自宅ゲーム会56 前半 ビッグシティ 他 | とりあえず日々ボードゲーム

とりあえず日々ボードゲーム

日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成29年2月19日

 

 最近は相手は違うとはいえ2人でのゲーム会が多かったのですが、本日はメンバーの都合が上手く合い、いつものちいに加え、やま、しょう、せんと久々の5人参加・・・といいたかったところですが、やま、しょうが午後から、せんは午前のみという微妙なミスマッチで、午前中は3人、午後は4人という人数でした。とはいえ、どちらにしても最近の2人からすると久々に賑やかなゲーム会です。

 

 まあ、最初はいつもの如く朝っぱらから来ていたちいと、せんが到着するまで2人で出来るゲームを行います。

 

☆ツイクスト

○概要

作者:アレックスランドルフ

対象年齢:12歳以上

対象人数:2人

標準時間:30分程度

 

 メインボードに差し込むペグ、ペグ同士をつなぐブリッジにより、対角に位置する自分の陣地同士をつなげることを目的とした、完全にアブストラクトなゲームです。

 

①手番になると、ペグをボードの好きな位置に1本差し込みます。

②桂馬の間隔(真っ直ぐ2マス左右どちらかに1マス)に自分のペグとペグが差し込まれると、その間にブリッジを渡すことが出来ます。

③ブリッジは1度に何本渡してもかまいませんし、手番中は任意で取り外しも出来ます。

④縦の両端、横の両端の紅白の線を超えては、それぞれのプレイヤーしか差し込むことが出来ません。

⑤両端の陣地同士をブリッジでつなげると、つなげた方の勝利です。

 

○プレイ経過

 縦(赤)が管理人、白(横)がちいでプレイ開始です。

 

 序盤、順調に横を伸ばしていたちいですが、布石を打っていた管理人が網を広げちいの進路をふさぎます。

 

 逆に防壁がそのまま管理人のラインとなり、ちいの妨害を交わして一気にゴールを目指し勝利となります。(ちなみに画像上では両端を越えていませんが、ちいに勝ち目はないので終了としています。)

 

 続けて2戦目です。序盤と同じような感じでまずちいが線を伸ばし、それに対抗するように管理人は網を仕掛けます。右が突破された時点で、左の布石(左下の赤辺り)に動きますが、この布石が(上の赤のラインと)ずれていて上手く包囲を行うことが出来ず、防衛ラインを引く前に突破され、ちいの勝利となりました。

 

 最終戦、上段にラインを作り始めたちいでしたが、ちいの片辺を防ぐように伸ばした管理人が、ちいの妨害をかわしてそのままゴール。管理人の勝利となりました。

 

○評価

 アブストラクトといっても色々なタイプがありますが、このゲームは囲碁というか五目並べをより戦略的にした感じといった印象です。

 五目並べの場合1手(1石)でラインをとめることができますが、このゲームの場合は相手のラインを止めようとすると最低でも2手を使ってブリッジを引く必要があります。とはいえ、そんな短いブリッジでは相手がちょっとラインを曲げただけで容易に突破されるため、実際には数手に及ぶ手数を使って網で覆うように防衛ラインを構築する必要があります。つまり事前の布石が重要になってきます。また、その一方で相手のラインに対して垂直に防衛ラインを引くということは、そのままそれが自分のラインにもなるということになり、それに対し相手はどう防衛ラインを引くかという問題にもなってきます。ついでに、桂馬の距離にペグをささないとブリッジをかけられないというルールのおかげで、いろいろな形でペグ同士がつなげらるようになっており、より複雑さを増しているといった感じですね。

 若干このペグ同士の距離がなれるまで穴を数えないといけないところと、素材&接続部の形状の関係で4枚のボードをつなげてメインボードを作るのに少し気と手間を使うのが気になるところかな。ついでに言えば、アブストラクト全般にいえるのですが、長考する人はしてしまうので、その場合は「ダウンタイムが・・・」となるかもしれません。

 まあ、気になる点は大したことなく(長考する人を相手にはしたくないですがw)、アブストラクトらしく一手一手が悩ましい割に、実際のプレイ感は重くなく、ルールも簡単ながら非常に面白いゲームだと思います。

 

 

☆アクアダクト

○概要

作者:BernhardWeber

対象年齢:8歳以上

対象人数:2-4人

標準時間:30分程度

 

 古代ローマの入植者となり、水の引かれた豊かな土地を持つことを目的としたゲームです。

 

