ピースボートステーション|地球一周の旅を学び遊ぶ

ピースボート地球一周の船旅に参加した人、これから参加したい人のための情報満載サイトです。



エコスゴイ未来をつくりたい人必見のわくわくニュース満載のサイトです。



2010年は国際ジュゴン年。日本にわずか十数頭しか生息していない絶滅危惧種ジュゴンの最後の生息海域、辺野古・大浦湾地域を守りたい。

小野寺愛 (おのでらあい)



波乗りで、船乗り、2児の母です。


国際交流NGOピースボートで働いています。


子どもが生まれてから、親子連れも地球一周できるようにと

世界で初めて(!)の洋上モンテッソーリ保育園「ピースボート子どもの家 」を立ち上げました。


私自身、4歳の長女・桃(もも)と2歳の次女・杏(あん)を連れて、7度目となる地球一周に参加し、

「ここは世界一の保育園かも!」と盛り上がって帰国したばかりです。



■子どもたちの地球一周報告満載の「ピースボート子どもの家」ブログ

http://ameblo.jp/pbkodomonoie/



地元では、子育て仲間の家族とともに、

季節ごとの海・山を楽しむ親子イベント『海のようちえん 』をやってます。


葉山・逗子に限らず、三浦半島をもっともっと子どもが生き生き育つ町にするための仲間、大募集中です!




■長い!とツッコミが入りそうな自己紹介
http://ameblo.jp/sunday0106/entry-10006458921.html



■ブログに書ききれない日々のこと、twitterで発信しています (@aionodera)
http://twitter.com/aionodera





1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
January 27, 2012

土が育つのを見る幸せ!

テーマ:湘南徒然日記

船乗り日記



地球一周から戻り、うちもようやく、自力で土づくりをはじめました。

それが思っていたよりもずっと楽しく、気持ちのいい作業だったので、ブログでも、紹介~!




3月11日以降、我が家では、子どもたちが食べるものについては産地を選んで料理している。

そうすると、自然な流れで、畑の土の状態も気になるようになりはじめた。


ホームセンターで販売されていた堆肥から高線量のセシウムが検出されるニュースなどもあり、

鎌倉や葉山で無料配布していた有機堆肥も、しばらく配布をみあわせていた。

土がどうやって、何から作られているのか、素人の私たちもあらためて考えるようになった。



ゴミの有効活用の意味でも、放射能時代の新しい暮らしの知恵、という意味でも、

「やらなきゃな~」という気持ちではじめたのだけど、はじめてみてビックリ。

地元でちょっと話題の生ごみコンポスト「キエーロ」を導入してみたら、楽しくてしかたがないんだから。

どうして今までやってなかったんだろう~! と不思議なくらい、我が家の毎日になじんでいる。


だって、食べてもおいしいけど、なんとなくむいていた野菜の皮が、全部タカラモノに変わるんだもん。

使いきれなかった野菜を腐らせてしまったとき、余りものを出してしまったときの

「もったりない~」という気持ちも、ほんの少し、救われるようになったしね。


もう本当に、やりはじめたら、嬉しいことだらけだったんです。




船乗り日記  「このかわも、バクテリアがたべる」



まず、

ゴミの量が激減した~!


家庭ごみの4割は生ごみっていうけれど、本当にそうですね。

嬉しさあまってちょっとおおげさかもしれない体感実感では、「ゴミが半分になった!」くらいの感じ♪


ゴミが減ると嬉しくて、調子に乗って、もっと減らないものかと自宅のゴミを再点検。

生ゴミがなくなると、(ビンはリサイクルできるので)残るのは、紙ごみとプラスチックごみ、あとはビール缶のみ。

容器包装プラスチックの量が、なんとかならないものかしら、とあらためて感じます。


(スーパーのレジ袋を辞退できるのが当たり前の時代なんだから、

 今度は個別包装のプラスチックも「結構です」って言えるようになったらいいのに~。

 アメリカやオーストラリアのオーガニックスーパーでは、シリアルやナッツ、日常よく使う商品の多くが

 容器持参でリフィルOKのシステムになっている。あれ、日本でも流行ってくれないかな~。)




船乗り日記


そして、

粘土質だったうちの畑が、ふわふわの土に様変わりしはじめた~!


義父が何年もかけていい土にしていた畑に、家を建てるときに掘り出した土をかぶせてしまったから、

畑をするにはちょっと粘土質になってしまっていた我が家の畑。たった1年の間に掘り出した石や

粘土のかたまりの量は、それだけで畑の周りに石垣を作れてしまうくらい!


その頑固な土が、たった1~2週間でふわふわになるのを日々見ることができると、

微生物ってすごい!地球の営みって感動的!・・・と、改めて自然環境を見直すきっかけまでもらえた。




船乗り日記   (あ、杏さん、その顔・・・)


さらに、

娘たちの反応も嬉しい!


生ごみを2~3日ためて、畑にいくときはだいたい子どもたちも一緒です。

「今日はももが!」と言って土を掘ってくれます。


「あーっ!バクテリアが、このまえうめたやさいのかわ、ぜんぶたべてくれてる~!」

「わあ、ふわんふわんのつちになってるね!」


と、彼女なりに土と微生物の関係が腑に落ちているらしいのが、見ていて嬉しい。


ごく当たり前の地球の風景なのに、私はそんなこと、社会人になるまで考えたこともなかったかも・・・ 

と、若干の恥ずかしささえ覚えながら、暮らしの中に畑があるって幸せだなあと思います。




船乗り日記



そんないいことづくめのキエーロ、使いかたも超簡単なんです。


屋根のある木枠を畑のわきの日当たりのいい場所において、

土の中の微生物が生ごみを分解してくれるに任すだけ。


以下、「キエーロ」ウェブサイト より。



1 20cmくらいの穴を掘り、生ごみを入れる
  穴が浅いと、生ごみの臭いがしたり、虫が寄ってくる原因となります。
  移殖ごてなど小さなスコップよりも、大きめのシャベルを使用することをお薦めします。

船乗り日記

2 生ごみと土をよく混ぜる。土と触れ合うことで生ごみの分解が進みます。

  土と見分けがつかなくなるまでよく混ぜる。 大きいものは、このときにシャベルで砕いてもよいでしょう。
  この作業が一番重要です。
船乗り日記
3 乾いた土をかぶせる
  表面の土が乾いていることで、臭いを防止し、虫の発生を防ぎます。
  前回埋めた場所も空気を入れるようにして混ぜると分解が早くなります。

船乗り日記

<分解するまで>
分解に夏場は5日、冬場は2週間ほどかかります。埋める場所を順番に変えて使います。
生ゴミは3~4日貯めて埋めるようにすると、場所をうまく使うことができます。

ステンレス製のフタ付き容器がお薦めです。
*魚など臭いが気になるものはすぐに埋めても構いません。

<分解できる生ゴミ>
太い骨、貝殻、大きな種(桃など)意外の食べ物はすべて埋めることができます。


船乗り日記



・・・かーんたーん。


鎌倉・逗子・葉山なら助成金が出て、3000円で購入できるし、

ベランダでもできるし、もう、日本全国で流行ってほしい! 生ごみコンポスト。



だって、日本の家庭から、年間約1000万トンの生ごみが出ていて、

その95%が焼却処分されているなんて、考えてみたらあまりにもったいない~。


家庭で捨てている1000万トンって、日本で一年間に食べている主食のおコメと同じ量です。

製造段階で出るものや、流通やレストランなどの事業系をあわせると、生ごみだけで2000万トン!


標準生ごみ1トンを可燃ごみとして焼却すると、2000kgのCO2を排出する、って聞きました。
1トンを燃やすのに、700リットル以上の重油を使い、その重油を買うのに5万円以上の税金を使います。


(↑この数字は、数年前に、枝廣淳子さんの「ジャパンフォーサステイナビりティー」 で知って

  メモしていたものなので、今はもっと増えているかも?)




船乗り日記  うちの大根。雪にもよく耐えた!



少なくても、今も日本のゴミ処理には年間約2兆円かかっている(環境省) みたいですぞ。



やっぱり全家庭で流行ったら、いいな~。

家庭菜園と生ごみコンポストで、「my自給率アップ」と「ゴミ削減」の一石二鳥。



たとえばね、奥さまたちの間で、


「あら~ ●●さんのお宅は、いい土つくってらして素敵だわ~。

 まあ!そのうえ、白菜を育てて、軒先で干しはじめてる。

 甘くておいしいのでしょうね、うらやましい~!」


とか、


「△△さんのご主人は、my自給率を8割達成しようって言って、畑を耕しているという話よ。

 魚も釣ってくるし、アンチョビだって自作しちゃうし、お米と果物以外は買わないんですって。

 かっこいいわね~」 


的な感じでね、

お金を使わず、手作り上手で、地球に負荷をかけず、豊かな暮らしを営む人こそが幸せ、みたいな価値観。




流行らないかな~。

100年前くらいまでは、きっとずっと長い間、そういう感じだったんじゃないかと思うんだけどな~。





船乗り日記

(冬の畑は、美しさの宝庫です。落ちた葉っぱ1枚にも、冬が訪れてる~!)







 

January 20, 2012

ふくしまで暮らす、ということ

テーマ:原発がない社会へ


船乗り日記



脱原発世界会議が終わりました。

自分の中でも、新しくはじまったものがたくさんありました。



参加した人は2日間で1万1500人。
Ustreamなどウェブ中継で会議を視聴していた人は、2日間で10万人。
報道関係者は事務局が把握しているだけで600人以上いて、すでに国内での報道も50を超えています。


100を超える企画の数々に参加する人の多くは、登壇者が提供するものを受け身で聞くだけじゃないようでした。
セッション終了後も会場の内外で前向きな話をする人であふれていて、新しい出会いに満ちていました。


100を超えるブース出展団体のエリアも、つねに人でにぎわっていました。
こうした場に来るのが初めての人にもオープンな雰囲気で、
今後、自分がどう動いていくかを具体的にイメージできる場になっていました。


「核の時代を終わらせ、自然と生きる未来をつくること」

…実際、世界の人たちとつながればできる! そう確信できました。


今後、今回の成果が何につながっていくのか、自分がかかわったセッションの報告、

学んだことなどはまた日をあらためて書こうと思います。




いろいろあるなかでも自分の中で深く心に刻まれたことのひとつに、

福島の人とつながりつづけよう、福島の声を世界の友人たちにもっともっと発信しよう、ということがあります。



今日はまず、どうしてもシェアせずにいられなかった、福島県在住の吉田マリカさんの詩を掲載します。


マリカさんは、私と同じ年の、お母さんです。



..............................................



