自宅ゲーム会63 後半 万里の長城 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成29年3月28日

 

 中盤に引き続き3人でのゲーム会です。 

 

☆万里の長城

○概要

作者:ライナークニッツィア

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:30分程度

 

 地域の領主となって、皇帝から命じられた万里の長城の建設を行い、皇帝に気に入られることを目指すといったテーマでカードのみを使ったエリアマジョリティといった感じのゲームです。ちなみに、共産主義政権下での配給に並ぶ人々の列がテーマの「長蛇の列」というタイトルでリメイク(ポーランド版)されているように、ライナー先生らしいノンテーマに近いカードゲームですが、カードが長い列になった時は万里の長城にも見える・・・かも。

 

①各プレイヤーは個人デッキ(内容は同じ)を持ち初期手札を引きます。また、プレイヤー人数に合わせて競う建設区域(列)ごとに2枚の名誉トークンを配置します。

②手番の最初に、各建設区域で自分が最も影響力を持つ地域がないか確認します。最も影響力を持つ地域があれば、その地域の2枚の名誉トークンのうち1枚を自分の最後に置いたカードに配置します。確保した名誉トークンは、それ以後影響力を計算するときにマイナスとして数えますが、以降の手番に再度最も影響力が高くなるもしくは、手番が1周回ったときに他プレイヤーがカードを置いていない場合(この場合影響力がマイナスの可能性がありますが)もう1枚の名誉トークンを取ることができます。ちなみに、既に他プレイヤーが名誉トークンを確保している地域で、最も影響力を持った場合は残った1枚の名誉トークンしか確保できません。

③2枚の名誉トークンがどちらも確保された建設区域では、全てのカードを捨て札にして名誉トークンを確保したプレイヤーがそれぞれ入手し、再度名誉トークンが配置されます。

④影響力の判定が終わると、「カードのプレイ」「カードの補充」のいずれかを2アクション行います。

⑤カードのプレイは1枚か、もしくは1つの建設区域に複数枚の同じカードをプレイすることができ、プレイしたカードは右方向に並べていきます。カードには1-3の影響力を持つものから「貴族(全てのカードの影響力が1になる)」「戦士(同じ地域におくと累進的に影響力が上昇する)」「騎士(アクションに数えない)」「ドラゴン(自他のプレイヤーの既に配置されているカードを上書きする、貴族などを上書きすれば特殊効果もなくなります)」といったものがあります。

⑥名誉トークンが全てなくなるか、いずれか1人のプレイヤーの手札がなくなればゲーム終了となり、最も多くの名誉トークンをもっているプレイヤーの勝利となります。

 

○プレイ経過

 管理人が赤、ちいが黄、しょうが青です。3人プレイなので3列の建設区域を配置しゲーム開始です。とりあえず最初は中央列の「7」が最も高得点です。この中央列を先手番の管理人が狙い、ちいは他の列を狙いますが、高得点を狙ってしょうが同じ列に争いを仕掛けてきます。

 

 序盤から中央列の争いは思ったより激しく、お互い兵士や騎兵、しょうにいたってはドラゴンまで使った戦いとなりますが、最後に管理人が引き、この中央の高得点はしょうが確保します。その一方で、周囲の列で5点だの4点だのといった得点を悠々と得ているちいがかなり有利そうな展開です。

 

 この後は管理人も高得点を避けつつ、適度な得点を集めていきますが、ちいはちいで同じように無難に得点を集めていっています。ちなみに、しょうは序盤の消耗からなかなか立て直せずといった様子です。

 

 そして、終盤に入ると「8点」の配置された列を巡って、今度はちいとしょうが戦いを繰り広げます。この列は最後の最後まで激しい争いとなり、ここぞとばかりに管理人は周囲の列で名誉トークンを確保します。

 

 ゲーム終了時の様子です。終盤からゲーム終了までの激しい争いとなった列はかなり長くなりましたね。ちいがここぞとばかりに投入した兵士×5はかなり協力でしたが、しょうもしょうでかなり溜め込んでいた様子です。

 

