みなさんこんにちは。きららです
GWですね。今年は遠出する方が少なめだと聞きますが、婚活は活動のヤマ場です。婚活中の方、頑張ってください。応援しています!
私が夫・ゆーつぁんと出会ったのもGWだったなぁ…と懐かしく思い出します。
ということは、今ブログに書いてるTさんは、違うの?
それは、続きを読んでのお楽しみでございます。
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私はまるで、カウンセラーみたいだった。
Tさんから毎晩来る電話は仕事の悩み相談で、私は相変わらず聞き役に徹していた。
こんなことまで話していいの?と思われるほどの企業秘密まで彼は話してくれた。
信頼されていることの現れだと感じ、素顔に嬉しかった。
思えば、私はこの時「良いお嫁さん候補」を演じていたのだと思う。
いままでの合コン、お見合いの経験から、相手に気に入られるための第一歩は聞き上手に徹することだと、肌で感じていた。
合コンでもお見合いでも、しゃべりすぎたと感じるときは相手からパッタリ音沙汰がない。
聞き上手を演じられたときほど、2回目のデートにつながる確率は高かった。
ただし実際のところ、私が聞き上手かと言うと…そうでもない。
相手と50:50でしゃべりたいタイプなのだ。
なので、聞き役ばかりしていると肩が凝ってくる。
そう、肩が凝ってくるのだ。
でも今は、無理をしてもTさんに気に入ってもらわなければならない。
そう思うことにした。
その後も毎晩の電話、デートも2回3回と順調に進み、街がクリスマスムード一色になったころ、彼が言った。
「きららさん、もうすぐクリスマスだから、何か買ってあげるよ。そうだなぁ…ネックレスとか」
私は
「嬉しいです。ありがとうございます」
と笑顔で答えた。
プレゼントをもらえれば、第二段階突破って感じかな。あとはプロポーズを待つだけ…。
彼の案内で、銀座のアクセサリーショップに入った。
店内はクリスマスムードに溢れていた。腕を組むカップルは皆、幸せそうだ。
私ももうすぐ、仲間入りをするのよ。
幸せにならなくちゃ。
その時、目に止まったものがあった。
ガラスのショーケースの中に入った、世にもきらびやかなネックレス。
粒の大きなダイヤモンドが100個くらい…いやもっと?使ってあるだろうか。
値段を見ると
…ごせんまん!?
(=◇=;)
心の中で思わず叫んだ。
ショーケースの前に立ち尽くす私を見て、店員がにこやかに近づいてきた。
あわわいやいや、近づかれても困るんですが…(きらら心の声)
「…つけてみます?」
「え!?あ、いいです、いいです!キレイだなぁと思っただけなので」
後ずさる私に笑顔を向けながら、店員は上着のポケットから白い手袋を取り出してネックレスの入ったショーケースのカギをうやうやしく開けた。
「ほら、きれいでしょう
(^-^)」
ネックレスを手に取り、近くで見せてくれた。
ダイヤが店内の明かりを四方八方に反射して、それはもう、美しい。美しいという言葉だけでは言い表せないほどだった。
「つけてみるだけ。記念ですよ」
言葉を失っている私の首元に、ダイヤの冷たい感触が触れた。
鏡をのぞくと、首元だけお姫様みたいになった私がいた。
「うわぁ、きれい!きれいですねー
(´▽`)」
時間にしてほんの10秒、私は5千万円の重みに耐えられず自分から「ありがとうございました。外してください」と頼んだのだった。
確かに良い記念になった。しかし…
この10秒が、またも私を落胆させる結果を招くことになるとは、その時は知る由もないのであった。
(続く)
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読んでくださってありがとうございました。
「婚活珍道中」 のぞいていってくださいね♪