金子直吉翁に学ぶ まあ読んでください(2) | がんばる地上の星たち!高知と松山のまんなか・仁淀川町

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土佐の山間・仁淀川町(によどがわちょう)の(元)地域支援企画員の日記!



前回のつづき → 前回はこちら 金子直吉翁に学ぶ まあ読んでください(1)



高知新聞に吉原さんが投稿した記事を紹介しています。


金子直吉翁に学ぶ


元高知銀行専務取締役 吉原 強 氏



以下、つづき ↓です。



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金子直吉翁の事業追求の志は、近代資本主義精神そのものと言える。


そのルーツはどこにあるのだろうか。直吉は、土佐の山間、仁淀川の上流、名野川(今の仁淀川町名野川)で生まれる。小学校へ行くこともままならず、高知市に出て転々と丁稚奉公をした。


15歳の時、傍士質店の奉公人になったことが運命的出会いとなった。蔵には質草の本が山と積まれていた。中国古典、法律経済、歴史、小説などあらゆる本を夜を徹して読破したという。直吉の人格形成の場を垣間見る思いがする。



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唯一の趣味は俳句だった。2千余りの句を残している。城山三郎の「鼠」、玉岡かおるの「お家さん」は、直吉の生き様が浮き彫りにされた興味深い作品である。



玉岡かおるさんの著書「お家さん


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日本経済が未成熟だったこの時期、直吉は東洋思想の上に身を置き、自分の職業を天職として、使命感を全うした。くしくも欧米では、マックス・ウェーバーが1905年「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という名著を世に送っている。東西の近代資本主義の精神を比較する時、真に興味深いテーマでもある。




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百年に一度の金融危機で資本主義は変わると言われている。実物経済の時代を迎え、偉大な先人の業績を顕彰することは県民として誇りに思う。「金子直吉翁をたたえる会」の設立を考えている。





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