以下、マリカさんの『ノート』より:



このノートが私の個人的な「気持ち」「感じていること」を記したものです。

文中にもありますが、何かを代表する積もりも誰かの代弁をするつもりもありません。


私は福島県在住ですが、「比較的」放射線量の低い地域に住んでいます。

私より危険な地域で暮らすことを選んでいらっしゃる方、余儀なくされている方は多数おられるでしょう。


このノートを読んで、もしかしたら「『安全な』地域に住んでいるくせに」「過剰反応してるのではないか」

という感想を持たれ、不愉快になる方もいらっしゃるかもしれません。

その場合は、そっとこのノートを削除してください。


いくら「安全」と言われても、私は怖い。

私は怒っています。そして私は不安です。


それはおそらく放射線量が高いから/低いからというだけの問題ではなく、

「事実」として提示された情報が何度も覆されたことによる恐怖や怒りや不安です。


その率直な気持ちは、誰が否定しても私の心の中に存在しているのです。

そして、その感情を認めてこそ、いつかしっかり昇華できるものと信じています。



.

...............................................





ふくしまで暮らす、ということ。


わたしが、ふくしまで暮らすということ。


わたしにとって、ふくしまで暮らすということ。



たとえば、朝起きて窓を開けて深呼吸する習慣がなくなったこと。


たとえば、洗濯物を外に干せないということ。


たとえば、庭の畑で採れた野菜を捨てるということ。


たとえば、私が何も言わなくても線量計とマスクを身につけて外出する娘の姿に胸がチクっと痛むということ。


たとえば、この真っ白な雪に触れられないということ。


たとえば、「がんばろう福島」のスローガンに時々微かな苛立ちを感じるということ。


たとえば、いつのまにか呼吸が浅くなっているということ。


たとえば、福島に住んでることを誰かに話すとき、「でもうちはまだ線量が低いから…」ときかれてもいないのに説明してしまうこと。


たとえば、ふくしまには福島とFUKUSHIMAがある、と感じること。


たとえば、ふくしまに「とどまれ」と言われると「人の命をなんだと思ってるんだ!」と言いたくなり、「避難しろ」と言われると「そう簡単に言うな!こっちにも事情があるんだ!」と言いたくなってしまうこと。


たとえば、6歳の娘が将来結婚できるかが今から心配になってしまうこと。


たとえば、ふくしまに住んでいるという選択の責任を放棄したくなること。


たとえば、わたしたちの日常が誰かの犠牲と努力によって保たれている薄氷のような「安全」の上に成り立っているという当たり前の現実を、毎朝腹の底から理解するということ。


たとえば、明日にはこの家を遠く離れるかもしれない、と毎晩考えること。


たとえば、それでも明日もこの家で暮らせますように、と毎晩祈ること。


とにかく、娘の健康と幸せを祈ること。


あの黒煙が脳裏から離れないこと。


それでも、毎日をそれなりに楽しく暮らしていることを、誰かにわかってほしいということ。


毎日、怒ること。


毎日、祈ること。



ふくしまを代表するつもりも代弁するつもりもありません。これがわたしの、わたしだけのふくしまで暮らすということ。


今日が、ふくしまにとっての10ヶ月。




..............................................




ご自身の想いを広くみんなに共有してくださったマリカさんを尊敬します。


こうやって、ひとりひとりが等身大で想いを発信することを、やめちゃいけないと思います。
誰かに遠慮したり、何かを恐れて口をつぐんでしまうことで私たちが失うものは、あまりに大きい。




同じ母として、自分の周りにいる子どもたちのために、

そして福島の子どもたちのために、できることはなんだってしようと思っている今の気持ち。


同じ空の下に、ここからたった300kmしか離れていない場所に、

この想いを抱える母親たちがたくさんいるということ。


福島第1原発がつくるエネルギーは、東京で私たちが使っていたこと。

今なお関東に住む私たちは、加害者であり、被害者でもあるというどうしようもない事実。



全部、ぜったいに忘れません。










December 26, 2011

脱原発世界会議!

テーマ:仕事のはなし

大好きな皆さま、ご無沙汰しています。
ピースボート小野寺愛です。

私は先月、娘たちと一緒にいくのは2度目となる地球一周の船旅より戻り、
来年1月に開催する「脱原発世界会議」の準備に加わっています。

脱原発を真正面から掲げ、「世界」へ発信する「会議」を日本で開催するのは、
たぶんこれが初めてだと思います。

今日は、皆さんに、ぜひこの会議へのご賛同をお願いしたく、文章を書いています。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


▼脱原発世界会議 http://npfree.jp/


船乗り日記



会議は、1月14日、15日にパシフィコ横浜にて開催します。
この会議に国内外から招待するゲストは、なんと約100人!というビッグ・イベントです。

「もちこみ企画」で参加する団体数も約100団体あります。
福島をはじめとする東北から、学生団体、子育てサークルから環境NGOまで、
本当に多様なチームが参加をします。

「会議」という名称ですが、内容的には『万博』のようなイメージです。


※プログラムはこちらからご覧になることができます。 

http://npfree.jp/download/20111213_Overview.pdf  

※参加ゲスト一覧は、こちらでご覧ください。


⇒ http://npfree.jp/program/guest-lisg.html


※元ドイツ原子力安全委員会の委員長、ミヒャエル・ザイラーさん、
 ヨーロッパの緑の党代表、レベッカ・ハルムスさん他、
 海外からは、これでもか!というほど素晴らしいゲストが集まっているし、
 国内ではリベラル系の有名人という有名人が勢揃い!という感じです。
 プログラムとゲストリスト、ぜひぜひご覧ください。

船乗り日記 オリジナルグッズ もつくりました!



ピースボートでは2008年から3年間、
広島、長崎の被爆者の方々を船旅にご招待し、
訪れる世界中の港で証言をする「証言の航海」を続けてきました。

『核兵器のない世界』を目指して、被爆者の方とともに動いてきたものの、
311以降、同じ被爆者の方々が海外で福島のことを問われるとき、
原発については語るべき言葉を持たない
(または「核の平和利用はOK」という立場の人もいる)ことに気がつきました。

一方で、70年代に原発を捨てたデンマークのような国に行けば、
大学生にだって「ヒロシマ、ナガサキ、それにフクシマを経験した日本が、
なぜ原発のない社会をつくることに躊躇するのか?」と聞かれてしまいます。
本当に、そのとおりです。


今、日本で、原発についての議論がとても狭い、ドメスティックな視野でのみ
語られてしまうことには、私自身、危機感を持っています。

原発の原材料となるウラン鉱山を採掘するオーストラリアの先住民は何を思っているか、
脱原発を決めたドイツの元原子力安全委員会委員長は今、何を語るのか、
チェルノブイリ事故の被害者となった子どもたちと向き合ってきた医者が考えることは何か、
自然エネルギーを推進するデンマークやスウェーデンの技術者が見ている未来像はどんなものなのか、
隣の国、韓国や中国の人たちは今回のことを踏まえてどんな未来を描いているのか・・・

それに、福島の人々の声はもっともっと、世界に届けなくてはなりません。
福島第一原発の事故は、まったく「収束」なんてしていません。
福島の人々はもちろんのこと、山も海も超えて、被害が広がってしまったことは事実です。

今だからこそ、日本にいる私たちが世界の人々と話さなくてはならないことは、山積みです。
そのために、国内外から100人のゲストを集めて2日間じっくりと話し合う場を設けました。




私自身は、その中でも最後のセッション(閉会式のひとつ前)を担当しています。

世界中からの経験と知恵を集め、それを共有するのはとても大切な作業です。
でも、本当に大切なのは、そうした考えを十分に聞いたあとで、
参加した人たちが実際に動き出す背中を後押しされるような場です。
「脱原発は可能だ、必要だ」ということを確認するだけでなく、
その先にある未来を描き、共有しておきたいのです。



脱原発世界会議2日目 「特別セッション2」
2030年の市民社会~みんなで描く、エネルギー・食・教育の未来~


今から20年後、どんな社会に暮らしていたいか。人口増加・異常気象・水不足・石油高騰…。
変わり続ける世界の中で、守りたいものは何か。「脱原発は可能だ」ということを確認するだけでなく
参加する1人ひとりがその先にある未来を描き、具体的に動き出すためのセッションです。


このセッション、聞き手は私がつとめます。
ゲストには、私自身が尊敬してやまない、以下の豪華面々に集っていただいています。 

竹村真一さん(京都造形大学教授、文化人類学者) 
枝廣淳子さん(環境ジャーナリスト、翻訳家) 
リカルド・ナバロさん(元FOEインターナショナル代表、CESTA代表)


会議に来てくださる方、このセッションでお会いできたら嬉しいです。


会場には来れない方、Our Planet TVが担当する「脱原発世界会議公式チャンネル 」に
私もMC出演しますので、ぜひご覧ください。


最後に、どうしても書いておきたい、私にとって、とても大切なこと。


日本は、「脱原発」という単語を使って

未来世代に負担のない社会づくりの話をすることが、堂々としにくい社会です。

政治的だとか、偏っているとか言われてしまうことが少なくありません。


その空気に配慮してか、「脱原発」という単語を使わずに

エネルギーや政治の未来について話すイベントはたくさんあります。

「いつかは」「できれば」原発はなくなったほうがいいことを前提として、話し合う場です。


大切なことだと思います。


でも、本当に「いつかは」「できれば」でいいのでしょうか。



3月11日以降、

待ったなしで段階的脱原発を決めた、ドイツやイタリアのような国があるのに、

この悲しみを体験した日本でそれをするのは、本当に無理なのでしょうか?



