明日より、第56期王位戦7番勝負/第2局開幕。。
羽生善治王位に
広瀬章人八段が挑戦する、第56期王位戦7番勝負。
今月7日(火)-8日(水)に行われました
開幕戦を羽生王位が制して迎える注目の第2局が
明日より、兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」にて開幕。。
羽生王位の今期ここまでの成績は
12戦10勝2敗(.833)。
今期も開幕から4タイトル戦連続出場となり
すでに名人戦を4勝1敗
で、棋聖戦を3勝1敗
で制し
見事、防衛に成功しました。
3つ目のタイトル防衛戦となる王位戦も
開幕戦を後手番で飾り、磐石も白星発進 。。
そのアグレッシブで集中力みなぎる指し回しは
心身ともに好調であることをうかがわせるに十分。
8連覇を決めた先週水曜日の棋聖戦/第4局に続き
先手番となる明日の第2局も追い風ムードを帆に受けて
死角は全く見出せません。。
対します、広瀬八段の今期ここまでの成績は
10戦4勝6敗(.400)。順位戦はA級で開幕2連敗。
今期は春先から調子の波に乗れず
先週の金曜日(17日)に行われたA級の2回戦で
同世代のライバル・佐藤天彦八段の前に完敗 を喫し
引き立て役に甘んじるなど、現在は公式戦3連敗中。。
プロの将棋界ではほとんど指す棋士のいなかった
特異戦型「振り飛車穴熊」を武器に頭角をあわらした
広瀬八段ですが、ここ数年は居飛車の本格派へと
脱皮をはかる過渡期に身を置きます。
「振り穴」で鍛えた
正確無比な大局観と速度計算能力に裏打ちされた
終盤力は現時点でも将棋界最高ランクに位置しており
一つのきっかけさえあれば今の現状は大きく覆りますが。。
果たして、後手となる明日の第2局で
苦手としている羽生王位に、一発を入れることが出来るか。。
広瀬八段にとっては早くも正念場の戦いとなりました。
気になる両者の対戦成績は
ここまで14戦して、羽生王位が10勝4敗とリード。
初手合いから広瀬八段が怒涛の3連勝と指しこむも
現在は逆に羽生王位が8連勝中と圧倒中。。
開幕戦の戦型は「横歩取り」 で羽生王位の完勝。
第2局の戦型も相居飛車が濃厚で、出だしの数手から
すでに目が離せません。。
勢いに乗る羽生王位が
先手で連勝を飾りシリーズの流れを決めるのか。。
広瀬八段が意地をみせ、番勝負を振り出しに戻すのか。。
連休明けの熱き大一番をぜひ、お見逃しなく!
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紫の煙の中で、思ったこと 。。