 序盤に多くの名誉トークンを集めたちいが、終盤に追い上げた管理人の追跡をかわし1位、序盤と終盤に2度消耗戦を繰り広げたしょうが3位という結果でした。

 

○評価

 手番ごとに2アクションを行いますが、手札からプレイするか、補充するかの2択なので分かりやすいです。とはいえ、手番が回ってきたときに各建設区域で最も強い影響力を持っていれば名誉トークンが確保できるというルールが非常に悩ましくなっていますね。というのも、手札の状況にもよりますが2アクションあれば一つの建設区域における影響力というのは比較的簡単に逆転できます。しかしながら、一つの区域に力を入れ過ぎると(特に2人で泥沼の争いをしたりすると)別の地域ではあっさりと他のプレイヤー名誉トークンを確保してしまうこともあります。手札の補充にも1アクション使うため、どこの争いに力をいれ、どこでしゃがむのか、することが分かりやすい分この辺の判断が重要になってきます。
 独特なところとして、2枚ある影響力トークンのどちらを確保するかが任意、その分の影響力をマイナスして引き続き影響力の判定を行うというところですね。これにより、大きく影響力で勝っている地域では得点の低い影響力トークンでも一旦確保する意味が生まれています。しかし、あえて低いトークンをとっていたら逆転されて高いトークンを確保されたなんて展開もあり、面白い要素かな。
 また、各特殊能力を持つカードも、それぞれ使いようによっては戦況を覆せる効果がありアクセントとなっており良い感じです。これらのカードをカウンティングしておくことで、「ここで貴族を使うか…いやでもまだドラゴンが残ってる」などと、より悩ましくなっていますね。
 気になる点はあまりありませんが、まあ、ポーランド版の「長蛇の列」の方がフレーバー、見た目ともいい感じなので余計に気になるのかもしれませんが、画像をみてもらって分かるようにコンポーネントもシンプルで、かなり地味目な印象は否めません。とはいえ、ほぼカードのみのシンプルなエリアマジョリティ系ゲームながら、ライナー先生らしいアクセントとジレンマがしっかり組み込まれていて面白いゲームだと思います。

 

 

☆ストライク

○概要

「自宅ゲーム会39」 を参照。

 

○プレイ経過

 ここで息抜きのストライクです。

 

 初戦、管理人以外がダイスを減らす中、ちいが脱落し残るは管理人としょう。ダイスはこの時点で8対2と圧倒的に管理人が有利でしたが、ここからしょうの粘りがすごく・・・

 

 ダイス数で逆転された上に、全振りとなった管理人が4個を振って見事脱落ししょうの勝利となりました。

 

 しかしながら、続く2回戦では真っ先にしょうが脱落し、ちいとの一騎打ちを管理人が余裕で制し管理人の勝利です。

 

 やはり単純ながら、面白いゲームです。ちなみに、このゲームはしょうが大好きで今回のゲーム会の最後にも余った時間でプレイしていますが、その時はしょうの勝利となっています。

 

 

☆ハバナ

○概要

作者:ラインハルトシュタウペ

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:30-45分程度

 

 キューバ革命後の首都ハバナで建物を建設することで復興に最も貢献することを目的としたゲームです。2つのアクションを同時に出しその組み合わせで手番順が決まるというバッティング系のゲームです。

 

①手番になると手札のアクションカードを手元にプレイします。なお、手元に全くカードがないときは2枚を、既に手元にカードを出している場合どちらか1枚を上書きするようにプレイします。

②2枚のアクションカードのうち数字の小さいものを十の位、大きいものを一の位とし、この数字の最も少ないプレイヤーから手元に出されている2枚のアクションカードによるアクションを任意の順で実施します。

③アクションの実行後、建物の購入を行います。なお、場に2列に並べられた建物の、両端の建物(4件)からしか購入は出来ません。

④建物には勝利点があり、プレイ人数に応じた所定勝利点に到達すればゲーム終了で、到達したプレイヤーの勝利です。

 

○プレイ経過

 プレイ中はこんな様子です。手前が管理人、奥がちい、右がしょうになります。 手元に2枚のカードをプレイし、そのどちらかを上書きしながらアクションを実行します。

 

