明日、第69期名人戦7番勝負/第4局開幕。。 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

明日、第69期名人戦7番勝負/第4局開幕。。

名人が四段に敗れた日曜日 。。


その二日後となる、明日の火曜日。

第69期名人戦7番勝負の第4局が、青森県弘前市にて開幕。。


第69期名人戦7番勝負

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第69期名人戦/第1局を振りかえろう。。

第69期名人戦/第2局を振りかえろう。。

第69期名人戦/第3局を振りかえろう。。



羽生善治名人に

森内俊之九段が挑戦する、第69期名人戦7番勝負。


ここまで3局を消化し

挑戦者・森内九段が3連勝と予想外の大差がついて

明日より、青森県弘前市「藤田記念庭園」にて第4局を迎えます。


同い年で小学生の頃からのライバル。

永世名人資格保持者同士でもある両者の対決ということで

戦前は大いに注目と期待を集めましたが。。


ここまでの展開は


森内九段が先手の第1局が「横歩取り」(95手まで)

羽生名人が先手の第2局が「急戦矢倉」(68手まで)

森内九段が先手の第3局は羽生名人が「ゴキ中」を採用し「対抗形」

(88手まで)


と、なりまして

中盤の折衝で優位に立った森内九段が押し切る形で3連勝。


手数をみても分かる通り、いずれも激しい戦いながらも終わってみれば

すべて森内九段の圧勝となった印象が残ります。。


第4局の先手は羽生名人。

今期の成績もここまで1勝5敗とらしからぬものとなっていますが

明日はどのような将棋を披露していただけるのか。。


まずは「戦型」へと注目が集まりますが

これまでのあわただしい流れでリズムに掴めなかったことを考えると

腰の重い「矢倉」を志向しねじりあう、しつこい将棋が良いような。。


と、いうか

お二人の「相矢倉」を名人戦で拝みたいというファンの気持でも

あるわけですが。どうでしょう。。


ここ数年は、自ら積極的に注文を出し戦型(特に横歩取り)への

興味、研究への欲望をみせる羽生名人ではありますが

今回、選択肢ならびに主導権を握っているのは森内九段。


両者の戦いの歴史の最初の1ページを刻んだ

「矢倉」戦は、森内九段にとってものぞむところ。


さらには22期竜王戦で連投し、森内九段の研究テーマと思われるも

まだ今シリーズ一度もお目見かかれない「角換わり」。


その22期竜王戦の決勝トーナメントでは

手番は逆ながら羽生名人に勝利した名局 もいまだ印象を残します。。


その他にも

羽生名人のお気に入り「横歩取り」ももちろん網羅。

個人的に後手番の森内九段で一番見たい「超鉄板流四間飛車 」。


1局ぐらい落としても、絶対的優位は動かない状況の中で

羽生名人相手に試したい将棋は数限りなく用意されていることでしょう。。


羽生名人として、もちろんまずは1勝を。

twitter将棋界をみていても、その絶大なる人気、存在感を実感させられる

羽生名人。


個人的に「相矢倉」とともに、ひそかに期待しているのが

羽生名人自らが「注目している」という▲7六歩~▲7五歩~からの「石田流」。


ただ、その事前練習ともなるはずだった貴重な菅井四段戦で手番が先手となり

残念ながらその世界観に浸り浸り、刺激を受けることが叶わなかった羽生名人。


何というか

ちょっとしたところでも、流れが良さを感じるとは言えませんが。。。


それでも将棋界最高の歴史と格式を誇る名人戦。

その舞台に最もふさわしい男である将棋界最大のカリスマ・羽生名人。


何があろうと最後まで、その雄姿に刮目あるのみ。