国策「もんじゅ」に対し事実上の 〝廃炉勧告〟 を突きつけた規制委・田中委員長だが・・
※ 原子力機構に「失格」もんじゅ廃炉に現実味
【規制委の田中俊一委員長は4日の記者会見で、勧告により、もんじゅ部門が新たな運営組織にそっくり移籍する「看板の掛け替え」に終わる可能性があることを指摘されると「それで安全が担保できるならあるかもしれないが、そう簡単ではない」と一笑に付した。】

 フィルター付きベント、第2制御室の設置など、新・規制基準の根幹を為す「特定重大事故等対処施設」設置の猶予期間を、掟破りの再延長。

 規制する側の原子力規制委員会が、再稼働、事実上の後押し
安全を担保されない原発に、新・規制基準を曲げて合格証を与え再稼動・・規制委の名が泣いている。

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 時事ドットコムより
原発事故対策、猶予延長へ=再稼働、事実上の後押し-規制委
【原子力規制委員会は12日、原発の新規制基準で2018年7月まで設置を猶予している「特定重大事故等対処施設」(特重)について、猶予期間の延長を検討していることを明らかにした。13日の定例会合で議論するが、決定すれば原発の再稼働を事実上後押しすることになる。

 特重は故意の航空機衝突などテロ攻撃に備えることを目的とする施設。原発の中央制御室が破壊されても対応できるよう、第2制御室の設置などが求められる。東京電力福島第1原発などとは異なる加圧水型と呼ばれるタイプの原発では、格納容器の破損防止のため圧力を外部へ逃すフィルター付きベントも特重だ。

 規制委は再稼働の前提となる審査の状況から、18年7月までに特重を設置して審査に合格する原発は極めて少ないと判断。猶予期間を変更し、新規制基準に基づく工事計画の認可を得てから5年間とする方向で調整している。(2015/11/12-19:09)】