私は、大切な子どもを持つひとりの母親として、原発に頼らない社会がほしい。

「いつかは」ではなく、「いつまでに」実現するのか、具体的に話したい。

「できれば」ではなく、どうしたらできるのか、真剣に考えたい。


今の世界の混乱への答えは、きっと誰にも見えていません。

NGOにも、学校の先生にも、政治家にも、首相や大統領にさえも。


安全で、おいしくて、楽しくて、明るい未来をつくること。

待っていればそれを 「だれかが」 やってくれるというような、簡単な時代ではありません。

住みたい社会を作る仕事を 「みんなで」 はじめる時代がきたのだと思います。



そんな今、日本が主催となって、

世界の人々とともにエネルギーや生命、社会づくりの話をするなら、

「エネルギーの未来」や「環境の未来」という言葉では伝わりにくい。


世界では、ストレートに「脱原発 – Nuclear Free World」と掲げないと、

会議の内容はぼやけてしまい、広まる力を持たないのです。



「Think Globally, Act Locally(グローバルに考え、ローカルに行動する)」

…昔からよく聞くこのフレーズを、今ほど大切に思うときはありません。


エネルギーの未来の話も、環境の未来の話も、

国内でだけ議論する時代ではありません。


世界の人々とともに、まずは「脱原発」の話をする。

それができる場を作るチームが、この日本にひとつくらいあっても、いいんじゃないかと思います。

船乗り日記


「脱原発世界会議」は、1月14日、15日、パシフィコ横浜で開催します。


世界中から、2日間で約1万人の人々が集まる、大きなイベントです。


どなたも参加大歓迎です。

通訳も各所に配備しています。託児所もつくっています。



事務局は今、限られた予算と人材をフル回転させて、必死に最後の内容づくりを行っています。

賛同金にせよ、チケット販売にせよ、思っているような告知を、十分にすることができていません。


以下、公式の広報文章です。


お友達を誘って、ご家族で、当日ご参加いただけたら嬉しいです。

来れない方も、ご自身のネットワークに広めていただけたら、とても嬉しいです。



(以下、転送歓迎)
---------------------------------------------------------
「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」
 成功に向けたご協力のお願い

--------------------------------------------------------- 

寒気の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。 

来る2012年1月14~15日、私たちはパシフィコ横浜にて「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」という大規模な国際会議を開催します。この世界会議は、「脱原発」に対する国内外の声を集めると共に、世界の叡智を結集し、原子力に頼らない社会をつくることが現実的に可能であることを明らかにするものです。 

海外からの参加者には、欧州議員で緑グループ代表のレベッカ・ハルムス、元ドイツ原子力安全委員長のミヒャエル・ザイラー、エネルギー政策の世界的専門家マイケル・シュナイダーの各氏が含まれます。また、チェルノブイリの原発事故、マーシャル諸島やタヒチの核実験被害者、豪州ウラン鉱山の先住民族代表らが参加し、放射能被害や対策の経験を共有します。中国、韓国、モンゴル、インド、インドネシア、ヨルダンからも参加が決定しました。 

日本からは、環境エネルギー政策研究所の飯田哲也、前福島県知事の佐藤栄佐久、広島被爆医師の肥田舜太郎の各氏に加え、野中ともよ、山本太郎、加藤登紀子、宮台真司、上野千鶴子の各氏らが登壇する予定をしています。(プログラム詳細は http://npfree.jp ) 

世界会議ではまた、福島の被災者たちが集う「ふくしまの部屋」や「子ども向けプログラム」など、参加型の多彩な企画を準備しています。福島の約15の市民グループを含む全国約100団体がもちこみ企画を行う予定です。福島から親子がバス数台で参加することも決まりました。 

世界会議終了時には、宣言と行動計画を発する予定です。福島の事故の被害者たちの権利のための行動、日本のエネルギー政策見直しのための提言、市民一人ひとりがとることのできる行動を発信する予定です。これらの行動が地域をまたぎ、国境をこえて展開され、世界的に大きなうねりとなることを期待しています。 

福島の原発事故は、世界中に大きな影響をもたらしました。今後日本がどう進むかは、世界的な意味を持ちます。こうした中、多くの個人・団体の連携で、この世界会議を大成功させたいと考えております。 


開催まで差し迫っておりますが、ご支援ならびにご協力を賜りたく、お願いする次第です。
具体的には、以下の事項をご検討いただければ幸いです。


【1】チケット購入、また販売促進にご協力ください。

入場チケットは、ウェブサイト(http://npfree.jp)やローソンチケットにて好評販売中です。事前のチケット普及が、会議成功の鍵を握ります。個人としてのご購入はもちろん、団体としてのチケットの預かりと普及をお願いします。また、チケット情報を含むリーフレットの発送・配布の機会がありましたらお知らせください。


【2】賛同金のお願い賛同人として、この会議を支えてください。

個人1口:2,000円 団体1口:10,000円振込先:・郵便振替:00130-5-457221 加入者名「脱原発世界会議」・ゆうちょ銀行(他金融機関からのお振込の場合) 店名(店番):〇一九(ゼロイチキュウ)店(019) 当座:0457221 口座名義「脱原発世界会議」・みずほ銀行高田馬場支店 普通:2793381 名義「脱原発世界会議」※ 振込手数料はご負担ください。※ 振込時の振込依頼書や明細書をもって領収書に代えさせていただきます。


【3】広告出稿のお願い 

企業・団体の皆さまにおかれましては、世界会議当日配布予定のプログラムに広告の掲載をご検討ください。A4カラーで40頁程のプログラムを当日の来訪者へと配布致します(10,000部印刷予定)。
詳細は別添の資料にございます。
(締切:2012年1月5日(木)完全データ入稿)http://npfree.jp/download/Pamphlet_Ad.pdf  


この世界会議を成功させ、「原発のない社会」を市民の手で成し遂げていきたいと考えていす。是非、ご協力をお願いいたします。ご不明な点などございましたら、いつでもご連絡ください。
何卒よろしくお願いいたします。


2011年 12月「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」
実行委員長    吉岡 達也

事務局 03-3363-7561 
office(a)npfree.jp




December 06, 2011

11月、12月のいろいろを報告

テーマ:仕事のはなし



娘たち2人との地球一周から、日本に戻って早1ヶ月がたちました。



3月11日を経て、7度目の地球一周の旅に出て戻り、今ほど 

Think Globally, Act Locally (グローバルに考え、ローカルに動く) 

の大切さを身にしみて感じたことはありません。ずっと言われてきた言葉なんだけど。



船乗り日記



独身の頃は、世界を旅すること自体が魅力でした。

知ること、出会うことがとにかく面白くて、世界のいろんな暮らしに触れるたびに、

自分が少しずつ何かから解放され、おおらかになれることが嬉しかった。


子どもができた今、世界で見てきたものは何だって全部、

自分の子どもたちが育っていく地域に、社会に、還元していかなくちゃ、と思っています。


といっても、帰国して最初の1か月は、ただバタバタしている間に過ぎ去ってしまった気がするけれど。




バタバタと1か月を過ごす中であらためて実感しているのは、自分が30代になったということ。

そしてそれは、どうしようもなく面白いことであるということ。


本気で社会をつくる中心は、いつだって30~40代なんです。

20代の頃、地域や世界を少しでも良くするためにとがむしゃらに頑張っていた若手リーダーの仲間たちが

いつの間にかいろんな分野で活躍する人になっている。頼りにされる人になりはじめている。


そんな仲間たちを本気でつないでいけば、社会は本当に、少しずつ変わりはじめそう。

それを実感して、今、すごくワクワクしています。



本当は、以下ひとつずつをしっかり書きとめておきたいくらいですが、

とりあえずは報告だけ。




船乗り日記
lepas-manisさんのブログ より写真拝借。

「たいよう講」のあつくんの作った自転車発電機「かまいちくん」!




11月13日


地元・葉山で開催された「葉山環境フェスタ」にて、行ってみてきた北欧の報告をしてきました。


食とエネルギーの自給を目指す「トランジションタウン 鎌倉&葉山」の仲間が企画してくれたトークで、

ISEPの竹村さんと対談。


会場には、太陽光パネル設置の相談場あり、パーマカルチャーのコミュニティーガーデン の展示あり、

ソーラークッカーや天ぷら油で走る激シブなメルセデスの展示あり、

オーガニック&手作りなたくさんの魅力的な出店あり・・・で、ワクワク!


山梨くんやバシ、大学時代の海仲間たちが、

議員さんとして、町の盟主(?!)として活躍している姿にも触れ、とっても嬉しく、頼もしく、思いました。





船乗り日記



11月23日


地元で大好きな里山レストラン、Shoku-Yabo農園 にて

「海のようちえん・秋~海から山から、いただきます」 を開催しました。今回も、満席御礼!


お芋を掘り、湧水で洗い、2歳児だって自分たちの手に包丁を握って切り、

地元のマグロ屋さんが持ってきてくれたお魚で、マグロ汁を作っていただきました。

サツマイモは、ツルもすごく美味しいことを再発見。炒めてお醤油をまわしかけるだけで、秋の味~♪


ショクヤボには秘密基地にできる場所がたくさんあるし、

料理に使ってそれでもあまったお芋のツルは、クリスマスリースに早変わりするし、

「たいようと山と海はともだち」という紙芝居も読んで食物連鎖も学び、子どもも大人も大満足。



地元のミュージシャン、Kazzさんのライブもとろけるような心地よさで、

またしても、天国のような1日だった~。 後日レポート、書きます。




船乗り日記  竹村さん、船上の講義中。



12月5日~9日


今週は、J-wave(81.3FM) にて、月曜日から金曜日まで毎晩、21:35~、

竹村真一さんのラジオ「Global Sensor 」に出演して、地球一周を通して出会ったものについて話しています。


何でもネットで情報を得ることができる今の時代だからこそ大切な、

目で見て、触れて、匂って、味わう世界との出会い。


私たちが支援するつもりで訪れた、パレスチナ難民キャンプで言われた言葉。


「私は、かつて家と故郷を失っているからわかる。

 今、フクシマやトウホクの人たちがどんな気持ちでいるか。本当にかわいそうに。

 私たちにできることがあれば、何だって言ってちょうだいね」


なんだって「グローバル」になった今の時代だからこそ、人と人が直接出会って、つながる意味がある。

そんな話を5回にわけて、しています。



・・・毎晩5分間だけですが、大好きな竹村さんとの対談なので嬉しいです!