①手番になると「家を建てる」「水源の配置」「水路を引く」のアクションから1つを行います。

②「家を建てる」はダイスを振り(2回まで振りなおし可)、出た目のエリアの1区画に任意の家を建てることが出来ます。ただし、既に水が供給されているエリアには、手持ちの中で最も価値の低い家しか建てることが出来ません。また、エリア全てに家がたつと、直ちに水が供給されているかどうかを判定し、供給されていない家は取り除かれます。

③「水源の配置」は任意の1箇所に水源を配置します。ただし、水源同士は5区画以上離して配置する必要があります。1箇所の水源からは2本までしか水路を伸ばすことが出来ません。

④「水路を引く」は任意の水源もしくは既に配置されている水路から2本まで水路を伸ばすことが出来ます。水路は途中で分岐したり、循環するような配置は出来ません。また、水路は2本を並べておくことで2重水路とすることも出来ます。水路の両側にある家(2重水路の場合は両側2マス以内)には、水を供給します。

⑤全ての水路が配置されるとゲーム終了です。水の供給さえていない家タイルを取り除き、残った家の価値を合計して、最も多いプレイヤーの勝利です。

 

○プレイ経過

 こんな感じでメインボードを広げ準備します。赤が管理人、青がちいになります。

左下の青いガラス玉が水源、賽コロは20面タイでメインボードも20のエリアに分割されています。

 

 水が供給されたエリアには最も価値の引くい家しか置けないため、水源を配置する前から比較的価値の高い家が置かれていきます。

 

 水源が置かれた辺りから、管理人は自分の方に水路を伸ばし、ちいの家からは遠ざけるように水路を優先的においていきます。一方のちいは、水路を操作しつつ家の配置をしっかりと行っています。

 

 結果、管理人が水路をどんどんおいたので、思った以上にあっさりと水路がなくなりゲーム終了です。家の数ではちいが管理人の倍近くタイルを配置しています。一方で、実際に水が供給されているかどうかでいくと、ちいは半分に水が供給されておらず、管理人は全部に水が供給されていることから、タイルの数で逆転し、家の数でも1件管理人が勝ったことで管理人の勝利となりました。

 

○評価

 手番ごとに「家」「水源」「水路」の何を行うかが悩ましいゲームですね。

 というのも、家は水路がないと意味がないのですが、既に水が供給されている地域には価値の低い家しか置けないため、価値の大きな家は水のないところに置くしかありません。その水を供給するための水源はそこから2方向までしか伸ばすばせませんので、あきらかに自分だけが有利になりそうな位置においてしまうと、当然他のプレイヤーにあさっての方向に伸ばされる確率が上がります。水路も水路で、自分の方に引こうと近くまで持ってきても、向きを変えられるというのは起こります。と、こんなかたちでそれぞれのアクションがそれ単体ではほとんど得点につながらないようになっているばかりか、他のプレイヤーの行動によっては得点につながりにくく(場合によっては不可能に)なってしまうという要素をはらんでいます。

 そのため上手く得点につなげようと思うと、自分だけが稼ぐというのではなく、ある程度他のプレイヤーとの共存も考えつつアクションを実行する必要があります。

 ちなみに、家を建てるというアクションがダイスになっていますが、水源や水路の配置がアブストラクト的になっている分、家の配置の部分にある程度の運を入れることで、展開の固定化を防いだのかなという感じです。まあ実際、エリア内ではおける場所を選べること、振り直しが出来ることもあり、運はそれなりにありますが、気になる感じではなかったですね。むしろ、選択肢が狭められるので、ゲームをスピーディーに進めるのには役に立っているような気もします。

 気になる点としては、比較的やわらかそうな雰囲気の割に、水を自分(出来るなら自分だけ)の家に引くというかなり妨害合戦的なゲームになっており、個人攻撃が容易に出来そうなところは気になるところかもしれません。また、ゲーム終了時に水が供給されているかどうか次第なので、途中途中に盛り上がりがなく淡々と進むというのももう少し何かが欲しかったかな。エリアが埋まったら決算というのも有りますが、エリアに配置できるかどうかはダイス次第なので狙って起こすことは出来ませんし、効果もゲーム終了時の処理が前倒しになるというだけで、このルールならなくても良かったんじゃないかなあと。

 ついでに、人数によって家の数は若干変えますが、マップの調整などがなく2人だと20に渡るエリアというのは広すぎると思います。4人くらいでやったほうが、上記の共存のこともあり面白いのではと思いますね。

 似たような雰囲気のゲームに「サンチアゴ」があり、まだルールを読んだ範囲ですが、かなり軽く調整した「サンチアゴ」といった印象ですね。ゲームとしては思った以上に手軽に楽しめるタイプなので悪くないと思います。