 序盤、中央に「労働者5」を必要とする建物に目をつけたしょうが労働者を集めだします。一方の管理人とちいは無難に資源集めを行いますが、序盤は場に補充された資材からはとらず何故か人気の「闇市(場からではなく、補充袋から資源を収入)」での確保が続きます。

 

 そんなこんなで、やたらと溜まる資金と資源ですwまあ、溜まりだすと「闇市」では効率が悪いので、場から確保する系のカードや、この辺から「泥棒(他プレイヤーから奪う)」系のカードもプレイされだします。

 

 建物はちいとしょうで順調に買われだしますが、管理人はバッティング&アクションの実行が後手となったことで、資源のたまり具合が悪く他2人からはかなり出遅れます。

 

 そんなこんなで、しょうが目標点に到達し勝利となります。序盤にバッティングもなく(管理人とちいは資源集めに気がむいていたので)集めていた労働者をしっかり活用し高得点の建物を建てていましたね。ちいもゲーム終了時には5件の建物を建てており、得点の低い建物が多かったので件数の割にという感じではありますが、もう1件あれば規定点に到達していたので惜しいという感じですね。

 ちなみに、そんな中管理人は完全に後方に位置しており、目標点の半分にも到達できずという結果でした。

 

○評価

 全員が同じアクションカードを持つ状況からスタートし、2枚のアクションを選択、実行するというバッティング系のゲームです。面白いのは、その2枚の組み合わせによってアクションの順番が決まること、毎ラウンドそのうちの1枚だけを上書きするという点ですね。
 前者については、基本的には選択したアクションは順番に関わらず実行可能なのですが、多くのアクションで実行の早いプレイヤーの方が恩恵は大きく、単純に行いたいアクションだけでなく、手番順も考えたアクション選択が重要になります。ちなみに、そのために、「0」のシェスタ(このカード自体にはアクションがない)が重要になる場面もあります。また、後者については、一方は連続してアクションを実行することもできるけどどちらかは交換しないといけない、他のプレイヤーからすると実行されたから(そのプレイヤーは選択できず)大丈夫というわけではないので捨札になるまで安心できないというジレンマがありますね。
 これらに加え、場の建物カード、資金、資材などの状況と、各プレイヤーの状況が、選択するアクションの手がかりとなり、お互いの状況からの読み合いというのが重要になっており、これらの要素で、アクションの選択と言うのは非常に悩ましくそれが面白いゲームだと思います。
 気になる点としては、建物が得点としての意味しかなく、拡大再生産する要素が無いので、純粋にバッティングを楽しむゲームという感じで派手さはないというところですね。また、資金や資材を奪う系のアクションは個人攻撃が出来るというところは好みが分かれそうです。あとは、序盤(特に1ラウンド目)はアクション選択の手掛かりとなる要素が乏しいため、若干手成りになりそうかなというところでしょうか。
 とはいえ、ゲーム時間は比較的短く、その中にお互いの駆け引きが詰め込まれた良いバッティング系のゲームだと思います。

 

 

☆そっとおやすみ

○概要

「自宅ゲーム会60 後半」を参照。

 

○プレイ経過

 残り時間も少なく手軽なゲームをということでプレイ、写真は取り忘れてました。

 展開としては、3人で揃いやすいということもあるかもしれませんが、とりあえずちいの引きがすごくほとんど全てで配られた時点か1巡のところでカードが揃っているという状況です。途中あまりに揃うので、ジョーカーを2枚抜き1枚にしたのですがそれでも揃うというw

 

 結果としては、経験者の2人に対し未経験のしょうが「やーい」されるのが多かったですね。ちなみに、揃いやすいというのを除いても、3人だと注意を払う対象が少なく慣れてくるとスピード勝負みたいにもなってくるので、やはりそれなりの人数の方が面白いと思います。

 

 

 最後にしょうの要望で再び「ストライク」をプレイしてから時間となったため、本日のゲーム会は終了です。まあ、翌日も午後から半日時間が合ったので3人でのゲーム会をすることにして、お開きとしています。

 

 


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