きららの婚活逃避行・昇仙峡へ(5)~婚活ファイル・番外編~ | きららの婚活珍道中!~結婚相談所で夫をゲットした熱き仲人・山本結子のブログ~

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きらら こと 結婚相談所で夫をゲットした熱きアラフォー仲人・きららマリッジ代表・山本結子です。

『絶対結婚する!!』
固い決意で結婚相談所に入会するも、全然うまくいかなくて…。
このブログでは、そんな私の婚活物語を「珍道中」と題してお届けしております♪

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コチラ!



滝のドウドウと流れ落ちる音が聞こえてくる。私はその場所へ、一歩一歩近づいて行った。



そして私は、仙ヶ滝に到着した。
※正しくは『仙娥滝(せんがたき)』と書きます。



轟音と共に、30メートルもの高さを水が流れ落ちる。滝の正面の高い位置に手すりが備えられ、見物できるようになっていた。おかげですぐ近くから滝の全体が見渡せる。さすがの迫力だ。


滝壺には水しぶきが上がり、白く煙っている。全身に、目に見えない細かいしぶきが降り注いでいるようだった。水を帯びた空気が心地よい。




ふと足元を見下ろすと、断崖絶壁
数十メートル下の地面は、ゴツゴツとした岩場になっていた。


ここから落ちたら、ひとたまりもない…


思わず手すりをぎゅっと掴んだ。




その瞬間


頭の中でパズルのピースがカチ、カチ、カチと合わさる音がした。



「もう一度寄ってくれる?絶対ね。約束よ」


「ここで待ってるから」


「あんた、滝なんておススメしちゃ、ダメダメ。だって彼女、あの靴よ? 

~~~~た人じゃないんだから」




~~~~た人、に当てはまる言葉がわかった!

(さて、なんでしょう)。



おそらく、そこには「死にに来た人」等の言葉が入るものと思われる。


つまり私は、観光案内所のおばちゃんと、駐車場のおじちゃんに


自殺志願者だと思われていたのだ………。





無理もない。


季節はずれの旅行者

(昇仙峡は、桜か紅葉の時期が一番おススメです音譜

TPOを全く無視した服装

(山に来るのにハイヒール!?

青白い顔色

(オーバーワークから来る不眠症?のためガーン



これって、まさに、自殺しに来た人以外の何物でもない、って感じではないか…。



もー違うよぉ。違うのに

( ̄Д ̄;;
でもありがとう、心配してくれて…。ていうか、心配かけてスミマセン……。


戻ったらおじちゃんとおばちゃんに、何と弁解しよう。
いや、何も言わないほうがいい。言えば言っただけ、嘘っぽく聞こえるかも知れないから。




気が付けば、私は滝に向かって手を合わせていた。


神様、仏様、仙ヶ滝様!!
どうか私にステキな出会いドキドキ
を届けてください!!


そして


ふっ…ふふふふふ…


自分の行動がこっけいに思えて、一人、笑い出した。
滝の前で一人で笑っている、ハイヒールの女…。これじゃ完全に怪しい人である。後ろを数人の旅行者がいぶかしげに通り過ぎる。

もういい、旅の恥はかき捨てだ!!



「違う、やめたの。相手探すの、やめたの。ごめんね」


同僚にはそんなことを言っておいて、私は全然あきらめていない。本当は、ぜんぜんあきらめていないのだ。昇仙峡の優しい人たちと、この滝の勇壮な景色の前では、私の建前なんて簡単に剥がれおちてしまう。




私は、結婚したいのだ!!!



「私、ぜったいに、結婚しまーーーーーす!!!」




滝に向かってそう叫び……



そうになったが、さすがにそれはやめておいた(笑)。滝に一礼をして、元来た道を戻って行った。


手すりをぎゅっと掴み、足元に最大限の注意を払いながら。



続く (えっ、まだ続くの?)


――――――――


読んでくださってありがとうございました。

「婚活珍道中」  のぞいていってくださいね


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