除染でなく移染
「もう汚染拡大してるようなものなんで、結局、ここの汚染がこっちにくっつくというような感じ」

 本来、除染の目的は「放射線量を下げる」こと、にも拘らず数値目標が設定されていない??

 極端に言えば、除染した振りをすれば、除染らしき作業の写真を撮って発注者に提出さえすれば、
契約通り代金をいただける。こんな手抜きし放題の有難い契約が他にあるだろうか?

 不法投棄、ピンハネ、内部告発者を不当解雇・・除染より、甘い蜜に群がるウジ虫どもの駆除が先では?

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 NHKニュースWEBより
除染契約に具体的な数値目標なし
【福島県内の市町村では、原発事故の影響で広がった放射性物質を取り除く「除染」が各地で進められています。
除染は住宅の庭や農地の表面の土を剥ぎ取ったり屋根や壁を拭き取ったりして放射性物質を取り除く、つまり、できるだけ放射線量を下げるのが目的の作業です。
ところが、除染を進める国と福島県の市町村の90%近くが、作業を行う業者と結んだ契約にどこまで放射線量を下げるかという具体的な数値目標を盛り込んでいないことがNHKの取材で分かりました。

なぜ、盛り込まれていないのか。
その影響は。
社会部の野津原有三記者がお伝えします。

除染の契約書には…
「デッキブラシやタワシで丁寧に洗浄する」。
「ゴム手袋をはめた手やスコップで除去する」など、NHKが入手した除染の契約文書には作業ごとに使う道具が事細かく指定されています。
ところが、どこまで放射線量を下げるべきかという数値目標は、どこにも記載されていませんでした。

NHKは国と福島県内の32の市町村に、ことし4月までの業者との契約内容について情報公開請求やアンケートを行いました。
その結果、国と、全体の90%近くに当たる28の市町村が、契約に具体的な数値目標を盛り込んでいないことが分かりました。

なぜ目標はないのか、その理由は
数値目標を設けなかった理由について、環境省は「除染は国内に例がない、初めての経験。目標を定めるのが極めて困難な、特殊な状況にある業種だと考えている」と説明しています。

「ずさんな作業を生む」
数値目標がないことは現場の作業にどう影響しているのか。
長年、原発で働き、今は除染に携わっている男性は「線量という明確な一定の線が明確になっていない。そういった明確な指示があればね、作業の仕方も違うし、作業に対する情熱もたぶん違ってくると思うんですね」と、作業の質の低下につながっていると証言しています。
特に屋根の除染では、放射性物質を取り扱う現場の常識では考えられない、ずさんな作業も見られるといいます。

男性は「原発での作業だったら、1回拭き取ったらもうこの面は使えないんです。それが今はもう1回やって、2回やって3回ぐらいは普通じゃないですかね。もう汚染拡大してるようなものなんで、結局、ここの汚染がこっちにくっつくというような感じは受けますね。ただ時間過ごせばいいくらいの感じが実態です。こんな作業していたんでは、きれいにならないなっていうのは実感しますよ」と話しています。】一部抜粋