天地真理デビュー40周年祝賀会〈後編:夏を忘れた海〉 | 太田忠の縦横無尽

天地真理デビュー40周年祝賀会〈後編:夏を忘れた海〉

10月1日のブログ「天地真理デビュー40周年祝賀会〈前編:水色の恋〉の後編。ケネディハウス銀座で開催された祝賀会は、全国から駆け付けたファンの人たちで一杯であった。男性だけではなく、女性が多かったのが印象的である。


割れんばかりの拍手とともに歌い終わったデビュー曲「水色の恋」、真理さんからの挨拶、太田裕美さんやファンの方からの花束贈呈が終わると、興味深い紹介がなされた。それは「天地真理」をテーマにしたサイトを運営している3名の方が紹介されたからである。これらは、当時の貴重な資料にもなっており、私も度々覗いている。知らないことをいろいろと教わることが多い。


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そして、2曲目がスタート。「ひとりじゃないの」を真理さんはフルコーラスで歌った。しかも、参加者全員の合唱付きで、である。とてもノリが良く、会場は大いに盛り上がった。この曲は今の時代においても非常に意味を持つ曲なので、別の機会に改めて紹介したいと思う。


さて、私のYouTube映像をチェックした天地真理ファンクラブの事務局の方から「真理さんの曲を1曲弾いていただけませんか」という突然のメールはちょっと信じられない気分だった。私のような者が特別な晴れの舞台でピアノを弾かせていただくことは「場違いだ」と一瞬思ったのだが、こんなすばらしい機会はそう経験できるものではない。二つ返事で「ぜひ、弾かせていただきます」と即メールを返した。曲目は今の季節にピッタリの『夏を忘れた海』を選んだ。


『夏を忘れた海』は彼女のシングルA面の代表曲と比較すれば、あまり有名ではない。しかし真理さんにとってオリジナル曲の中で最も大切にしている1曲だと私は考えている。いつもコンサートでは必ず歌ってきた。『私は天地真理』というライブ盤には彼女のピアノ弾き語りが収録されている。




これを私はソロピアノで弾いた。自分で編曲した楽譜を完全に覚え、この日のために練習を重ね、「よしこれで完璧だ!」という状態で当日臨んだのだった。


だが、いざステージの上に立ち、ピアノの椅子に腰かけてみると、同じ舞台の右手に天地真理さん、一番前の席にスペシャルゲストの太田裕美さん、そして会場いっぱいのファンの人々…。私はこれまで人生の中で何度もスペシャル・シチュエーションを体験してきたが、今回のこの舞台装置はちょっと信じられない「夢の中」のような光景であった。頭は冷静であったが、頭と体が平常時のように一致してくれない。たった3分間の時間だったが、エネルギーを目一杯消耗した。私としては決して満足のいく演奏とまではいかなかったが無事弾き終え、真理さんそして皆さんから暖かい拍手をいただいた。本当に得難い経験である。



オリジナルはこちら:夏を忘れた海【天地真理】-太田忠(ピアノ)


最後は皆で記念撮影をして終了。とても中身の濃い盛りだくさんなイベントだった。私は夜の部の映画の上映会には参加できなかったが、『虹をわたって』は完売だったようだ。今回は、事務局サイドからの準備過程も少々垣間見ることができたのだが、本当にきちんとした運営がなされていて感心した。これからのますますのご発展をお祈りしたい。


太田忠の縦横無尽 2011.10.3

『天地真理デビュー40周年祝賀会〈後編:夏を忘れた海〉』

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