京都府庁旧本館へ
火曜日。
午前中、病院に行き、入院や治療のための準備、検査などをしてきました。
いよいよ来週から入院です。
なんか「入院する、する」と言っていながら、家でぶらぶらしていることが続いて、
「ずる休み」しているみたい(笑)。病院も連休中だったのでした。
午後の検査まで時間があったので、妻に教えてもらった、
病院の近くの京都府庁旧本館へ。
クラシックな建物のなかにある喫茶室でランチを食べて、しばらく読書。
お客もみんなひとりで、とても静かです。
館内も見学。議場室がりっぱ。
まだ時間があったので、京都御所に行って、ベンチで休憩。
曇り空ですが、ちょうどいい気候。
入院中って、「散歩」の時間はないのか…。
せっかく近くにこんないいところがあるのに。
ぢゃ、よくって。
連休の最終日は、どんよりと曇った京都です。
いまにも降りそうだけど、降ってこない…。
入院まえに書き上げておこうと、原稿執筆。でも、あまり根をつめると疲れるので、
休み、休み。(まぁ、もともと僕は集中して書けないのですが…)
某氏の「名著」が文庫になるので、その「解説」の原稿。この本、ほんとにすごい。
誰の本かは、まだひみつです。
執筆のあいまに、川本三郎の日誌的エッセイ。
これ読んでいると、やっぱり荷風が読みたくなる。
つい書棚から岩波文庫の『濹東綺譚』めくったら、読みだしてしまいました。
川本さんによると、「お雪さん」のセリフが、明治時代の女学生が使っていた「ぢゃ、よくって、すぐ、そこ」とあるのが、後の全集では「すみません、すぐそこです」に変えてあるとのこと。手持ちの岩波文庫は「ぢゃ、よくって…」のまま。
お雪には「ぢゃ、よくって」のほうが可愛くていいと思う、と川本さん。
たしかにそうですね。
こういう細かいことにこだわる川本三郎の読みって、好きです。
夕方は、ご近所散歩。上七軒とおりには、お座敷に出る舞妓さんが、ふつうに歩いています。こんな風景に、日常で出会える京都はいいですね。
天神さんにお参り。ここでも病気平癒を祈って、いつもより丁寧に拝んできました。