経済原理に従えば、米電力2社が赤字必至の原発から手を引くのは当然。

 米電力2社にすれば、WHの破綻はある意味チャンス。
WHの親会社・東芝との交渉次第では、手切れ金なしで疫病神・原発と別れられるかも知れないのだから。

米GEのCEOも、コスト高の原発「正当化難しい」と言っている。
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 日本経済新聞より
WH破綻、米電力2社が原発計画の再評価着手 撤退も選択肢
【ニューヨーク=稲井創一】東芝の米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)が経営破綻したことに伴い、WHが建設を担う発電所を実質的に運営する米電力会社2社が29日、建設計画の再評価に着手した。今後30日間をめどに追加コストの規模などを精査し、最も保守的な計画を策定する考え。原発完成を前提に作業を進めるものの、1社は建設撤退も選択肢に入れるとしている。

 米電力会社スキャナとサザン・カンパニーが再評価する。スキャナはサウスカロライナ州、サザンはジョージア州で、WHが原発炉建設を担う発電所の運営を主導している。

 スキャナのケビン・マーシュ最高経営責任者(CEO)は29日の電話会見で「WHから必要な情報を得ることで、原発建設の計画をさまざまな観点から見直す」と述べた。スキャナは評価のための情報提供などを巡りWHと29日に合意を交わした。計画の再評価では東芝のWHに対する財務的な保証内容も精査するという。

 スキャナは2基の完成を前提に再評価作業を進めるが、追加コストなど新たな負担の度合いによっては、1基だけ完成させる案や2基とも建設から撤退する案も選択肢にする。スキャナの原発建設の進捗状況は現時点で約3割だという。

 サザンも29日、WHと建設計画の再評価を巡る情報提供で協定を結んだ。サザンは同日出した声明で、WH破綻は原発2基の建設に実質的な影響を及ぼしかねず、サザンの財務に影響を与える可能性も指摘した。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、サザンのトーマス・ファニングCEOは来日し、東芝や政府関係者などと面会して情報収集にあたっている。今後の原発建設へのWHの関与の度合いに不透明感が漂い、米電力会社の間で不安が広がっている。29日の米株式市場ではスキャナ株が0.7%安、サザン株が0.3%安だった。】