分かるようで分からない、最近の新薬(抗がん剤) | 卵巣がんになった`zaki‘の空間遊泳

卵巣がんになった`zaki‘の空間遊泳

2006年秋「悪性卵巣腫瘍の疑い」と告げられ、治療→再発転移を幾度も繰り返す。
◆受けた治療:手術4回・化学療法5ライン・放射線1回・がんカテーテル治療15回
◆現在: リムパーザ錠服用中
♫ 卵巣がんと長~くお付き合いしている、現役患者です。


このところ急速に注目を浴びている「抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体」の薬剤。

スゴイって事はわかります。
→ 今年のノーベル賞受賞者候補に、この研究開発をされた日本人の先生が有力らしいですしね。

はい、ここで問題です。

『抗体』ってなぁ~に?

はい、サラッと言えた方ビックリマーク 素晴らしいです‼️

…これから先を読むのは、できたらご遠慮ください…

きっとイライラしてしまいますのでねノーマル

またのお越しをお待ち申し上げます挨拶

 
      ぺこりうさぎ   ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

で、う~汗と固まった、私を含めた皆様ニコッ
一緒にボチボチ、学んでみましょうチカラコブ

突然ですが、今日は新聞記事を読んでください。


ニボルマブ(オプジーボ)を卵巣がんの治療についても「可能性が感じられる」として

2011年から京都大学附属病院で、20例の再発・進行卵巣がんの患者さん(20~80歳)を対象にした

世界初の「医師主導治験:治験責任医師・濱西潤三先生」が行った治験結果の記事が出ました。


『フーン。この様に説明されるんだなぁ』の程度でOKです。

正直、私は脳がイエローカードを出しましたあー

ですので、基本的な“高校生物のお話”くらいから、動画も交えて始める予定です。
→私自身「T細胞の種類」がこんなにあるとは知りませんでした…
 マクロファージ?T細胞?ん…で落ち込みました




「がん免疫逃避機構」の研究から見えてきた免疫への妨害を阻止する新たな治療法

人間の体は、「免疫」によって守られています。免疫は、体にとって有害な病原体や異常細胞を監視し、攻撃や排除をします。近年、この免疫力を活用して、がんの発症や進行を阻止する免疫細胞治療などが注目を集めています。

ところが、こうした免疫に守られているにもかかわらず、私たちはがんになることがあります。体内でがん細胞が増殖して、進行性のがんと診断される人も少なくありません。いったいなぜ、そのようなことが起こるのでしょうか?

婦人科がんが専門で、長年、卵巣がんの研究に携わり、がん免疫療法にも詳しい京都大学大学院の濱西潤三先生は次のように語ります。

「免疫細胞はがん細胞を攻撃する力をもっていますが、攻撃されるがん細胞も無抵抗ではなく、免疫の攻撃を回避するような動きをすることが分かってきたのです」。

このようながん細胞の免疫に対する「抵抗」、つまり、がん細胞が自身を守ろうとする仕組みを「がん免疫逃避機構」と呼びます。
これによって免疫細胞が正常に働かなくなることが、最近の研究で明らかになってきました。
それが、がん発症の引き金となることもあります。

では、「がん免疫逃避機構」はどのように引き起こされるのか――。
通常、まず免疫の司令塔である「樹状細胞」ががんを発見すると、攻撃を担当する「T細胞」にがんの特徴を教えて、攻撃の信号を発します。
T細胞はそれを受けて、攻撃すべき対象を見分けて攻撃に移ります。
ところが、がん細胞からT細胞に対して攻撃を抑える信号が送られると、免疫が正常に働かなくなってしまうのです。

人間の体内にはこのような、がん細胞が免疫力を抑え込む仕組みが複数あるとされています。

その中で濱西先生が注目し、研究を進めているのが、「PD-1/PD-L1経路」です。「抗体による免疫逃避信号のブロック」(下図)に示したように、T細胞ががん細胞を攻撃しようとしても、T細胞に発現する「PD-1」という物質と、がん細胞に発現する「PD-L1」という物質が結び付くとT細胞は攻撃をやめてしまうのです。

そこで現在、盛んに行われているのが、がんの免疫逃避機構を阻止する薬剤の研究開発で、「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれています。

「PD-1/PD-L1経路」に有効とされるのが、「抗PD-1抗体」や「抗PD-L1抗体」です。

「この薬剤をがん患者さんに投与すると、がんは自己防衛力を失い、免疫細胞が正常に機能する」と言われています。




では、次回「免疫」の基礎編でお目にかかりましょう。