きららの婚活逃避行・昇仙峡へ(6)~婚活ファイル・番外編~ | きららの婚活珍道中!~結婚相談所で夫をゲットした熱き仲人・山本結子のブログ~

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きらら こと 結婚相談所で夫をゲットした熱きアラフォー仲人・きららマリッジ代表・山本結子です。

『絶対結婚する!!』
固い決意で結婚相談所に入会するも、全然うまくいかなくて…。
このブログでは、そんな私の婚活物語を「珍道中」と題してお届けしております♪

みなさんこんにちは。きららです。


ここのところ週に1回更新していましたが、先週は力尽きて、更新できませんでした。

その分、今回は気合い入れて書きましたので、ぜひぜひ読んでくださいませ~ニコニコラブラブ



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駐車場に戻ると、おじちゃんは待ち構えていたように、こちらに向かって足早に歩いてきた。


「ああ、戻ってきたね。遅いから迎えに行こうと思ってたんだよあせる


寄り道はしていないし、早く戻ってきたつもりだったが、つまりはそれほど心配させてしまったのであろう。


「ありがとうございます。滝、きれいでした。とってもビックリマーク


おじちゃんはうなずくと


「約束だからね。とっておきのことを教えてあげる。


さっきお嬢さんがバスを降りてきたとき、びっくりしたんだよ。おじちゃんの初恋の人にそっくりなんだもの。まるで自分が若返ったような気がしたよ」


「私に似ていたんですか」


「そうニコニコ


微笑むと


「手、出してごらん」


私は両方の手のひらを差し出した。


「こうやって両方の手をくっつけて器みたいにして」


そして彼は、自分の上着のポケットに手を突っ込むと、私の手のひらに色とりどりのキャンディをバラバラと落とした。


「わぁ!ラブラブ


「子供さんが来たときに渡してるんだけどね、全部持って行っていいよ」


「ありがとうございます」



おじちゃんは言った。



「不思議だねえ。この世の中に男の人はこのアメ玉よりもずーっといっぱいいるのに、お嬢さんを選ぶのは一人。お嬢さんが選ぶのも一人。きっといい人が見つかるよ」 



ニコリと笑って続けた。



「おじちゃんがあと20歳若かったらプロポーズしていたけどねにひひ



私が本当におじちゃんの初恋の人に似ているのかどうか、それはわからない。でも彼が励まそうとしてくれているのがよくわかった。


おそらく彼は思っていたのにちがいない。私が、恋に破れて昇仙峡にやってきた哀れな旅行者なのだと。


そしてそれは当たらずとも遠からずなのであった。




「あ、バスが来たね」


甲府駅行きのバスが角を曲がってくるのが見えた。13時51分のバスだ。



さあ、帰ろう。



もう少しここにいて話をしていたい気がしたが、きっと観光案内所のおばちゃんが、心配しながら待っている。



「次には旦那さんになる人を連れておいで」



私は笑ってうなずいた。


バスの窓から、おじちゃんに手を振った。おじちゃんも手を振っていた。

曲がり角を過ぎ、その姿が見えなくなったとき


私は、自分が泣いているのに気がついた。悲しかったのではない。嬉しかったのだ。彼の優しい言葉が、ただ嬉しかった。



きっといい人がみつかるよ


その人はどこにいて、いま何をしているのだろう。




甲府駅に着くと真っすぐに観光案内所に向かった。おばちゃんは、私の姿を認めると立ち上がり、嬉しそうに手を振った。その目に安堵の色が浮かんでいた。


ああ、ここにも優しい人が一人。
本当に来て良かった

・°・(ノД`)・°・



帰ったら、結婚相談所Sの担当アドバイザー、佐野さんに連絡しよう。
パーティーに行こう。お見合い相手も探そう。もう一度頑張るんだビックリマーク


決意を新たに、東京への帰路についたのだった。



(きららの婚活逃避行・昇仙峡へ 終)




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読んでくださってありがとうございました。

「婚活珍道中」  のぞいていってくださいね


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