第71期名人戦7番勝負/第5局「終幕後」
【 名人戦/第5局投了図・102手目△8七歩成 】
投了図での持ち駒
▲羽生三冠: 角2、金、銀、桂、歩
△森内名人: 金、銀、歩5
今年の「春の本場所」第71期名人戦7番勝負は
昨日行われました第5局までで決着。
森内俊之名人が圧倒的な強さをみせつけ
4勝1敗の成績で見事、名人位3連覇を達成しました。
【 終局後のコメント 】
森内名人
本局の△3七銀は研究手。
七番勝負は自分の力を最大限出せた。
(3連覇、通算8期は)うれしいしありがたい。
羽生三冠
本局は△3七銀に意表を突かれ、困った。
(七番勝負は)完敗でした。
細かいところの工夫が足りなかった。
62手目△3七銀。
上図での持ち駒
▲羽生三冠: 銀
△森内名人: 歩2
両者が勝負の分かれ目としてあげた
62手目△3七銀の局面。
森内名人、用意の「新手」であり
逆に羽生三冠は死角をつかれた痛恨の一手。。
以降、「相矢倉」の「常識」であったはずの
先手が攻めて、後手は専守防衛という流れが逆転し
後手・森内名人から先攻する形に。。。
森内名人
自分のもてる力を最大限出し切れたと思う。
勝負どころでこちらに転んだ将棋が多かった。
(通算8期は)
こんなに長く保持できるとは思っていなかった。
うれしいし、ありがたい。
羽生三冠
早い段階に勝負どころがあった対局が多く
差がついてしまった将棋が多かった。
細かいところの工夫が足りなかった。
気持ちを新たに頑張りたい。