第６９期名人戦７番勝負/第４局・一日目「The Grand Design」
羽生善治名人に
森内俊之九段が挑戦中の第６９期名人戦７番勝負。
ここまで３局を消化して、森内九段の３連勝。
森内九段は名人返り咲きに王手をかけ、羽生名人はカド番に立たされて
迎えることとなった第４局が、本日より青森県弘前市「藤田記念庭園」にて開幕。。
名人位の行方を占う大一番。
先手・羽生名人の初手▲７六歩から△８四歩～▲６八銀～の出だしとなり
両者にとっての得意戦型であり特別な戦型、将棋界の純文学こと「相矢倉」を目指す
展開となりました。
４１手目▲３八飛。
上図での持ち駒： 両者ともなし。
今回は名人戦/第２局 の時のような急戦調の進行とはならず
定跡手順でしっかりと駒を組み合った両者。
羽生名人はおなじみ「４六銀３七桂」型の矢倉模様に。
この戦型の著書のある森内九段にとっては勝手知ったる何とやら。。
望むところであると同時に腕のなる展開となったことでしょう。
４８手目△６四角。
上図での持ち駒： 両者ともなし。
名人防衛に後のない羽生名人は「穴熊」を示唆。
上図４８手目の局面でお昼休憩となりました。
【 両者のお昼ご飯 】
５８手目△５五歩
上図での両者の持ち駒
▲羽生名人： なし
△森内九段： 歩３
定跡形、前例踏襲型を辿りながら速い展開で模様は進行。。
「穴熊」を示唆した羽生名人ですが、すぐには銀にハッチは閉めずに
まずは１、３、５筋で歩の突き捨てを入れて間合いをはかりました。
森内九段は矢倉の後手番らしく受けて立つ展開に
ここまでは見えますが。。。
６１手目▲同３五角。
上図での持ち駒
▲羽生名人： 銀、歩
△森内九段： 銀、歩３
ほどなくして銀交換が成立。。
６６手目△３五桂。
上図でも持ち駒
▲羽生名人： 銀、桂、歩
△森内九段： 銀、歩２
さらに桂馬の交換も行われましたが
交換してすぐに、森内九段は交換した桂馬を投入。
上図の局面で羽生名人の手が止まり
そのまま一日目終了時間を迎え、羽生名人が封じ手の意思を示し
一日目が終了。。
１筋の見解を軸に、盤面向って右側の攻防の行方が気になりますが。。
羽生名人の「封じ手」やいかに。。。