 

 

ここでせんが到着したので、ここから3人でのプレイとなります。

 

☆インガ

○概要

作者:--(グラパックジャパン)

対象年齢:--

対象人数:3-4人

標準時間:20分程度

 

 50人に及ぶ様々な人間とヴァンパイアがパーティーを組み、生命力を奪い合うゲームです。

 

①キャラクターカード2枚を持ってゲーム開始です。キャラクターの上限は3枚までで、キャラクターは攻撃や防御の宣言時、失神したとき以外は常に非公開情報です。

②手番になると自分のパーティーを1マス移動します。

③移動先のマスに特殊効果(失神したキャラクターの復活など)があれば解決します。

④移動後に、キャラクターの射程内に他プレイヤーがいる場合は攻撃が行えます。

⑤攻撃はパーティー内の1人を使用することを宣言します。それに対し攻撃を受ける側(攻撃側の能力によっては複数プレイヤーの場合もあり)は可能であれば防御をするキャラクターを出します。

⑥防御をした場合、攻撃側の攻撃力+ダイスが防御側の防御力を上回れば、攻撃効果が適用されます。防御側が上回ればミスとなり何もおきません。防御するキャラクターがいない場合、攻撃側の効果は強制的に受けることになります。

⑦キャラクターに特殊能力があれば、能力ごとのタイミングで使用することができます。

⑧手番が一周すると、時間が経過します。日中3ラウンド、夜間3ラウンドの合計6ラウンドで1日となります。人間は夜間の1ラウンド(深夜)を除く5ラウンドで攻撃と防御に使用することができますが、ヴァンパイアは日中は活動できず夜間の3ラウンドのみ使用することができます。使用できないラウンドは特殊能力も使用できません。

⑧攻撃の効果やマスの特殊効果を使用することで生命力を失う場合、ダイスを振って出た目の泉へ失った生命力が配置されます。泉に移動することでその生命力を入手することが出来ます。

⑨10生命力を手に入れたプレイヤーが勝者となりゲーム終了となります。

 

○プレイ経過

 こんな感じで準備を行います。管理人が赤、ちいが青、せんが緑で、コマはパーティーを表すため、自分のキャラクターがバラバラに行動することはありません。手前の個人ボードは失神したキャラクターを置くスペースです。

 

 徐々に接近しつつ攻撃を始めますが、今回は「ヴァンパイアハンター(射程2の範囲攻撃で、ヴァンパイアへの攻撃力が高く、ヴァンパイアからの攻撃で失神しない)」を所持していた管理人が効率よくダメージを与えていきます。

 さらに、運よく他プレイヤーが失った生命力が管理人の後方(右下の辺り)に発生したことで、さっさと回収しほぼ無傷で10生命力を獲得した管理人の勝利です。

 

 続く2戦目は、センのキャラクター「魅惑の大道芸人(攻撃範囲2で範囲攻撃、威力は普通の対人間能力ですが、攻撃時のダイス振り直しの能力に、1生命力を奪う攻撃効果)」がなぜか(実際にそれほど強キャラではないのですが)猛威をふるいます。序盤はヴァンパイアのみで防御が出来なかったちいが、途中からは人間のみで防御力の低い管理人がそれぞれ犠牲となりw

 

 真っ先に10ポイントを集めたせんの勝利となります。ちなみに管理人は見事なまでの人間メンバーで、どのメンバーも対人間特化だけど射程が0(天才外科医)だったり、対ヴァンパイア特化で人間に攻撃できなかったり(白魔術師)、攻撃範囲は広いけど攻撃力が低めで失神させるだけ(生命力を失わせられない、時の番人)とくせのあるやつらばかりでした。どのキャラクターも特殊能力を含め使いどころがないわけではないのですが、ここまで偏るとどうにもこうにもという感じでしたね。

 

○評価

 特殊能力や性能差バリバリのメンバーでパーティーを組み、お互いに殴りあうゲームです。

 ヴァンパイアは強力ですが活動時間が短く、人間は非力ですが活動時間が長いとよくある設定のような気もしますが、キャラクターごとの色づけに加え種族によっても大きな違いが出ているところは面白いですね。全く異なる能力の3人でパーティーを組むことで、各キャラクターの能力を上手く使った立ち回りなど一定の考えどころもあります。

 普段はキャラクターカードを伏せているのも重要なところで、戦闘などで公開されたキャラクターを記憶しておくことで、ヴァンパイアしかいないなら日中に攻撃しとこうとか、攻撃範囲が狭そうだから遠くから引き撃ちしようなど、時間、種族、キャラクターの能力を上手く把握して作戦を組み立てる楽しみもあります。

