規制委に18日報告しながら、20日の参院選への影響を考慮?4日後の22日になって公表、
その間 規制委もだんまり??

 今後は東電からの一方的報告だけでなく、規制委からの情報公開も必要ですね。

 東電はあくまで海側トレンチに溜まった高濃度汚染水が、潮位の変化で海水と行き来した結果と、
地下水脈からの流出は認めていないようですが、何れ認めざるを得なくなるでしょう。

 汚染水の海洋流出は長期にわたり継続され、周辺の海洋汚染は深刻なレベルに有ることは想像に難くない。
3年ぶりの再開されたいわき市の四倉海水浴場も含め、周辺海域の詳細な汚染状況検査が必要では?

関連記事 福島第1原発:汚染水海洋漏れ 遠のく漁、募る怒り 漁業者「東電、早く対策を」
       福島県いわき市で海開きをした砂浜からセシウム合計で最大 3167 Bq/kg 検出
       3号機立て坑から1億ベクレルのセシウム 地下水の汚染源か?
       規制委「汚染水、海洋拡散疑い」高濃度地下水「汚染続いている」

 放射能海洋汚染拡散シミュレーションマップ


 毎日JPより
福島第1原発:東電、汚染水の海洋流出認める 規制委に18日報告、公表4日後
【東京電力福島第1原発海側の観測井戸で高濃度の放射性物質が検出されている問題で、東電は22日、井戸の地下水位と海の潮位データとの関係を分析した結果「放射性汚染水を含む地下水が海へ流出している」との見解を発表した。2011年4月には2号機取水口付近などで高濃度汚染水が漏れる事故があったが、一連の収束作業で海洋流出を認めたのは初めて。東電は流出が始まったと確認できるのは「少なくとも、井戸の詳細な分析を始めた今年5月以降」と説明。流出量は「不明」としている。

 東電は「汚染は放射性物質の流出を防ぐシルトフェンス内側に限られ、沖合の影響はない」と説明するが、風評被害など周辺漁業への影響は確実。汚染源は海側トレンチ(地下に設置した配管用トンネル)とみられ、東電は同日、残る汚染水を回収する処理計画を発表した。しかし、トレンチ内部には大量の汚染水が未処理のまま残り、完了時期は未定で、今後も海洋汚染が続く恐れがある。

 東電によると、放射性物質が見つかった観測井戸の地下水を調べた結果、井戸の水位が周辺海域の潮位や降雨に従って増減することを確認。地下水と海水との「行き来」があると判断した。

東電は今年6月、井戸から1リットル当たり50万ベクレルのトリチウム(三重水素)などが検出されたと発表。その際は、2号機取水口で漏れた高濃度汚染水が地中に残った影響と説明し、海洋流出の可能性を否定していた。しかし、原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理は同月、「潮位変化による水の出入りを調べるべきだ」と指摘。規制委も今月10日に「海洋への汚染の拡散が疑われる」と指摘した。東電は18日、今年1月末から今月中旬までに実施した水位の結果を規制委に報告し、22日になって公表した。

 17日に港湾入り口で採取した海水を分析した結果、セシウムなどは検出限界未満だったが、微量のトリチウムが検出された。

 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は記者会見で「大変申し訳ない」と釈明。公表が参院選開票日翌日になったことについては「データを説明できる状況になったのが今日(22日)だった。関係ない」と語った。】

東京電力・報道配布資料
2013年7月22日
福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果(PDF 15.7KB)PDF
2013年7月22日
海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策(PDF 1.42MB)PDF
2013年7月22日
福島第一原子力発電所淡水化装置(RO3)からの油漏れについて(PDF 159KB)PDF
2013年7月22日
甲状腺等価線量の算出対象について(PDF 27.6KB)PDF
2013年7月22日
福島第一原子力発電所4号機燃料取り出し用カバー外壁・屋根の外装パネルの設置完了について(PDF 270KB)PDF
2013年7月22日
福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 24.7KB)PDF
2013年7月22日
福島第一原子力発電所2号機 原子炉建屋 1階高所PCV貫通部周辺の調査(STEP2)について(PDF 146KB)PDF
2013年7月22日
福島第一原子力発電所2号機取水電源ケーブルトレンチおよび3号機立坑サンプリング調査結果(続報:トリチウム分析結果)(PDF 137KB)PDF
2013年7月22日
福島第一原子力発電所3号機 原子炉建屋上部 赤外線サーモグラフィ測定について(PDF 63.6KB)PDF
2013年7月20日
福島第一原子力発電所 3号機原子炉建屋上部における空気中放射性物質の核種分析結果(PDF 13.6KB)PDF】