船乗り日記


12月7日


明日水曜日には、世田谷ものづくり学校にて、12人の子どもたちの地球一周報告会 を開催します。

子どもたちの地球一周写真を見てもらうのも楽しみだけど、高子さんのお話も必見!


国際モンテッソーリ協会元理事の深津高子さんのお話のテーマは 「なぜ、今モンテッソーリ教育か」。


教室の中心に大人がいて、

みんなでいつも決まった活動(=一斉教育)をして、

テストのために勉強をして・・・ 


高度経済成長期、大量の労働者がほしかったときの教育をいつまでも続けていたって、

子どもの生きる力は育たない。


いつだって子どもが主役で、

それぞれが今いちばん学びたいことを応援するために大人がいて、

子どもが物事を理解したかどうかは、試験ではなく、コミュニケーションの中で拾っていく・・・ 


そんな教育が100年前からあり、実践している学校が世界中にたくさんあるのです。


世界は動いています。

子育てや教育の「あたりまえ」だって、つねに動き、更新されなくちゃいけない。

次世代の教育の指針にもなりそうなモンテッソーリについて、改めて伝えることができるといいな。



船乗り日記



12月11日


日曜日の朝は、J-wave(81.3FM) ロハスサンデー にて、丹羽順子ちゃんと、教育の未来について話します。

北欧で見て感じたこと、日本の教育の未来、私たちが次の世代に向けてできること。


「教育のここがおかしい」と文句を言うのではなく、自分たちでどんどん作っちゃおう!参加しよう!

と動きだしている30~40代が、日本にだってたくさんいる、という話で大盛り上がり。


鎌倉にはデモクラティックスクールをつくろうと動き出している人たちがいるし、

私も仲間たちと地元に学校をつくれないか、模索中。


ヨーロッパで大きなうねりになっている「森のようちえん」だって、

はじめは数人の心ある親たちが動き始めたところからスタートしているんだから。

今、子育てしている自分たちが動かずに、誰が動くっていうの。 がんばろう!



・・・kokoちゃんとは仲良しなので、ちょっとおしゃべり風になっちゃいましたが、ぜひ聴いてください。





船乗り日記



そして同じく11日日曜日10時半からは、

Global Moms Network で開催するホリデーパーティー。


ハイチ、スーダン、ルーマニア、ハンガリーの大使館スタッフとともに、親子クッキングを行います。


私自身も、エルサルバドル大使のマルタ・セラヤンディアさん、

そして「オルタナ」副編集長の木村麻紀さんと、北欧の教育、モンテッソーリ教育についてお話します。


Global Moms Networkも、以前ブログで紹介した立ち上げのころよりもまた グッと成長しています。

コアメンバーの大崎麻子さんがテレビでご活躍をはじめたりして、政策提言チームも具体的に動き出しそう!


このイベントのことも、改めてレポートしたいと思っています。




船乗り日記 間引きした小松菜を生のままサラダ、にハマってます



このほか、1月にパシフィコ横浜で開催される「脱原発世界会議 」の準備、

来年5月に横浜を出港する第5回「ピースボート子どもの家 」の準備、

それに家族のクリスマス支度や年賀状、庭の畑いじりなどなど、やることは本当にいくらでもありますね。




船乗り日記



子育てと家族の時間を最優先にしつつも、

あまりに素敵な、鎌倉~逗子~葉山の秋を楽しみつつも、

地域づくり、教育のこと、やりたい仕事はたくさんあって、飛ぶように毎日が過ぎていきます。


ブログも、もっと丁寧に書きたいけれど、

今月も、師走の字のごとく、走り抜けるような1か月になってしまいそうです。



年末にリセットできるかな。

できるといいな。そうしなくちゃな。


本格的に寒くなりだしたこの季節、皆さまもお身体ご自愛くださ~い。











December 05, 2011

7度目の地球一周で学んだこと、ベスト5!

テーマ:家族で船旅



船乗り日記



ただいま!


地球一周、106日間の旅から、桃、杏、愛の母子3人、

それにシッターで乗船してくれた妹のノンちゃんと4人で、戻ってまいりました~。


3月11日の震災と原発事故を経て、思いをたくさん携えての7度目の地球一周。

感じたことはたくさんあり、なにから書いたらいいものか考えているうちに、1か月が過ぎてしまいました。




船乗り日記




★桃と杏を含む、一緒に地球一周してきた12人の子どもたちの成長記録については、

 ピースボート子どもの家のブログ に約50本、記事を書きましたので、ぜひご覧ください♪





船乗り日記



とにかく、楽しかったんです。

親子で行く、仲良しの妹も一緒の、地球一周!



子どもたちとの間で楽しかったこと、感動したことは、書き始めたらあまりに長くなりそう。

そちらについては、まずは子どもの家ブログ で、雰囲気だけでも見てもらえたら嬉しいです。



ここには、なるべく簡潔に、今回の旅で「学んだこと」。 


「ベスト5」にまとめて、紹介してみようと思います。




船乗り日記



●5位


  中東全体が、やっぱり激動中。

 

  古い体制が変わりつつあるのだろうけれど、まだ変化のさなかの、生みの苦しみという印象。

  ムバラク政権が崩壊してからしばらく、観光客も途絶えていたカイロでは、

  いつもものすごく明るいはずのエジプトの人たちが、苦しそうだったのが印象的でした。


  (妹ののんちゃんのブログに、ギザ付近の商人たちと子どものやりとり 、少し書いてあります)

 

  パレスチナ難民キャンプの状況も、今のところは変わっていない。

    いつも、支援物資などを持参して、「何かできることがあれば」という気持ちで訪れるのだけど、

  今回は女性自立支援の施設に着くなり、高齢の女性にこう言われた。

 

 「日本からよく来たね。トウホク、本当に大変だったね。

   私たちは、家と故郷を失ったことがあるからわかる。フクシマとトウホクの人たちの気持ちが。

   できることがあったら、何でも言ってちょうだい」


  紛争が理由なのか、震災が原因なのか、

  理由は違えど、「家を失う」「故郷を追われる」ということについて考えた。

  60年間、心が帰る場所に戻ることができていないパレスチナの人々に改めて出会い直し、

  東北の未来を考えた。できることは、なんだってしなくちゃいけない。


船乗り日記  コロンビアのマングローブ林。



●4位


  ラテンアメリカで現在進行形の静かな革命が面白すぎる。


  ラテンアメリカでは、現在のボリーバル革命!と言われるような変化が進行中。

  冷戦時代から米国主導の軍事政権が続いてきた国で、今、次々に左派政権が誕生している。


  世界は確実に、「所有」の時代から「共有」の時代にうつり変わりつつあるように思う。


  ベネズエラでは、キューバとは石油と医師の交換、アルゼンチンとは石油と食料を交換している。

  お金を媒介しなくても、信頼をもとに物々交換をする、ということが国レベルでも可能なのだと知った。

  だったら、民間のレベルでそれができないわけ、なくない? と思った。


  キューバは、90年代に経済制裁を受けたときから、

  いわゆるピークオイル的な状態をいち早く体験している国だ。

  1400万トンあった石油の供給量が突然400万トンに減り、海外から輸入していた760万トンの食料が

  突然届かなくなった。国民の体重は1年間で平均9kg減り、1日10時間停電するようになった。


  その後、政府は国有地を無償で国民に貸し出し、有機農業を奨励した。

  エネルギーが足りない分、ご近所の助け合いや乗合バスが増えた。

  キューバの首都ハバナでは、野菜の自給率が100%、しかもすべて有機野菜。

  今、国民の幸福度はとても高い。

  


  ちょうどおととい、中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)が発足した。

  第1回のホスト国はベネズエラ、議長はウゴ・チャベス大統領だったけど、第2回はチリで開催するんだって。

  

  CELACには33カ国が参加している。みんなを巻き込むバランス感覚が、素晴らしい。

  かならずしも、いわゆる「反米」と言われてしまうこともある国だけでやっているんじゃない。


  いろんなところでほころびも見え始めている、これまでの欧米的世界観は、

  ラテンアメリカの国々がゆうゆうと塗り替えてくれるかもしれない。





船乗り日記
フィンランドの湖。水が楽しくて、気持ちよくて、裸の天使たちです!



●3位


 北欧の成熟度がすごすぎる。 

  環境政策、Quality of Life が文句なしに素晴らしい。


  すでに風力で電力の20%をまかなうことができているデンマークは、

  2025年までに、電力消費量の50%を風力でまかなうことを決めている。

  コペンハーゲンの風力発電機の85%が個人所有と言うから、人が成熟した国だなあと思う。

  

  スウェーデンは、「2030年には 脱化石燃料」 することを宣言した。

  ストックホルムでは、市内を走る公共交通機関はほぼすべて自然エネルギー由来。

  新車の30%がエコカーで、市内の駐車場には電気自動車用の充電設備が完備。


  集合住宅には、家庭ごみを一か所に集約してバイオガスを発生させ、台所に燃料として戻す仕組み。

  (そう、家庭ごみのリサイクル率が90年代から98%以上と言うから、ビックリ!)


  300メートル歩けば必ず森、川、海、公園に行きつくというストックホルムの都市設計と「自然享受権」、

  うらやましすぎるよ~。


  17時くらいに公園で遊んでいたら、公園内にある保育園に迎えに来るのは半分以上がパパ達!