 とはいえ、それぞれのキャラクターの特色が面白い一方で、パーティーを組むことで若干緩和されているものの正直キャラクター感のバランスはかなりめちゃくちゃですね。例えば「人間にのみ強ダメージだけど、射程が4の範囲攻撃、生命力を1奪う(狂気の独裁者/人間)」なんていうキャラクターがいて、射程4というとほぼマップ全体をカバーし、人間なのでゲーム開始から活動可能と正直バランスブレイカーもいいとこなキャラクターがちらほらいます(まあここまでの強キャラは見た感じ、このキャラくらい。ヴァンパイアには同レベルの強キャラも数人いますが活動が夜からなのでまだまし。ただそれでも充分凶悪といえますけどね。)そのため、運よく強キャラクターを引いたプレイヤーが勝つただの運ゲーじゃないか、といった評価にもなるゲームだと思います。このバランスをあまり深く考えずバカゲーと割り切れるかどうかが、このゲームを楽しめるかどうかの分かれ目だと思いますね。管理人としてはこれで長時間ゲーなら耐えられないかもしれませんが、概ね標準時間かからない程度で決着がつく手軽さから、嫌いではないですね。

 まあこんな感じのゲームですが、全体的な印象として「シャドウハンター(「自宅ゲーム会1 後半の後半」を参照。)」の簡易版といった感じで、シャドウハンターに比べかなりパーティー&バカゲーよりになっているものの、より少人数&短時間で出来るゲームとしては悪くないと思います。 

 

 

☆ビッグシティ

○概要

作者:Franz-BennoDelonge

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:45-70分程度

 

 街に建物を建てて発展させていきますが、建物が全てミニチュアになっており、ゲーム終了時には立体的な町が出来上がるのが特徴のゲームです。

 

①手番ごとに所定の街タイルを配置し、初期の都市区画を確定します。ちなみに街タイルは2区画以上が接していればいいというルールしかなく、例えば中央に空洞をつくるなどの形は自由になっています。

②手番になると手札をプレイし、プレイした区画に建物を建設します。複数枚の手札をプレイすることで、より広い建物を建設することも出来ますが、一手番に一つの建物しか建てることは出来ません。また、「公園」「工場」の二つだけは建設の条件さえ満たす場所であれば自由に配置することが出来ます。

③それぞれの建物には建設の条件があります。ゲーム開始時には「住宅」「オフィス」「市役所」の3種類しか建てることが出来ませんが、市役所を建てることでより多くの建物を建てられるようになります。

④市役所が建つと建物の種類以外にも「路面電車」「街タイルの拡張」が行えます。「街タイルの拡張はゲーム開始時と同じ条件で街タイルを配置します。また「路面電車」は様々な建物に面しているとボーナスとなるもので、区画と区画の間の道路に最初の1箇所は自由に配置し、それ以降一筆書きの要領で循環、分岐をしないように配置して行きます。

⑤上記アクションを行わずに、手札を交換することも出来ます。

⑥手番の最後には手札が5枚になるように補充します。

⑦全ての区画に建物がおかれるか、全プレイヤーが2ターンに渡りパスかカードの交換しかしなかった場合にゲーム終了となります。終了時に最も得点の高いプレイヤーの勝利です。

 

○プレイ経過

 ゲーム準備の時点です。区画カードは8つのエリアごとに分けて山札とします。各プレイヤーに手札を配り、街タイルを順番においてからゲーム開始となります。

 

 わりときれいな街タイルの配置ですね。最初は小さな建物が徐々に出来ていきます。赤は住宅、黄土色はオフィスです。

 

 序盤は1区画の住宅がおかれることが多く、早々になくなりそうな状況で、「誰か市役所を建てろ」みたいな雰囲気になってましたw

 市役所は得点にもならないし、なかなか一手番使ってまで建てたい建物ではないのですが・・・今回は30番台の残りエリアを全て押さえていた管理人が市役所を立てます。

 

 5番の街タイルを拡張し、路面電車を走らすなどして市役所の隣に「郵便局(住宅とオフィスに接していることが条件、市役所と路面電車に接していれば得点3倍)」を建設します。

 今まで、住宅1件3点とかでゲームが進んでいたところに、郵便局1件15点、2区画住宅12点(路面電車と接して2倍)、教会1件15点(街タイルの最後の1区画がぞろ目なら建設可能)などと、市役所を建てるときに計画していた、3番街タイル建設計画を次々に実行に移し一時的に他の2人を大きく引き離します。

