バレエダンサーとの会話 | Tempo rubato

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アニメーター・演出家 平松禎史のブログ

 

今日も一休み投稿です。

 

よく帰りに寄る居酒屋で、とあるバレエダンサーとお話しました。

二人連れで何度か顔は見たことあったけど隣になってしゃべったのはたぶん初めてだった。

 

「シュターツオパー」という単語が聞こえたので、「音楽関係の方ですか?」と話を振ると、バレエをやっていると。ドイツで活躍し、日本では新国立劇場バレエ団でも活躍されているそうだ。

 

思わず「バレリーナですか!」と言ってしまったけど、男性の場合はそうは言わないかもなぁなんて思いつつ、バレエのお話を聞きました。

(後で調べてみると、男性の場合は「バレリーノ」とか、総称として「バレエダンサー」というらしい。)

「ユーリ!!! on ICE」に参加している関係上、フィギュアスケーターがバレエのレッスンをしていることは知っていたので、こりゃー聞いといて損はないぞ、と。

 

おもしろかったのは、アニメ(絵)ではフォルムが大事で、写真や映像を見たり自分で動いてみてイメージを作り、それをもとに絵の動き(アニメーション)で表現しようとします。とお話したところ、『バレエでも同じです』と。

 

例えば…

『「正面を向いている」というイメージを作る時、体全体を単に正面に向けただけでは「正面を向いている」姿にならない。

だから、顔を正面向けた時、どちらかの肩を前に入れたり腕を入れたりして、立体的にするんです。腰も大事。そうすると全体の印象として「正面を向いている」になる。』

 

わぁ〜〜〜、絵と同じだ!!

と思わず嬉しくなってしまいました。

 

「そういうイメージを確認するのに鏡を使ったりするんですね?」

と伺うと

『いや、鏡に頼ってしまうと、鏡を見ている自分に意識が行ってしまう。

お客さんからどう見えているか、どう見せたいか、を、自分がイメージできてないといけないんです。』

 

うむ。やはり、絵を描く姿勢とよく似てます。

演出でも同じことを意識します。

 

自分が感じたことをただぶつければ良いわけではない。

どう見せたいのか翻訳しないと表現にはならないんですよね。

 

全体像を見据えて、個々の動きを意識する。

そう考えると、「ポケモンGO・2ストロークの社会現象」のシリーズとも関連してきますね。

 

 

短い時間だったけど、いろんな示唆をいただけました。

 

ガッチリ握手。

 

また会いましょう!

 

 

 


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