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認知症の方に対する沖縄の貴重な庶民文化
2006年05月11日 22:44
いつも交流頂いている沖縄のンチャさんこと比嘉 道直さんから貴重な書き込みを頂いた。 認知症に関する重要な沖縄の庶民文化である。5月9日付けの書き込みをそのまま引用したい。
「人間と動物を分けるものは、広い意味での教育だと思います。
今は、その教育がかけているのかも知れません。
沖縄では以前、「子供」というものは「こういう存在」、「こんなことをする者」として、伝承で伝えられていました。同様に「年寄り」というものは「こういう存在」、「こんなことをする者」として若者達に教えていました。そして、備えて受け入れ容認する習慣がありました。その教育が最近では、途絶えてきています。その復活も大切ではないかと考えています。
例えば、認知症については、「カジマヤー」という祝があります。
http://www.churashima.net/word/13.html
http://www.cosmos.ne.jp/~yanbaru/Kajima00.html
私も幼い頃「おばあちゃんは、今まで一所懸命働いたので、休むようにとまた赤ちゃんに戻ったんだよ」と認知症のお年寄りのことを教えられたものです。「認知症」という負の部分に目をとめず、「長寿」の部分に注目し、村を挙げてお祝いするのです。
その祝に使った風車や風船などには「長寿の運」がついているということで、先を争ってもらいに行ったものです。また、握手したり、記念撮影したりと、人気者で、家族も自慢です」と。
最大のポイントは「おばあちゃんは、今まで一所懸命働いたので、休むようにとまた赤ちゃんに戻ったんだよ」と孫たちに教え、抱擁し受け入れていることだろう。認知症にならないための啓蒙活動も重要であるが、認知症になった家族に対して、「赤ちゃんに戻ったんだよ」とする捉え方・受け入れ方を広めなければならないと思った。