運命の出会い?Uさん(3)~婚活ファイル・その4~ | きららの婚活珍道中!~結婚相談所で夫をゲットした熱き仲人・山本結子のブログ~

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きらら こと 結婚相談所で夫をゲットした熱きアラフォー仲人・きららマリッジ代表・山本結子です。

『絶対結婚する!!』
固い決意で結婚相談所に入会するも、全然うまくいかなくて…。
このブログでは、そんな私の婚活物語を「珍道中」と題してお届けしております♪

佐野さん、やっぱり私、こういうの無理です…

ヽ(;´Д`)ノ



そうは言っても、パーティーはもう始まっている。
まさか、ここまで来て逃げ出すわけにもいかない。



「最初の移動は、女性の方はそのまま席におつきになっていてください。男性の方が移動します。


その次は男性の方にそのまま席におつきになっていただき、女性の方が移動…というように交互に進めさせていただきます」



というスタッフの説明の通り、初回は男性が移動するようだ。



「はい、スタート!!



合図に従い、天下の帝国ホテルの一室を使ったイス取りゲームが始まった。





ほどなく、私の右隣に男性が座る。



「…はじめまして」



内気そうな男性だ。




「あの…これ、書いてください」



伏し目がちにそう言うと、薄いブルーの紙を私に手渡した。
スタッフが、会の冒頭で説明していた『コミュニケーションカード』というものだ。



名前、年齢、誕生日、職業、年収、趣味 そして連絡先の欄がある。


私は正直に、すべての欄を埋めていく。





ふと、「連絡先」の欄で手が止まった。



これ、正直に書かないといけないのかな…あせる



まだ話をしていない段階で連絡先を書くのって抵抗がある。
だって、合コンだって、意気投合しないと連絡先は交換しないでしょ!?



でも、違うのだ。ここは合コンとは別の世界なのだ。


私はそう自分に言い聞かせ、「連絡先」の記入を終えた。




「山中さん…」


内気氏が言った。



「ハイ」


「あまり、お見かけしないですよね。パーティーは初めてですか?」


「ハイ。そうです」


「やっぱり

(^_^)」



内気氏が初めて笑顔を見せた。



「僕、2年前にここに入会したんですけど、パーティーにはほとんど毎回参加しているんです。お見かけしない顔だと思ったので…」



え…


そうなの?(・_・;)


2年もの間、毎月1回開催されるパーティーに欠かさず参加しつづけても
まだ、結婚相手が見つからないっていうこと?



そんなに、相手を見つけるのって大変なことなんだ…

(°д°;)





私が思わず返事に窮していると、内気氏は



「あ、ひいちゃいました?もしかして。
そんなにパーティーに参加してるのに、まだ相手が見つからないのかって…」



えっ!

(=◇=;) いやいやそんなこと…」



「いいんです。そう顔に書いてありますよ…」




内気氏は少し遠くを眺めるようにして言った。



「もう、パーティーに参加すること自体が目的になっちゃってるというか…
正直、自分が結婚できるイメージって、無いんですよね…」



「…そうなんですか…」



「だって、山中さんだって、もしかしたらサクラなんじゃないですか?そうじゃない証拠なんて無いし、この『コミュニケーションカード』に書いてある情報だって、ウソかも知れないし…」



えっ、違います!!

Σ(゚д゚;) ウソなんて書いてないですよ」



私は思わず、顔の前で激しく手を振りながら言った。



「…そうですか…」



内気氏は儚げな微笑を見せて言った。



「じゃ、よかったらメールください。またお話しできたら嬉しいので…」






それからしばらく、お互いの趣味に関する当たり障りのないハナシをして…



「はい!終わりです!次は女性の方が移動してください!」



スタッフの威勢の良い掛け声で、会話は中断された。



「じゃ…」



私が席を立つと、内気氏は、はにかんだような笑みを浮かべ軽く会釈した。




いい人そうなのに…。
話し方も、ルックスも、年収だって悪くないし、特にダメなところなんて無い。




それでも、こちらから連絡をとりたいっていう気持ちにはならなかった。
何故だろう。それなら、どんな人ならいいんだろう。





どんな人になら、私は、連絡をとりたいって思うの?





ボーっとしていると、周りの席が、どんどん埋まっていく。



まずいあせるとりあえず、どこかに座らなきゃ

( ̄□ ̄;)



――――――――


読んでくださってありがとうございました。

「婚活珍道中」  続々更新中です♪


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