 

 しかしこれで他のメンバーからマークされてしまい、次に5番の街タイルを狙ってカードを溜めていたところに、せんから「公園」を配置されてしまいます。そのおかげで、大物が建てられなくなり、カードの交換をしつつ何とか建て直しを図っていたところ・・・

 

 ちいがこつこつと路面電車を伸ばし狙っていた区画に「百貨店(オフィス、住宅、特殊な建物、路面電車に接していれば建設可能、中央左よりの2区画の青色の建物)」を建設します。1件が30点と高得点ではありますが、ちいは建てる前がだんとつでドベだったのでまだまだ逆転されるほどではありませんでした。しかし・・・

 

 ちいが百貨店を建てた隣に今度はせんが百貨店を建設します。せんは市役所が出来て以降、郵便局や映画館(住宅2件と接していることが条件)、銀行(オフィス2件と接していることが条件)といった建物をどんどん建てて得点を重ねており、百貨店の建設で管理人が追いつかれるどころか20点近く引き離されてしまいます。

 ここで、管理人は7番のエリアを増設しそのエリアのカードを集めて何とか逆転を狙っていたのですが・・・

 

 3区画の住宅(路面電車で2倍、20点)を置こうとした区画に、ちいが先に工場を配置してしまいます(※ちなみに工場は盤外と2区画以上接していないといけないためこの位置に置いたのは間違いで、ゲーム終了時に気づいています。)

 これで逆転の目がなくなり、せんが帰る時間になったためここでゲームを終了としています。

 

  最終得点状況ですが、せんがだんとつの首位で96点、管理人が2度の妨害で足踏みしているうちにちいが微妙に追い越し71点、最下位の管理人が69点で終わろうとしたのですが、ここで先ほどの工場の配置間違いを発見。まあ、せんには追いつけなかったと思いますが、ちいとの順位は変わっていたかなという感じです。

 

○評価

 ぽつぽつと住宅やオフィスが出来ていたところに、市役所が出来ると一気に発展し路面電車が走り、郵便局や銀行が建ち、最終的には百貨店まで出来ると、立体的なミニチュアを使用しているため、街が育っていく感があって非常に見た目のいいゲームですね。

 とはいえ、見た目だけのゲームではなく、どの区画に何の建物を建て、どの区画を後々まで残しておくのかが悩ましくも面白いゲームです。それぞれの建物には建設条件があるので、それを満たすように上手く区画カードの確保と隣接地の建設を進め、一気に得点といった感じの盛り上がりもありいい感じですね。

 建物の中でも特徴的なのが「市役所」でしょうか。フェイズを上げるキーになるような建物の割には配置をすること自体が得点にはならず、次手番のプレイヤーのアシストになる(次手番プレイヤーが最初に新たな建物を建てられるため)ので「それくらいだったら住宅建てるよ」となりなかなか建ててもらえませんw。しかしながら市役所は5種類の建物の得点増加要素(路面電車を加えると3倍)になっているため、上手く周りの区画を押さえてから建てるとかなりの効果があり、序盤から中盤にかけての重要なポイントといえると思えます。

 また、路面電車は上手く引けば得点の増加や他プレイヤーの妨害(路面電車を踏み潰すように2区画以上の建物が建てられないため)になり、数少ない工場や公園も他プレイヤーの妨害に使えるなど、あまり多くはないですが妨害要素もあります。全体的には手札をプレイして建物を建てるとソロプレイっぽさがあるのですが、隣接する区画の建設条件に気を配ったり、妨害要素がアクセントになっており、それほどソロプレイと感じませんでしたね。

 気になる点としては、建物の建設条件や得点の加点減点条件が個々に異なっており少し複雑なので、慣れるまでの間はサマリーが必須ということでしょうか。結構条件も複雑なので今回の工場のように配置ミス等も起き易いのかな。あと、銀行、郵便局、映画館が同色同サイズのミニチュアなので、ぱっと見で判別がつきにくいのも少し気になるかな。

 そして最大の問題は絶版で入手困難ということですね。これだけ評判もあり面白いゲームなのですが、現状、ほとんど中古でしか入手方法がなく、基本的にプレミアがついているので、容易に入手できないのはもったいないです。

 とまあ、そんな問題はありますが、ルールは分かりやすく、ゲームの結果賑やかに育っていく都市の成長も楽しめる非常に面白いゲームだと思います。

 

 

 ここでせんが帰って午前の部は終了し、休憩を挟んで午後に再開となりますが長くなるので中盤に続きます。

 

 

「ボードゲームタイトル一覧」

 


にほんブログ村