、お湯は掛け流しの絶品な一湯なのである。
いつもそれほど混んでいるわけではないが、けっこうマニアな穴場として、私は熱海に訪れると必ずここには立ち寄るのである。


いつもは、東京から熱海に行っていたのであるが、今回は大阪からの旅立ちである。
しかし、熱海に止まるひかりは、日に数本しかない。
新大阪発10:40のひかりに乗り、13:00に熱海に到着したのである。
ゆっくり歩いて駅から10分程度で福島屋旅館に着き、14:00過ぎにはひとっ風呂浴び、すっきりしたところで、講演の前にもう一湯入ろうかどうか考えていたのである。

講演時間は15:30からなので、15:00ちょうどに会場には到着すると、担当者の方には伝えておいた。
駅前の観光案内所で、熱海日帰りマップをもらってきたので、ゆっくり吟味したところ、なんと、今から向かう会場でも日帰り入浴を受け付けているではないか。
ほかの施設に行って時間を気にするよりは、会場でひとっ風呂浴びてしまおうと考えたのである。


そして、14:15くらいに、講演会場に着き、下見のつもりで会場近くをウロウロしていると、いきなり声をかけられたのであった。
どうも担当の方はホームページなどで、私のことを調べられたのであろう。
「先生、お早いお着きですね。まだ少々お時間がございますので、喫茶室の方へ・・・」

喫茶室の方へと言われたって、私は先ほど福島屋旅館を出た後で、たらふくペットボトルの水を飲んだので、のどなんかまったくかわいていないのである。
それよりも、この腹にたまった水を汗として流したい欲求のみが存在していたのである。しかし、担当の方に「準備ができ次第、お呼びいたしますので、ここでお待ちくださいね」と言われ、私の悪だくみはもろくも崩れ去ってしまったのである。


その後の講演では、90分間とても楽しくお話させていただき、それはそれは楽しいひとときだったのである。
しかし、講演後、私は、この会場の近くにある「山田湯」という共同風呂に行こうと思っていたのだが、担当者の方が、タクシーを準備してくださっており、あれよあれよという間にタクシーに乗せられてしまったのである。
さらに、おかみさんらしい人が、深々と一礼して、見送ってくださるものだからして、運転手さんに、ちょっとその先の山田湯まで、とは言いにくくなってしまったのである。


仕方がないので、熱海駅前の共同風呂に入ったのである。
しかし、帰りは18:40発までひかりがなかったので、何かうまい海のものでも食べようと思い、駅前を散策してみたのである。
しかし、ついうっかり入ったお店は、なんと私一人の貸切り状態だったのである。
こういう新鮮な海の幸を扱うお店の貸切りは、とても嫌な気分がするものである。
おすすめの刺身定食を食べてみたのだが、アジの活けづくりは、ピチピチしていたものの・・・たぶん私の人生で一番おいしくなかったお魚料理として、記憶される羽目になってしまったのである。


喜び勇んだ熱海の旅は、講演は楽しかったし、お風呂に二湯入り、刺身定食も食べたのであるが、往復5時間もかかる新幹線はかなり苦痛で、ただただドラクエのレベルが上がったのみであった。


しかしながら、また温泉地での講演に呼んでもらえないかと、期待している今日このごろなのである。