夜桜見物
金曜日。暖かい夜。
着物に着替えた妻と一緒に、平野神社の夜桜見物に出かけました。
見上げると小さな月も。
コロナ前までは、夜店も出て、賑やかだったのですが、
いまは鳥居をくぐると「有料エリア」に。
手の込んだライトアップが美しい。これはたしかに「有料」ですね。
地面の黄色の菜の花も。静寂な感じです。
夜店ならぬキッチンカーが出ています。神社さんが「経営」しているビールコーナーも。せっかくなので一杯。ベンチに腰掛けて、夜桜見ながらのビール。
人の混雑もなく、静か。なんか別の世界に舞い込んだみたいですね。
これはこれでいいかも。
夕ご飯は、近くの回転ずし屋さんに入ったら、結局一時間近く待たされた。
しかし、最近のシステムはすごい。ほとんどSFの世界。
などと遊んでいたら、大学には『神道・天皇・大嘗祭(仮)』の膨大な再校のゲラ到着しました。ほんとに500頁超えた。
この本の校正作業と並行して、S社の論文集の書き直し。
こちらは過去の自分に出会う日々です(笑)
一寸法師を「中世神話」として読む
木曜日。
ようやく前期の教室授業開始。
久しぶりに70人近い学生さん相手に講義するのは、最初は緊張しますが、
そのうちに、いつものとおりのノリに(笑)。
一寸法師を「中世神話」として読むこと、なぜ彼は「法師」と呼ばれるのか…。
という十八番の話題から、今期は、濃密な「中世神話」の講義になる予定です。
今期の「民俗文化特講」の授業は、3、4年生が中心なので、すこし専門的な内容になってもみんなしっかり聞き入っている感じがして、気分もいいですね。
授業が終わって、教室から見える景色の写真。
授業のあとのキャンパスに、最近登場する、お洒落なキッチンカー。
メニュー日替わりみたい。今日の、やたらと美味しそう。
でも学生さんたちの大行列が出来て、これは無理~~って感じです。
なのでいつものベンチで休憩。風も心地よくなりましたね。
その他、最近の散歩から。
十二坊の桜、船岡山の建勲神社の境内からの眺め。
公園の散った桜。
そして春の小川、って感じの紙屋川。
たっぷり読み応えのある特集『ムー』陰陽師
9日発売の『ムー』五月号、散歩のついでに買ってきました(笑)
巻頭を飾る、本田不二雄さんによる
「総力特集・陰陽師・安倍晴明と闇の系譜「術法ノ者」」
たっぷり読み応えのある特集です。
京都の「陰陽道」にかかわる聖地めぐりにはじまり、歴史のなかの安倍晴明の実像、
さらに晴明以降の「陰陽師」たちの系譜へと、お腹いっぱいになるボリューム。
そのなかで斎藤が取材を受けました。研究室でのインタビューは、もちろん、そのあとふたりで飲みながらお喋りしていたことも(笑)、上手い具合に取り込まれています。
僕が言いたかったことが、的確にまとめられていて、いや、さすがの筆力です。
記事のなかには陰陽道史研究の中堅どころの赤澤晴彦さん、繁田信一さん、
さらに若手研究者の木下琢啓さんのインタビューも挟まれてて、
「陰陽道史研究」の最新の成果の一部も反映しています。
さりげなく、今後の陰陽道研究のポイントは「近代」にあることも…。
というとことで、陰陽道や安倍晴明のことを知りたいという方にお勧めです。
ちょっと『ムー』を書店で買うのはためらわれる(笑)、という方は、オンラインショップで。
それにしても、僕も『ムー』とは、けっこう付き合いが長くなりました(そんなに深い関係ではないけど)。最初の出会いは、高知物部村の「いざなぎ流」の調査のときに『ムー』の編集の人たちと出会って、それ以来か…。でもそのまえに『ムー』のことは知っていた(笑)
そういえば、最初の非常勤講師の授業には、「わたしは創刊号から持っている」という、すごい学生さんもいた。
とか言っていたら、小学生のときから読んでいたという人が、なんとうちにいました(笑)。詳しくは
そしてこの夏は、高知文学館で「創刊45周年記念 ムー展~謎と不思議に挑む夏」という企画展もあるそうです。
いやはや、話題が尽きない『ムー』です。