  子どもを遊ばせながら、とっても楽しそうにパパ同士の会話をしていたり、

  ローラーブレードでベビーカーを押して家路につく男性がいたり。 

  素敵すぎる~♡





船乗り日記
ノルウェイ・ベルゲンの森。土はふかふか、見たこともない色のキノコがいっぱい!



●2位


 北欧3国(+オランダ、フィンランド)の教育システムが、うらやましすぎる。


  素晴らしい環境政策や、成熟したライフスタイルは、どうやったら実現できるの?

  聞いてまわってみたところ、それを支えているのは、充実した教育システムなのかなと思うようになった。


  高税がゆえ、といわれてしまえばそれまでだけど、

  教育費は大学まで完全無料。デンマークでは、大学生にはさらに、月に10万円の就学支援金を出す。


  国定教科書など持たず、質の高い教師たちが現場で持つ裁量を最大化した仕組み。

  生徒の理解度をはかるのに、暗記型の勉強や試験をさせたりしない。

  教科書や資料も持ち込んで、1教科につき4時間の口頭試験を行う学校もたくさんある。

  

  高校の成績が、北欧3国共通の大学入学資格になるから、

  高校を卒業すると大学入学前に旅やボランティアなど、ギャップイヤーを楽しんでから大人になる。

  社会を知ってから勉強をはじめるから、おのずと大学での学びも深くなる。



  北欧ではないけれど、オランダでも、モンテッソーリやイエナプラン、シュタイナーなど、

  日本ではいわゆる「オルタナティブ系」といわれる教育手法を積極的に取り入れていた。

 

  (★オランダでのモンテッソーリスクール見学は、こちらを 参照してください)


  生徒が中心の授業の進めかたも何もかも、「日本より30年進んでる~!」という感想。

  



船乗り日記



●1位


 モンテッソーリ教育、やっぱりすごい!

  北欧を見てきて、「だから、日本の教育も変えたい~!」と思ったとき、

  哲学として、手法として、きちんと体系だっているモンテッソーリ教育はやっぱり素晴らしいと再認識した。 


  「グローバル化して、課題山積みの世界を生きる子どもたちが、

   世界のどこにいても自分の能力を発揮してたくましく幸せに生きる力を身につけるには?」


  すべての親たちの共通の願いだと思うけれど、その答えがモンテッソーリだと言っても

  言いすぎじゃないかもしれない、と (少なくても今の私は) 思う。


  今回、たった3カ月だけモンテッソーリの環境に身を置いていた子どもたちが

  みんなそれぞれにものすごく成長したことでも、実感を得た。

  (★詳しくは「ピースボート子どもの家 」ブログへ)


  

  それなのに、日本では幼児教育の分野までしかモンテッソーリ教育が普及していない。

  幼児教育だけでなく、0~18歳のモンテッソーリ教育についてきちんとわかる日本語の本も、ほとんどない。


  なのでまず、(今回の旅で出会ったモンテッソーリ教師の友人)スティーブン・アーノルドとともに、

  来年中に本を出版することを、自分の TO DO list に入れました。 


  スティーブンは、ニュージーランドでモンテッソーリスクールを4校立ち上げた校長先生。

  来年1月からは、オークランドの大学院で、モンテッソーリ教師養成コースをはじめます。


  ※スティーブンと洋上で行ったモンテッソーリ講座10回シリーズの内容も、

    後日ブログにまとめていきたいと思います。




船乗り日記 シシリア島、タオルミーナ


いろいろ学んだけれど、一番実感したのは、世界はまだまだ美しく、希望に満ちていること。


日本にいてニュースだけ見ていると、世界はまるで問題にあふれていて、

お先真っ暗なようにも思えるけれど、まだまだ遅くない。


世界では、みんながそれぞれの現場でがんばっている。 

日本でだって、がんばろう!




そう思って、帰国することができました。

このタイミングで、あらためて世界をまわって戻ってこれたことは、本当に貴重でありがたいことでした。



これからゆっくり時間をみつけて、上記それぞれについてブログにも書いていけたらと思います。



とりあえずは、ただいま!

ということで、超簡単な帰国報告でした~




船乗り日記  バルセロナ、グエル公園





July 16, 2011

地元愛と、地球の希望

テーマ:原発がない社会へ


船乗り日記


逗子に引っ越して1年半。

保育園往復も入れたら片道2時間半の通勤は本当に大変だけど、子どもたちにとっては天国だ。


東京に住んでいたときは、週末といえば朝早くから夜遅くまで、千葉や湘南、海や山にでかけていたけれど、

こちらに引っ越してきてからの週末は、仕事と結婚式以外で地元を出たことがない。




船乗り日記


この春、ようやく森に面した義父の畑に家ができて、あらためて思う。


逗子での quality of life はかなりのもの!

海まで自転車で10分だし、山歩きにも事欠かない。商店街のお祭りに行けば、必ず知り合いに出会う。

自然との距離も、コミュニティーのサイズも、家の目の前の畑で野菜くらいは自給を目指せることも、カンペキ。



船乗り日記   船乗り日記
ブルーベリーもたわわです。            お義父さん自慢の長ネギ、たまねぎ、そのむこうはいちご畑!



船乗り日記  船乗り日記
梅もたっぷり収穫!                 杏は庭で遊び疲れて、どこでも寝れちゃいます。






本当に、日々、小さなことがめちゃくちゃに幸せ。



あとは、放射能さえなかったら。





3月11日直後、日本中の誰もがそうであったように、私もしばらく語るべき言葉を失っていた。

しばらくの間、自分からは何も発信することができず、iphoneを手放せずに放射能汚染の情報を集め続けた。

2週間くらいのあいだ、私は、娘たち2人への愛情から、PTSDになりそうだったと思う。


友人たちの中には東京・逗子・葉山を離れて四国や九州に移住した人たちもいる。

さんざん考えた末、私たちは逗子に根を張ることを(今のところ)決めている。



決め手になったのは、空間線量だけなら国際基準の「1msv/年」を超えないこと、そして、

大地を守る会や京都の有機野菜宅配「八百義」さんなどを駆使して、なんとか食べ物の産地を選ぶ術を

身に付けたことだ。


堆肥に汚染が濃縮されるという話もあるから、

これからは庭の畑の土づくりも、堆肥から家でやってみようと思っている。


我が家なりに「ポスト311のfood security」を確立したら、初めて少し落ち着いた。

徹底しているのは、たとえばtwitterで出会ったサイト「買い物のとき気をつけること 」に書いてあるようなこと。


こういうことをきにしつつ、

チェルノブイリの子どもたちに寄りそい続けている現地の研究者たちも 話しているように、


1)摂取する食べ物から、身体に放射性核種を取り入れない

2)入ってしまったものがあるかもしれないから、放射性核種の排出をうながす食材をとる

3)身体にもともと備わっている免疫力その他防御系のパワーアップをする


という3点に加え、


4)年に一度は関東圏外で子どもたちの保養をする

5)ポスト311の教育現場やエネルギー関連分野に対して、ポジティブな働きかけを続ける


の5点セットで、頑張って生きて行こうと決めている。(いまのところ)



これまでだって、電磁波や、農薬や、化学物質、遺伝子組み換え食品などなど、

見えない恐怖とは向き合って闘ってきたわけだし。もちろん放射能は群を抜いて怖いけど、

やっぱり同じように向き合って生きて行くしかない。


もちろん、これで思考停止をするわけではなく、今後も情報収集を欠かさない。

子どもたちを確実に守ることができるのは、最終的には自分たちしかいないのだから。


でも、ここにいると決めるからには、地元を一層楽しんで、愛して、ここでつながりを広げていきたい。




船乗り日記




かつて、こんなにも、

「Think Globally, Act Locally(地球規模で考え、地域で行動する)」 が必要だった時代があったかしら。



私は3日後から、大好きな地元の夏に後ろ髪をひかれつつ、娘たち2人とともに7度目の地球一周に出る。


これは半年以上前から決まっていたことで、津波と震災、原発事故が起こったのはそのあとのこと。

でも、今、このタイミングで3ヶ月間、子どもたちと一緒に日本ではない国の暮らしを20か所も訪れることが

できるのは、本当に大切なことだと思っている。



この夏のクルーズ企画をつくるとき、同僚たちと決めたクルーズテーマは「エネルギーシフト」。

ポスト311の「人間の安全保障」を真剣に考え抜いたら、紛争や貧困がない社会であることはもちろん、

原発や化石燃料に頼らない、持続可能な循環型エネルギーが不可欠だった。


自然エネルギーに立脚した社会なんて理想論だという声もあるけれど、

できない理由を探している時間は、もう、ない。どうやったら理想を現実にできるか、考え抜くのみだ。


それを話していただくために今回の船にお招きしている世界中からの水先案内人たちは、

彼らの講演録を書き起こせば本が1冊できる豪華な面々。


寄港地のハイライトは、環境・福祉・教育の未来予想図を地で行くオランダ、デンマーク、スウェーデン、

フィンランド、ノルウェーなど北ヨーロッパの国々。


福島から50人の中学生も乗船 するし、ドイツの大学からも22人の学生、グアテマラからも12人の学生が

旅に同行する。それにもちろん、900人の一般参加者の中には、1歳から7歳までの12人の子どもたちもいる。


世界の人々に今の日本を伝えるために、津波と震災の被災地と、福島の写真展も持参していく。




船乗り日記


私は今回、企画を作る側として乗船するけれど、徹底的に学ぶ側であろうとも思っている。
今回の旅で見聞きすること、出会う人々の話は、おなかの奥の奥の一番大事なところにしっかりと刻む。


ピースボートが29年間かけて培ってきた世界中のネットワークを使って、物見遊山をするのではない。

今回体験したことは全部、地元に、日本に持ち帰る。行動の糧にする。

次世代が安心して暮らせる地域と国をつくるために、帰国したら、とにかく動くんだ。


私ひとりにできることなんて小さいことはわかってる。

それでも、子どもたちのために、本気で動くんだ。



船乗り日記



初めてピースボートに乗ったのは、23歳のときだった。

世界には、私が知らない、たくさんの美しさ、愉しさ、優しさ、あたたかさ、それに哀しみがあった。

地球一周を重ねるたびに、そのすべてを自分の糧にしてきた。


今、私は33歳になった。子どもも2人できて、立派に「大人」な年齢だ。

そろそろ本気で、地球と世界に教えてもらったものを社会に還元する番だと思う。



人災としての原発被害、紛争、貧困、環境破壊。

すべては、「大人」といわれる世代の人たちが、父親である前に、夫であるまえに、

自分の国や企業、肩書きを優先させてしまったために起こったんじゃないかな。


自分を隠して、家族よりも仕事を優先させて、

所属するもののために頑張ることが美徳とされた時代もあったけど、もうそんなの時代錯誤でしょ。


私は、ひとりの妻として、母として、大人としての等身大の自分が、

家族や大切な仲間のために大切だと思える仕事をするために、

今、世界に出会いなおしてこようと思う。



本当の「大人」って、国や企業よりも、地球上のすべての生命を大切にするために

既存の境界線を越えて、必要なつながりを紡ぎ直して、大切なことを貫くことができる人のことじゃない?



