旅。 | 光永泰一朗の "Off the Record"

旅。



今日は本のご紹介です。
サッカーつながりのお友達で、島田佳代子さんというお方。
前回のオフレコに遊びに来て下さったり、ご自身のブログにも度々僕の事を書いてくださっています。

ご本人のブログからプロフィールを勝手にコピペしちゃいます。

1978年埼玉県生まれ。中学生の頃に観たイングランドのフットボール(マンチェスター・シティ)にはまり、何度かの観戦旅行を経て、1999年より在英。英国ジャーナリスト協会会員。スポカフェ 特派員。
2001年より執筆活動を開始し、Number、スポルティーバ、ワールドサッカーマガジン、ワールドサッカーダイジェスト、エクストラ、新潟日報、イギリス留学事典(アルク)、個人旅行(昭文社)、国際派就職ガイド決定版(アルク)などに執筆経験がある。現在は、在英日本人向け情報紙UKジャック 、FIFA公認映画「GOAL!」 の公式サイト 、コナミ 「ウイニングイレブン」公式サイト、速報!サッカー24などでコラムを連載中。
著書 I LOVE 英国フットボール?観た!行った!!はまった!!!ジョージ・ベストに会った!! (05年10月)

このプロフィールを読むだけでも、彼女の情熱と度胸と行動力にただただ脱帽!です。
「ウイニングイレブン」の文字に激しく反応するミュージシャンは多いでしょう。
(特に我がFCガウディ 笑)

サッカーの話題はもちろん(I LOVE~も楽しく、そして羨ましく想いながら読ませて頂きました!)、今回の本は「いかに安くかつ安全に世界遺産を観に行けるか!」という、とても興味深い内容です。
というより、紹介されている場所はナイアガラを除いて全て、行ったことのない場所…。
写真も盛りだくさんなので、行った気持ちにもなれるし、マイレージ活用術から、現地の言葉での簡単なあいさつの仕方まで載っています。

アンコールワットなども、生きているうちに一度は絶対に訪れたいと思っていますが、
何と言っても無類の三国志好きの僕にとっては、「三国聖地」と呼ばれる、劉備と諸葛亮孔明が祀られている場所が一番気になりました。紫禁城も見てみたいし、あぁ、中国に行ってみたい…。っていうか、世界中を旅してみたい!

間違っても「旅好き」とは言えない僕さえも、そんな気分にさせてもらいました。

島田さんのブログはこちらから!


そんな事を書きながら、何故か頭の中に浮かんで来た曲。
Owsleyの「Good old days」という99年にリリースされたアルバムの中に収録されている、僕の大好きな曲で、中でも一番好きな歌詞のフレーズが聴こえてきました。

「There's a parking lot where the church used to be」

実は僕の実家の真ん前にも昔は町工場みたいな建物があったんです。
ちょうど家に面した所が食堂というか、休憩室のようになっていて、お昼休みにもなると中から「笑っていいとも」のテーマ曲と、そこで働く人々の笑い声が聴こえてきて、小さかった僕達兄弟はたまにお菓子をもらったり、時にはキャッチボールで暴投して窓ガラスを割ってしまったりしたこともありました。
本当に偶然なんだけれど、数日前に夢でその建物が出てきました。少し外観は変わっていたけれど。

もう何年も前から、そこは大きな駐車場になっています。

上に挙げた曲は、何年ぶりかに故郷に帰ってきて、その変貌ぶりに驚き、少し落胆もしながらも、昔の思い出を探し続ける…のような歌なんだけど、僕の場合はそれを一番近い場所でずっと見ていたことになります。
時の流れ。それに伴って変わっていく建物、街並、風景、人、そしてもちろん自分。
それらを一概に「良い」とか「悪い」とかは言えないけれど、そこにある「何か」を、少なくとも「感じ取ろうとする心」を持っていたいなぁと思いました。

かつて住んでいた場所などはもちろん、初めて見る場所でさえもそんなことを感じ取れる人間になりたい。

強引かもしれないけれど、それが「旅」の一つの大きな魅力なんだろうなぁなんて思います。
初めての場所に行くことだけが「旅」ではないですもんね。


何だか計らずもおセンチモードになってしまいました。笑

この年末年始で、久しぶりに帰省される方も多いと思います。


「昔は良かったなぁ。」と同じくらい、
「今で良かったなぁ。」と思えるように。


みんなでどんどん幸せになっていけますように。