私は、本当の大人になりたい。




船乗り日記



起こったことが大きすぎて、もうおしまいだ~。逃げるところもない~。なるようにしかならない~。

と思考停止しちゃってる人も多いかもしれない。


日本の中だけみていたら、確かにそんな気にもなると思う。

でも、地球にはまだまだ希望がある。


「持続可能な社会」をゆうゆうと超えて「循環型」社会を築いている地域も増えている。

人類がもうちょい深化すれば、子どもたちの時代を明るくすることは絶対にできると思う。



っていうか、次世代により良い未来を残せなかったら、大人として生きている意味、ないから!





今回で7度目の地球一周ですが、初心に戻っています。


7月19日から3カ月半、行ってきま~す!




★親子としての旅の記録は、ピースボート子どもの家ブログ にアップします。ぜひこちらも読んでください♪





船乗り日記



子どもたち2人を連れて、何歳になっても好き勝手している私を受け止めてくれる最愛の夫、大悟くん。


いつも、本当にどうもありがとう。












July 15, 2011

「ピースボート子どもの家」ブログ、できました

テーマ:家族で船旅

立ち上げから2年、これまでは私の個人ブログにできる範囲で掲載していた

「ピースボート子どもの家」からの洋上レポートですが、ついに独自のブログを立ち上げました~。




船乗り日記


▼「ピースボート子どもの家」ブログ

http://ameblo.jp/pbkodomonoie/




・子どものスペイン語会話、ベネズエラでの感動パナマ運河の体験 ほか、

 今週帰ってきたばかりの第3回「ピースボート子どもの家」の様子をさっそくアップしています。


・近日中に、100人が涙した、卒園式の様子もアップする予定です。


・これまでのクルーズの報告も、まとめて読めるようになっています。


・来週出発する第4回「子どもの家」の様子も、できるかぎり洋上からアップしようと思っています。


・元国際モンテッソーリ協会理事の深津高子さん講演会情報ほか、お役立ちイベント情報も掲載します。


・2012年5月に横浜を出港する「地球一周の船旅」洋上で行う

 第5回「ピースボート子どもの家」のお知らせも 新しく掲載しています。



それに、ピースボートにも子どもがいるスタッフが増えてきました。


約250人のグループ内で、ここ5~6年の間に約20人の子どもが生まれています。

子育て世代のスタッフたちによる、「子育ちお役立ち情報」や「311後の暮らしの知恵」的なものも

今後は掲載していけたらいいなと思っています。



私個人のブログには、引き続き、ピースボート本体での活動報告ほか、

日々の出来事を勝手な頻度で綴っていきたいと思います。



いよいよ3日後には、桃と杏も連れて、2年ぶりの地球一周に出発です。


「ピースボート子どもの家」ブログ への洋上レポート、愛を込めてつくりますので、

ぜひこちらもよろしくお願いいたします!!





July 10, 2011

南相馬からの便り

テーマ:原発がない社会へ

ブログがなかなか更新できません。

発信して共有したいことは山ほどあるのに、ついつい気軽さに負けてtweetして済ませてしまいます。


でも、震災から4カ月たった被災地の日々の暮らしのことや、福島の人たちの声は

流れ去ってしまうtwitterのタイムラインではないところにきちんと書きとめて、動かなくては、と思っています。




福島県の南相馬市では、屋内退避は解除になったけれど、学校では毎日校庭の放射線量をはかり、

基準値を超えている日は窓をしめきり、外に出ません。暑い中マスクをして、長袖で学校に通う子どももいます。


地元で子どもたちを守る活動を続ける中心人物に、(株)北洋舎クリーニングの高橋美加子社長がいます。

彼女のウェブサイトにある「南相馬からの便り」には、まっすぐで力強い言葉がたくさん載っています。


日本中の人たちが、とくに福島に電力を頼り続けた関東地方の私たちは、

この声をしっかりと心にとめ、動きださなきゃいけないと思います。


http://www.hokuyosha.com/


上記サイトから全文読むことができますが、以下、一部紹介します。




反原発を声高に叫ぶことは、この地域ではかなり抵抗があります。

40年という歳月は東電との深いつながりを熟成させているのです。

この地域には、人間のもつ明暗の不条理が静かな時の流れと共に存在しています。


  だれも悪い人がいない

  だれも悪いことをしていない

  だけど
  日本の国の中に
  ある日突然
  ぽっかりと空白地帯が出来る


  やさしい日本国民は
  その空白に気づかない


  その空白のなかで
  人知れずいのちを失っている人間がいることに

  やさしい日本国民は
  気づかない

  むりせず
  ありのままに
  身の丈で
  シンプルに暮らそう

  そんな言葉の奥で
  空白地帯は忘れられていく

そうならないように、私たちは発信を続けたいと思っています。


何もかもこれからです。



そう、何もかもこれからです。


南相馬では、「こころはひとつ!ふるさと再生!子どもたちに未来を!」という旗を町中に掲げ、

県外に移住していない子どもたちを、せめて夏休みの間だけでも思い切り遊ばせたい、と

南相馬こどものつばさ 」プロジェクトの下、いくつかのプログラムを用意しました。


そのうちのひとつが、私が勤めているNGOピースボートで企画しているものです。

ピースボートでは、この夏、福島県南相馬市の中学生50人を、

地球一周クルーズのアジア部分に招待します。



船乗り日記


詳細: http://www.peaceboat.org/info/news/2011/110713.shtml



中学生たちは、元気でした!

一緒に旅をするのが、今からとても楽しみです。


50人の中学生たちは、数ある夏休みプログラムの中でも一番遠くまで行くピースボートを選んでくれた

精鋭たちですが、みんな、ごく普通の、愛すべき中学生たちでもあります。


説明会でも 「質問はありますか?」と投げかけると、

ちょっとワルそうな子が 「整髪料とか、持って行っていいんすか?」。

「もちろんどうぞ」の回答に、「やり~!」と盛り上がっていたその彼は、ほぼ坊主頭だったり。笑



中学生たちがベトナム、シンガポール、スリランカで出会いを重ねる間の洋上区間には、

素晴らしい水先案内人たちが同行します。


イラクやパレスチナ、チェルノブイリ、そして福島を撮り続けるフォトジャーナリストの豊田直巳さん、

「ジャングル大帝」や「タッチ」を手掛けたアニメーション監督の宇井孝司さん、

世界中を旅したカリンバアーティストのBUNさん、ベリーダンサーのLUNAさん、

ベトナムからは、ベトナム戦争時の枯葉剤被害者、2世、3世の方々が乗船して交流、

そして「平和は子どもからはじまる」を合言葉にモンテッソーリ教育を続ける深津高子さん。


世界から、そして洋上でのたくさんの出会いから、

彼らが多くを学び、福島に元気を持ち帰ってもらえたらいいなと思います。




そんな彼らの乗船費用はすべてピースボートで負担をしますが、合流離脱する飛行機代などのため、

賛同募金を募っています。福島子どもプロジェクトは今後も長く続けて行こうと思っていますので、

賛同してくださる方、ご支援いただけると幸いです。


詳細: http://www.peaceboat.org/info/news/2011/110713.shtml




ピースボートでは同時に、日本の現状を世界に伝えるための写真展を、訪れる寄港地で開催します。

東日本大震災と、福島第一原発の事故には世界中が注目し、復興を応援しています。

顔と顔をあわせて世界にきちんと伝え、さらなるネットワークをつくってきます。



中学生たちの冒険は、このブログでも、また報告をしますね!









July 05, 2011

洋上レポート(3)あけみちゃんと世界の国々

テーマ:家族で船旅

船乗り日記



久しぶりに、第3回「ピースボート子どもの家」の様子をアップしています。


本当は、航海中にもっとどんどんアップしたかったのに、自分が出発する船の準備にバタバタしていたら、

あっという間に帰国まであと1週間。


先生たちからは素晴らしいレポートがたくさん届いているので、子どもたちが帰ってくる前に、

洋上レポート、どんどん行きま~す。




船乗り日記



今回の記事では、子どもたちとその親たちが訪れた寄港地の様子を紹介します。


参加しているご家族それぞれに、素晴らしい出会いと体験に満ちた寄港地ですが、

今回は、5歳のあけちゃんを主人公に紹介していきたいと思います。




船乗り日記



モンテッソーリの環境には、面白い教具や活動がたくさんありますが、

ピースボートではやはり、国旗を作る仕事が大人気です。

中国やインドなど今回実際に訪れる国を描いてみることからはじめ、

慣れてくると、キリバスやケニアなど、複雑な模様の国旗も選んで描いて楽しんでいます。


お友達同士で道具の使い方を教えあったり、

数に限りがあるもの(国旗の本やセロテープなど)を貸しあったりする姿も見られ、

今日もほほえましい雰囲気の「ピースボート子どもの家」です。


世界地図を見ながら今、船がいる位置を確認したり、次に行く国の話をすることも、

みんなの楽しみのひとつです。




船乗り日記  パルテノン神殿へと走るチャタ。


ある朝、アルゼンチンとモロッコ、フランスの旗を完成させたあけみちゃん。


見せてくれたので、「そうだね、フランスとモロッコ行ったよね~」と応えると、

モロッコを訪れた時の「家庭訪問」ツアーで、大邸宅を訪れてお昼を食べた話をしてくれました。

見たこともないような、大きな大きなタジン鍋に、野菜とクスクスが盛りだくさんのご馳走。
あけちゃんがこの話をするのは2度目です。よほど印象的だったのでしょう。




船乗り日記



さて、そんな子どもたちを見ていて、ミニー先生が動き出しました。

訪れる寄港地での子どもたちが体験する出会いをより深いものにしたい、

と子ども好きの参加者の皆さんに声をかけて、「子どものための寄港地説明会」を準備してくれたのです!


たとえば、エジプト。


ゴリ先生(小学校教師を目指している参加者)に「子どもの家」に来てもらい、

ピラミッドがどのようにしてできたか、その歴史を紙芝居にして読み聞かせました。

そして、そのあと、約1/20に縮小した石の模型と麻ひも、丸い木の棒を子どもたちの前に出します。

エンジンも電気もなかった時代に、一体どうやって人の身長よりも大きな石を移動させたか。
子どもたちに実際に考えてもらったのです。




船乗り日記



少しの間様子を伺っていた子どもたちでしたが、興味を持ったあけちゃんが挑戦。


「木の棒を持って石をつつきながらこうやって押したんじゃない?」と石を持ちあげてみると、
他のお友達からも、木の棒を使ってお神輿のように運んだりするなど、いろいろな案が出ました。


しばらくの試行錯誤のあと、当時実際にとられた方法、

つまり、ひもを石に巻いてひっぱり、木の棒の上を転がして移動させる方法を紹介すると、

みんな身を乗り出して、じーっと見ていました。

「その石をどのように巨大なピラミッドの三角型に積み上げたかはいまだに謎のままなんだよ」

というゴリ先生の言葉で、寄港地説明会は終了しました。


エジプト寄港当日、子どもたちが実際のピラミッドを見て喜びに喜んだことは、言うまでもありません。



船乗り日記


もしかしたら、大人の一般参加者よりも、詳しくなっていたかもしれませんね。

そして、大人と違って、学んだことはただでは忘れないのが、子どもたちのすごいところです。笑。




船乗り日記


お次は、バルセロナ。


街のいたる所で作品を見ることができる、アントニ・ガウディをとりあげて紹介しました。


まずは元保育士のお姉さんたちがが

「♪大型バスに乗ってます~」の歌をアレンジして、船からバルセロナに下り立つ、という設定で導入します。


ガウディの紹介が、スゴかったです。


サグラダ・ファミリア、グエル公園にあるキノコをモチーフにした家、

同じくグエル公園のシンボルになっているトカゲなどを画用紙に絵で描き、

子どもたちの視覚に訴えて紹介していきます。




船乗り日記



ガウディは植物や動物など身の回りにあるものを自身の建築のデザインの中に取り入れていた人でした。
かなり独創的なデザインになっているので、子どもが見て、そのものと繋がるかどうかはわかりませんが…

ともかくお兄さん、お姉さんは「身近なものを元に考えていたんだよ」と伝えます。


グエル公園のトカゲはタイルでモザイクのような感じで作られているので、

大人たちは、その質感を折り紙のちぎり絵で表現しました。

トカゲの足の一部分だけ紙を貼らないまま残しておき、子どもたちの前でやり方を紹介しました。
「ちぎり絵の最後は、みんなのお仕事として用意したから、やりたくなったらやってね」という形で、

「子ども向け寄港地説明会」は終了。




船乗り日記



実際に訪れたバルセロナでの子どもたちは、サグラダファミリアはもちろん、

グエル公園もばっちり訪れて、子どもたちそれぞれの視点で芸術を楽しんで… 

いるというよりは、思い切り走りまわって遊んでいました。笑


でも、いいんです、いいんです。まずはそれで、いいんです!




船乗り日記


そして寄港日翌日。


少し前まで、好きでのり貼りをよくやっていた3歳のひすいちゃんが、

早速、お兄さんお姉さんが途中まで準備してくれた、ガウディのちぎり絵のお仕事を選んできました。

何色かの折り紙の中から好きな色を選んで指でちぎります。


それを見た5歳のあけちゃんも、「あけねぇ公園でトカゲ見つけたよ。こんなに大きかったんだよ~」

腕をめいっぱい広げて大きさを表現していました。




船乗り日記


子どもたちの寄港地の冒険は、まだまだ続きます。 



続編、すぐに書けるかな…








June 30, 2011

Global Moms Network、はじまりました!

テーマ:仕事のはなし


ピースボートの仕事を通して出会った、世界を舞台に働くママ仲間たちと、

数か月かけてあたためてきたパワフルな母親ネットワークが6月末、立ち上がりました。




船乗り日記




その名も、 「Global Moms Network:グローバル・ママ・ネットワーク 」 といいます!!




船乗り日記



3月11日の震災以降、「これまでどおりでいいのだろうか」と

自分の生きかたや子育てのありかたを問い直した人は少なくないと思います。


私も、さんざん考えました。


いろいろよくわからないことだらけだけど、戦後から90年代くらいまでの日本にあった

「いい学校に行き、いい大学に入り、大きな会社に入れば一丁上がりで、そこそこ幸せ」

という構図が音を立てて崩れ始めていることは、明らかです。


大きな会社も、国の政府でさえも万能でないことを知りました。


そんな今日本に住んでいて、少なくても自分の子どもには、

「既存のシステムにとらわれず、世界のどこにいてもたくましく生きる力を身につけてほしい」。

そう願う親は増えたのではないでしょうか。



グローバル化した今の地球上で、「世界のどこにいてもたくましく生きる力」。

いわば、ポスト「お受験」時代の人間力は、どうやったら身につくのでしょうか。


船乗り日記




今回、それを、世界を舞台に働くワーキングママ仲間たちと考え抜きました。


答えは、まだわかりません。


でも、何度かランチ会議を重ね、はっきりとわかり、そして盛り上がったのは、

大切な子どもが育つ環境を、頭がカタイおじさまたちに任せっぱなしでいいわけないでしょ!


「グローバルな人材育成が急務」なんて言うけど、

その戦略作りの場に、子育ての当事者である母親がいたためしがないでしょ!


という問題意識です。 ・・・笑。




でも、だからといってオジサマたちのつくる教育の方針や子どもが育つ環境のありかたに

外野から文句ばかり言うのではなく、母としてできることがあるのではないか。


そう考えて、関心を持って集まってくれる親たちとの情報共有のほか、
子どもが育つ環境や教育分野への政策提言も、母親の視点からやっていこう、

と話して立ち上げました。




船乗り日記



いざ、始動してみると、すごい、すごい!


イベントプロデューサー、学校教師、テレビ局ディレクター、ジャーナリスト、

モデル、アナウンサー、アロマセラピスト、広告代理店勤務、すでにママ団体を運営している方、などなど…


パワフルなママたちがたくさん(+素敵なパパたち数名!)集まって、事前予約だけで満員御礼でした。



活動する業界も、経験も、子どもの年齢も多様な母親たちの集まりは、圧巻です。

それぞれの子育て論に共感し、教育や、子どもが育つ環境への提言に頷き、会場は熱気むんむん。


これから何か大きなムーブメントが始まる予感が、確かにありました。


興奮しすぎて笑いすぎて、ブログには書ききれないほどの盛り上がりでしたが、

以下、イベント概要と、ハイライトだけご紹介しておこうと思います。




船乗り日記



グローバルママネットワーク 趣旨



日本社会は今、急激な変化を遂げています。

刻一刻と進展するグローバル化に伴い、国際競争力の強化という観点から

「グローバルに活躍できる人材の育成」「多様性を重んじ、バランスのとれた教育の拡充」

が急務であると認識されるようになっています。

企業は経営戦略としてグローバル人材の確保や育成に舵を切り、

大学は国際化を進め、政府も海外への留学生を増やすための策を講じています。


こうした現状に加えて、今般の東日本大震災とそれに続く原発事故は、

日本社会のこれまでのあり方を大きく揺さぶり、再考を迫っています。

とりわけ、未来を担う子どもたちが今後いかに育ちゆくかは、

今後の日本のあり方を考える上で不可欠です。


グローバル社会において、自国を理解し、また、他国とどう関わり、

地球規模でいかに貢献できる人間を育成するために、大人社会にできることは何でしょうか。

子育て、教育はどうあるべきかという命題に正面から取り組んでいくことは、急務です。


Global Moms Network (グローバルママ・ネットワーク)は

「世界のどこにいても自分の能力を開花させ、逞しく生きていける子どもを育てたい」という意欲を持ち、身近な問題(ローカル)と同様に地球規模の課題(グローバル)にも関心を持っている

お母さんたちのためのネットワークです。


「これからの時代の子育て、教育」というテーマで、

包括的かつリアルな問題提起・貢献を行っていきます。




船乗り日記



はじめに、発起人のひとり、大崎麻子 (ジェンダー/開発専門家。元UNDP職員、IWCJ理事) さんが発言。


「これからの時代を生き抜く子どもたちに必要な力とは?~グローバル化、そして311後の世界」をテーマに

語りぬく麻子ねえさん、最初からアツイ、アツイ!



戦後、世界は競って経済的な豊かさを目指してきました。

しかし80年代には、国が豊かになったからといって、逆に国内の貧富の差や飢餓、

子どもの環境の悪化が増大するようなケースも出はじめ、「開発」の指標が経済的なものから

人間的なものにシフトすべきだという議論がされるようになりました。


そのひとつの指標となるのが、1990年に国連開発計画が発表した「人間開発報告書」。


「ひとりひとりの人間が、持って生まれた可能性や天分を開花させ、社会の一員として

尊厳のある人生を生きる」ことを開発のゴールとしていますが、これって、実は

子育ての哲学にもなりうるものではないでしょうか。


子育ての究極の目的や、目指すゴール、親の側の軸がしっかりしていることが大切なのに、

それがないから手法・ノウハウ本にばかり走ってしまう・・・ 


私たちは、しっかりと世界を見据えて、自分なりの「軸」を持ちましょう!



そんなお話でした。

問題提起がなされたあとは、年齢ごと、各ステージの子どもの育ちを、ママの視点から、

実体験をこめて確認してみました。


成功しているといわれる大学の先生たちが、大学のカリキュラムを説明する本、

国際的に活躍している人が、その方の仕事を紹介する本などはたくさん出ているけれど、

母たちが知りたいのは、大学に至るまでの道、国際的に動ける基盤をつくるまでの子育て・子育ちなのだから。




船乗り日記

  


新米ママの私は、もちろん乳幼児期を担当。


テーマは、「小さな「できた!」と「ホンモノ」体験の積み重ねが、生きる力の土台を作る」 でした。


吸収する精神(Absorbent Mind)と呼ばれるほどの乳幼児期の子どもたちのすごさ、

この時期どんな環境で育つかが生涯にわたって大切であることについてお話ししました。

  

今の教育は、保育園や幼稚園には最低限の投資しかなされず、大学にむけて右肩上がりに

重要度が増すような形で設計されています。でも、子どもの発育や吸収力を医学的に観察すると、

0歳から6歳までの子どもたちの吸収力は大学生の数十倍にものぼります。


大学生が2年間留学しても言語が流暢には扱えない一方で、

1年も住めばネイティブの発音でコミュニケーションをとりはじめる子どもの能力は説明するまでもないですが、

その能力は何も「言語習得」に限ったことではありません。


自然体験、異文化体験、優しさにふれること… 

なんであっても「ホンモノ」を幼少時に体験することが、そのあとの人生の裾野を広げます。


自分の子どもたちと一緒に行くピースボート「地球一周の船旅」の活動や、洋上モンテッソーリ保育園のこと、

地元逗子・葉山で子育て仲間とはじめた「海のようちえん」での発見など、お話しました。




船乗り日記


お次は、グローバル・ママ・ネットワークのとりまとめ役であるIWCJの理事、竹村真紀子さんから、小学生の話。


高校生の留学をサポートする仕事を長年なさっていた経験から、

留学でいわゆる「失敗」「挫折」をしてしまう子に共通しているのが小学校時代までの親との関わりの

欠如であるというお話、ズシンときました。なにか問題にぶつかっても、それを誰かのせいにするのではなく

「AがダメならB」「Bもだめなら、じゃあCね」というふうに自分で前に進む力は、信頼できる保護者の愛情という

基盤を持っているかいないか、その保護者と幼少時にどう関わってきたかにかかっていると。


じゃあどんなことを軸にして子どもと向き合うべきか。

竹村さんは、「ディズニーゼーション。大人と子どもが楽しい環境からGlobalな意識を育む」 と題して、

コーチングにもヒントを得た子育てについて、実体験に基づく話をしてくださいました。


なるほど~。先輩ママの話は、本当に参考になります。

普段、自分の子どもと近い年齢のママたちとしか、なかなか交流できないものね。





船乗り日記  ななちゃん。

  


そして、中高生時代は 「子育ての卒業試験、巣立ちに向けた仮免許」と題して再び大崎麻子さん。

小学3年生のナナちゃんが作ったパワーポイントのプレゼン(!)に、会場感激。


自分自身が何者であるかと向き合う思春期、子どもと親はどう向き合うべきか。

日本の中学・高校では、思春期のあふれんばかりのエネルギーは、ひたすらただ発散させるべく

部活やお受験に向かわせがちですが、麻子さんの息子さんが通うインターナショナルスクールでは、

ちょっと違うようでした。


中学1年生で入学したと同時に、学校から親が呼び出されて「思春期とは」の講義を受けます。

校長いわく、「思春期とは、ホルモンである」と。あなたの息子が、それまでの親子関係からでは理解できない

言動をしたとき、突然怒り出したりふさいだりしたとき、あなたが向き合っているのは息子の人格というより、

「ホルモン」なのです。自分自身が社会的に何者であるのかと徹底的に向き合うこの時期、彼の

インターナショナルスクールでは、スタインベックなど、とことん内省的な文学を勉強の題材にとりいれます。

主人公の心の葛藤と自分のそれを重ね合わせ、エッセイを書くことで、自分自身について言語化する

プロセスをサポートするのだそうです。へえ~!!


巣立ちに向けた仮免許プロセスを絶賛進行中の高校2年生の息子さんとのやりとりを

面白おかしく共有する麻子さんの話に、会場は爆笑と共感の渦。




船乗り日記


その後、お仕事がら、大学で講演する機会が多い小野日子さん(外務省勤務、ご自身は小学生のママ)から

大学生の話をしていただきます。 テーマは、「できることから始めよう!世界と日本、そして自分たち」。


「かつては世界第1位の支援国だった日本の海外支援が減っている。

 震災後はODA予算が2割削減という話も出た。

 このような形で突然支援が滞れば、当然それで明日の暮らしに困る人が出てくる」


という話を大学ですると、頭の良さそうな学生が

「でも日本が経済不況のとき、国内で復興が必要なときには、予算をそちらにあてるのが筋ではないか」

と必ず反論してくるという。


現場で支援を続けてきた小野さんからすれば、人命は「どの国出身か」で天秤にかけるものではない。

東北の復興予算は必要だけれど、それは海外支援の予算とは別の場所から得るのが筋ではないかと思う。


そこで、「あなたはアフリカや、その他支援が必要な国で暮らす人と直接会って、話したことがある?

被災地はどう?実際に現地を訪れてみた?」と聞くと、現地には赴かずに発言している場合がほとんど。


「外務省で働くにはどうしたら(どんな勉強をしたら)いいのですか?」という質問は頻発するけれど、

「外務省に入って"なにを”したいの?」と聞くと、黙ってしまう学生が多い。


インターネット上で切り張りされた机上の情報ではなく、自分の足で歩き、直接体験して出会う中からしか

ほんとうの国際人は育ちません、という話。(私も、ピースボートで働いていてまったく同じことを感じます!)




船乗り日記


そして最後に、「Mode for Charity」「HOPE for Mothers」などでおなじみの国際協力NGOジョイセフより、

小野美智代さんが、「なぜ今、ママなのか?~ママの繋がりが世界を変える!」 をテーマにお話。


世界では、毎年二億人の女性が妊娠していて、そのうち2000万人が産後の疾患に苦しみ、

36万人が亡くなっている。毎日1000人の計算だ。


日本と同程度の医療があれば、苦しまず、亡くならずにすむケースが多いけれど、

今もアフリカには東京都の3倍の面積に医師がひとりしかいないような国もある。

政府が動くのを待たずに、世界のママ同士が助け合ってできることもあるのではないか。


日本でも、戦後すぐの時代には年間2万件の中絶数があるなど、

女性がレイプされたり、意思が尊重されないことも多かった。

でもそれから半世紀たった今は、女性の平均寿命が世界一、赤ちゃんの死亡数も世界一少ない。

この経験を、海外のママたちのために生かしたい。


今、日本では、子どもの育つ環境を危惧するママが多い。

教育現場の崩壊という学びの面しかり、放射能汚染という環境面の心配しかり。


いつの時代も、子どもたちの環境を守るために立ち上がり、歴史を変えてきたのは母だった。
日本の母だって、かつて原水爆実験禁止の署名を3000万人分も集め、世界を変えた実績を持っている。


今私たちが動くことで、日本や世界の子どもたちが育つ環境を良くすることはきっとできるはず。

「世界のどこにいても、自分の能力を開花させ、たくましく生きていける子ども」の育ちを応援するために

みんなで動きましょう~!


という話。 そうだ、そうだ~!




船乗り日記



トーク終了後の懇親会も大盛り上がりでした。

さすがママたち、しゃべる、しゃべる!!


モデルの堂珍敦子さんやジャーナリストの治部れんげさんからもコメントをいただき、

みんな口々に「次回が楽しみ!」と帰って行きました。



さて今後ですが、

2カ月に一度程度の定期勉強会や懇親会の開催、半年に一度程度の大きなイベントの開催を予定しています。


テーマは、たとえば:


・(詰め込み教育とは対極にある)「全人教育」のひとつの資格、インターナショナル・バカロレアについて

・メディアリテラシー

・ギャップイヤー

・モンテッソーリ、シュタイナー、イエナプラン、レッジョエミリアなど世界の教育哲学・手法の比較

・予防接種、医療の国際基準と、日本の現状比較

・311後の東日本で子どもと暮らすための放射能対策とエネルギーシフト

・東北復興のためにママができること


などなど。

教育分野だけでなく、子育て・母業全般にわたる勉強会を通して、まずは友達の輪を広げて行きます。


IWCJのコンテンツである大使館シェフのお料理教室「リトルアンバサダー」にも参加できますし、

次回は7月10日、ベネズエラ大使館 !)


ウェブのコンテンツを充実させることで、勉強会や懇親会に参加できないママたちへのリーチも広げます。


ゆくゆくは、教育・子ども福祉分野での政策提言もしていきたいし、書籍発行も進行中です。



それに、IWCJ内には「グローバル・ママ・アジア」立ち上げの構想もあるとか!






「ママのつながりで、世界を変える」。


うん、本気出せばきっとできると思うなあ。 本当に、すごい熱気だったもん。ママたち。




長いレポートを最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

グローバルママネットワークのアクティブ・メンバーになりたい方、メール配信ご希望の方は、こちら からどうぞ!






Amebaおすすめキーワード

    1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
    アメーバに会員登録して、ブログをつくろう! powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト