ピースボートステーション|地球一周の旅を学び遊ぶ

ピースボート地球一周の船旅に参加した人、これから参加したい人のための情報満載サイトです。



エコスゴイ未来をつくりたい人必見のわくわくニュース満載のサイトです。



2010年は国際ジュゴン年。日本にわずか十数頭しか生息していない絶滅危惧種ジュゴンの最後の生息海域、辺野古・大浦湾地域を守りたい。

小野寺愛 (おのでらあい)



波乗りで、船乗り、2児の母です。


国際交流NGOピースボートで働いています。


子どもが生まれてから、親子連れも地球一周できるようにと

世界で初めて(!)の洋上モンテッソーリ保育園「ピースボート子どもの家 」を立ち上げました。


私自身、4歳の長女・桃(もも)と2歳の次女・杏(あん)を連れて、7度目となる地球一周に参加し、

「ここは世界一の保育園かも!」と盛り上がって帰国したばかりです。



■子どもたちの地球一周報告満載の「ピースボート子どもの家」ブログ

http://ameblo.jp/pbkodomonoie/



地元では、子育て仲間の家族とともに、

季節ごとの海・山を楽しむ親子イベント『海のようちえん 』をやってます。


葉山・逗子に限らず、三浦半島をもっともっと子どもが生き生き育つ町にするための仲間、大募集中です!




■長い!とツッコミが入りそうな自己紹介
http://ameblo.jp/sunday0106/entry-10006458921.html



■ブログに書ききれない日々のこと、twitterで発信しています (@aionodera)
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May 06, 2012

桃、5歳。新生活がはじまる!

テーマ:家族のはなし

船乗り日記


桃が5歳になりました。


つまり、大悟は父親5年目。 私も、母親5年目です。




船乗り日記  ハートマークで「ね♡」



5歳にもなると、こちらがドキッとするくらい、ぐんとお姉ちゃんになります。


妹の杏に絵本を読み聞かせしていたり、自分で朝食を用意していたり、

自然や、状況から物事を読み取る独特の視点にも、ハッとさせられることが増えました。

桃のまぶしい横顔に刺激を受けて、私も、母としての成長とプロ意識?に磨きをかけようと必死です。


残り少ない就学前の時間を親子ともにより豊かに過ごすため、私にできることはなんだろう。

子どもの育ちに本当に「寄りそう」って、どんなことなんだろう。


この春、ずっと考えてきました。



船乗り日記   ししゅうだいすき!




母親になってすぐの頃は、母だけどバリバリ働くとか、母だけどキレイでいられるように、とか、

「だけど」を多用していたように思います。


でも、母になって5年の私がいま大切に思うのは、母だからできる仕事とか、母らしくあたたかくあるとか、

「だからこそ」の生きかた、暮らしかたです。




船乗り日記



そう考える中で、桃と一緒に、保育園から幼稚園に転園することを決意しました。



今日から桃が通うのは、大好きな子どもの天国「川和保育園 」の園長に

「逗子にもいい園があるじゃないか」と勧められて、ずっと憧れつつチェックしていた、地元の幼稚園です。


戦後すぐのみんなが貧しかった時代、子どもたちの居場所をつくるために

お寺さんがボランティア的にはじめた場所がそのまま発展した、素敵な場所です。



船乗り日記



森と畑があり、ヤギや鶏がいて、夏にはキャンプ。

お祭りには、自分たちの畑で収穫したトウモロコシでポップコーンを作って出店。


先生たちが子どもと一緒になって、本気の大人シャベルで砂場を掘り、子どもが「川つくろう!」と言えば、

「水道代は教育費だ」と苦笑いしながら、先生たちはジャブジャブと水を流し込む。

動物の世話をしている子も、泥団子のプロの子も、子どもたちはそれぞれに、とてもいい顔で遊んでいます。




船乗り日記



とはいえ、ここは「幼稚園」だから、長~い夏休みも、冬休みも、春休みもあるし、

基本的には毎日13時半でおしまい。毎日お弁当を持参しなくちゃいけないし、

水曜日にいたってはお昼で降園!


・・・そんな時間枠じゃワーキングママの私には絶対無理だ~、とはじめは諦めていました。


でも最近になって、この園が延長保育をはじめたことを知り、一応、という感じで見学に行ってみたら

幼児教育と地域づくりに熱心な園長先生と、すっかり意気投合してしまったのでした。


「仕事もできることなら、続けなさい。東京出勤の日は、延長保育の時間枠を伸ばしてでも応援するわよ」

とまで言っていただけて、なんてオーガニックな運営なんだろうと感激して。



船乗り日記



私自身が通っていた、横浜にある森の幼稚園「安部幼稚園 」の園長先生も理事として関わっていると聞き、

子どもたちが描いた、のびのび育つ心がそのまま現れたような素敵な作品をたくさん見て涙が出そうになり、

なにより、一緒に体験&見学に行った桃のいい笑顔を見て、これはもうご縁だと腹をくくりました。



船乗り日記



どれだけ好きだといっても、私の仕事なんて、これからもいくらでもできる。

でも、桃の小学校に入学する前の大切な時間は、二度とかえってきません。


10年続けた大好きなピースボートの仕事、辞めることも半分覚悟して同僚たちに幼稚園入園を相談したら、

ありがたいことに、夏休みも、春休みも、冬休みも桃にあわせて休みをとらせてもらいつつも、

できる範囲でピースボートに関わり続けていいと言ってもらえました。


勤務時間・お給料ともに半分に減らした「ハーフタイム勤務」に切り替えて、

これからは仕事も、量より質で貢献できるよう、頑張ります。




船乗り日記  新しくなった「ピースボート子どもの家」!




桃がのびのびと育ってくれることも楽しみだけれど、実は、自分の親としても育ちも、同じくらい楽しみです。



園バスを待つ時間に近所のママ友とおしゃべりしたりするのとか、楽しいだけでなく、とても大事な仕事。

徒歩圏内に住む家族同士、地域でお互いの子どもを育てあうための信頼醸成をする時間。

それはめぐりめぐって、地域そのものを育てることにもつながる時間だと思います。


実際、「お父さんと山歩き」の日があったり、お母さんたちが「ハーブ部」を結成して菜園を運営していたり、

参加型の活動で親が育つ時間も十分にあるこの園からは、その後、地域のPTA会長が生まれたり、

新米ママたちのために自主保育 をはじめる人が現れたり、科学の遊び場 を立ち上げる人が出てきたり・・・ 


賃金労働とは別に、その地域に住む人が自分の役割として決めて、携わる仕事があるって素敵です。

楽しみながら地域を育てる、責任ある大人たちがたくさんいるって、なんて心地いいんだろうと思います。


とにかく仕事を優先しがちだったこれまでは知ることができなかった「地域」という新しい世界が

また開けそうで、とてもワクワクしています。




船乗り日記



毎日お弁当をつくる幼稚園ママに、本当になれるのだろうかという不安もありつつ、

そもそも仕事を半分に減らすなんて本当にできるのだろうかという心配もありつつ、期待はすでに120%。


桃自身も、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、今日を楽しみにしていました。



いつもはお寝坊さんなのに、入園日の今日は5時半に起床し、完璧に着替えた状態で

「か・ぐ・の・み~♪」と園の名前を歌いながら寝室に入ってきました。それから、ガムテープを取りだして、

油性ペンで「もも♡」と名前を書いて、自分の胸に貼り、「これで、おともだち、もものことわかるでしょ」と得意げ。


実際には、バス停に行ってみたら緊張気味で、照れ隠しでジャンプして葉っぱに触ったり、

お花を摘んだりしていたけれど、みんながバスに乗るために一列に並んだら、桃もしっかり列に加わり、

嬉しさのあまり、舌をぺろりと出して手をふってくれました。


晴れてよかった。今日は、楽しめていますように!




船乗り日記  ガムテ名札に花もはさんで。


ママの大事な桃。

いつも大切なことをたくさん教えてくれてありがとう。幸せを運んでくれて、ありがとう。


新生活、一緒に楽しもうね。 5歳のお誕生日、おめでとう。











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May 05, 2012

忘れられない子どもの日

テーマ:原発がない社会へ


船乗り日記  「ちょっと、ちょうちょをつかまえに」



Today, May 5th is the day when all nuclear power plants to go offline for routine checkups.

If no others resume operation by then, Japan will have no operating reactors.


Also in Japan, May 5th is a national holiday - it is "Children's day".

It's about time we start shifting the society towards a place where all life is valued, and the future for children is respected.



今日、5月5日は、日本のすべての原発が止まる日です。



北海道電力泊原発3号機の定期検査入りにともなって、国内商業用原発50基がすべて止まります。

今後再稼働がなければ
、日本はこのまま「原発のない国」になります。


そして同時に、今日は子どもの
日です。

そろそろ、経済よりも命が大切にされる社会づくりをはじ
めてもいいと思います。

そろそろ、子どもの未来がなにより優先さ
れる場づくりがなされていいと思います。 


私は、一人の母親とし
て、

子どもたちが大人になる20年先、そしてその孫たちが生まれる50年先に自分たちがどんな世界を残
しているか、

真剣に考えて毎日を過ごしたいと思います。


春の風と、数年に一度しか出会うことができない大きな大きな満月に感謝をしつつ。





May 02, 2012

次の百年のために

テーマ:仕事のはなし


5月11日金曜日、土佐山アカデミー の内野加奈子ちゃんのお誘いで、

まちづクリエイティブ 代表の寺井元一さんとともに、こんなイベントに参加します。




船乗り日記


「次の百年を作るために、今私たちにできること」

土佐山アカデミー2012夏季プログラム説明会・トークセッション


日程: 5月11日(金)

時間: 19時(受け付け開始)、19時半開演

場所: 世田谷ものづくり学校 (東京t世田谷区池尻2-4-5)

入場料: 1000円

お問い合わせ: contact(a)tosayama.org

申し込み: http://tosayamaacademy.org/event/007/



『次の百年のために』


いいテーマですね。

でも私自身は、子どもができるまで、100年先なんて、ずっと遠い先のことかと思っていました。

遠い未来のようだけど、考えてみれば、100年は世代でいう約3世代先、顔の見える未来です。

いま子育てしている私の子どものさらに子ども、自分の孫が生きる時代です。


子どものために、孫のために、自分自身のより心地いい暮らしのために。

そしてその先の、未来のために、自分にできることは何か。

子どもができてから、日々、考えていることです。


これからの暮らしや社会のあり方を考え、顔の見える未来のために具体的に行動する。

それは、大人であれば、誰もが担うべき役割です。


私の場合は母親だから、次世代のまっすぐな育ちを応援するというかたちで、

仕事にも、地域づくりにも取り組んでいきたいと考えて、動いています。

義務感からではなく、そうやって生きることこそ、幸せなんだと感じながら。



で、そんな力を育む学びの場づくりを、

信頼する友達の内野加奈子ちゃんたちが高知県土佐山で行っています。

土佐山にある自然も、関わっているスタッフの皆さんの顔ぶれも好きで、設立当初から応援しています。



未来のために行動する、と口で言うのは簡単だけど、

「腑に落ちる」というか、おなかの底からそう思って動くのは、簡単なことではないと思います。


子どもを育てる、海に入る、畑をやる、自然の中に住む・・・

結局そうやって、自分以外のいのちとのつながりを日々感じる環境にいなければ、

そうやって生きることの大切さも、幸せも、感じることが難しいはず。


都会で有機野菜を食べていても、直接的には知覚されない大事なこと。

心の深いレベルで、理性の下で作用する、本当の豊かさ。

そういうものを取り戻す機会が多ければ多いほど、世界は素敵な場所になっていくのではないかと思います。



土佐山アカデミーの共同設立者であり、

5月11日のファシリテーターの林さんのメッセージ、すごくよかったので紹介します。



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手記  ※これは、林の個人的な著述です。

近い将来、土佐山とつながる可能性がある皆さまへ。

全国を探せば、面白い地域なんてたくさんあります。地域ビジネスで大成功している所、秘境、伝統工芸が今も残る所、東京だって地域として面白い、それぞれが魅了される場所はたくさんあるはずです。土佐山も日本にある中山間地域の一つであり、豊かな自然や暮らしが残っていて、景色も良い、飯も美味い、南国土佐で温かい、街(高知市街地)からも近い、いろんな特徴と魅力があります。

それでも、何よりも土佐山という地域の魅力は人と教育なはずです。これまでも、これからもそう。僕はそう感じています。見かけだけではわかりませんが、脈々と受け継いできているものがあります。土佐山は、自由民権運動発祥の地と言われ、かつては若者が夜集まる庵があり、これからの社会をどう創っていくのかを議論する「夜学会」たるものがありました。地域社会全体で教育について考える「社学一体」という言葉も土佐山から生まれ、
社会教育の世界では広く知られていたようです。実は、その文化風土を現代に引き継ぐ意味でも、土佐山アカデミーは始まっています。


今後ですが、土佐山という地域を世界中のありとあらゆるジャンルの面白い人が集まり、繋がる場所にしていきたいと思っています。その流れを具体的に構築していくのが、僕の仕事だと思って、今土佐山にいます。

これは、長期スパンのプロジェクトです。
土佐山全体がキャンパスであり、ハブです。そこには、地に足ついた自然に寄り添って生きる暮らしの知恵を伝えるおっちゃんやおばちゃんもいれば、学者、企業で働く人、起業家、第二の人生を見つける人、親世代、若者、フリーター、子供、すべての世代の、それぞれの世界で、次世代のために活動する人たちが集まり、学びを共有する、世界中の知見とネットワークが得られる地域です。


みんなに住んでほしい、移住してほしいのではありません。
いろんな世界で活躍する人が土佐山を介して何か行動できること、その人たち同士が土佐山を介して出会うこと、そうすることで世界中に提案できるような新しい社会や暮らしのあり方や一人一人の変化の集合体が土佐山から発信されることを狙っています。


僕はそのメンバーの一人になりました。今は、この創世記を一緒につくっていける仲間、何らかの形で力を貸してくれる仲間を集めています。


何か感じた方は、ご連絡ください。
何か感じた方は、周りの方に土佐山アカデミーや土佐山のことを紹介してください。
twitterかfacebook、blogで書いてください。できるだけ多くの方に知っていただきたいです。
力を貸していただきたいです、お願いいたします。一度土佐山に遊びに来てください。ご案内します。

今年の夏、アカデミー生として来てもらってもうれしいです。
http://tosayamaacademy.org/top.php#program


イベントもぜひ来てください、
http://tosayamaacademy.org/event/007/


土佐山、初夏の夕暮れ写真を添えて。



林篤志




船乗り日記



アカデミーのプログラムはこんな方を対象にしています ※年齢・性別等不問

・これからの 社会や暮らしのあり方を探求し、新しい視点や、ネットワーク作りをしたい方
・社会に前向きな変化を生み出すプロジェクト・仕事をしていきたい方
・日本の自然や伝統/知恵を学び、その活かし方を考えてみたい方
・地域に眠る資源を活かして活動したい方
・自然と調和した暮らし/仕事を形にしてみたい方
・自分の役割(仕事)を形にしてみたい方



土佐山アカデミーで、何を学ぶのか?


全国から集まる土佐山アカデミーの受講生は、3ヶ月間実際に土佐山に暮らしながら、自然の仕組みやサステナビリティについて理解を深め、先駆的な企業やNPOの現場を訪ね現場から学ぶ他、新しい社会のしくみづくりにつながるプロジェクトに取り組むなど、実践をベースに学んでいきます。



土佐山はどこ?どういった場所?

高知県高知市にある山間の地域です。今は、高知市土佐山ですが、かつては土佐山村でした。豊かな自然が残る中山間地域で、自然と寄り添って生きる人々の知恵や伝統がまだ残っています。
土佐山は、自由民権運動発祥の地と言われ、かつては若者が夜に集まり、これからの社会をどう創っていくのかを議論する「夜学会」が開かれたり、地域全体で教育について考える特異な文化風土が残る場所です。
その文化風土を現代に引き継ぐ意味でも、土佐山アカデミーは始まりました。



どんな人が講師なのか?

2012冬期プログラム(1月~3月)のゲスト講師例です。

・土佐山地域の達人、多数。
・NPO法人 ETIC代表 宮城治男さん
・NPO法人 フローレンス理事 岡本佳美さん
・サステナビリティ活動家 丹羽順子さん
・冒険家 八幡暁さん
・(株)SowExperience代表 西村琢さん
・布作家 早川ユミさん
・相愛(株)会長 永野正展さん
・たかはし河川生物調査事務所代表 高橋勇夫さん
・高知大学、高知工科大学教授陣、多数。



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というわけで。



今年の夏、3カ月のプログラム のアカデミー生として土佐山に行くことを考えている人も、


あらためて100年先に想いを馳せて、動きだしたいと感じた人も、


11日(金)夜のイベント でお会いできたらうれしいです。



「次の百年を作るために、今私たちにできること」

土佐山アカデミー2012夏季プログラム説明会・トークセッション


日程: 5月11日(金)

時間: 19時(受け付け開始)、19時半開演

場所: 世田谷ものづくり学校 (東京t世田谷区池尻2-4-5)

入場料: 1000円

お問い合わせ: contact(a)tosayama.org

申し込み: http://tosayamaacademy.org/event/007/






April 25, 2012

春がいっぱい

テーマ:家族のはなし

「ねえ、知ってる?鳥はなぜさえずるの?どういうふうになっているの?あれは言語なのかな?」

「もちろん、言語さ。人間の言語みたいな、大きな言語じゃない。でも懐は深いよ。

  (略)

 鳥たちの言語はとても古い。

 そしてほかの古い話し方と同様、言われることはほんの少しでも、多くを意味する」

                                        T.H.ホワイト『石にささった剣』



船乗り日記



ある朝の、我が家での会話。


杏: 「きてごらんよ~。はるがいっぱいだよ~」

桃: 「ほんとだ!朝ごはん、おそとでたべちゃおうよ」

2人: 「ふふふ」

杏: 「かぜのにおいがする~」

桃: 「だって、春だもん!」


お隣さんが出てくれば、

桃: 「おはようございまーす!」

杏: 「おはようごじゃいまーつ!」

桃: 「今日のおそとは、いいにおいがするね!」 と2人で大~きな声の挨拶。


2歳児と4歳児の素敵な感受性に、朝から心洗われています。 子どもは、詩人です。



船乗り日記




毎朝、保育園に行くときに自転車でびゅーんと通る道では、


「さくらのトンネル、はいりま~す!」 だったセリフが


「ひらひら、はなびらトンネルでーす!」 に変わり、今朝はもう、


「はっぱのトンネル、きれいなみどりいろでーす!」 だって。




こいのぼりの歌を大きな声で歌いながら、保育園に向かっています。



船乗り日記
小学生のお友達、みおちゃんと、冬野菜の最後の収穫。





庭の小さないのちも、とっても素敵です。


芽が出る音が聞こえるんじゃないかというほどに強い生命力で、かわいい花をつけた雑草がたくさん!



冬は土ばかりだった地面一面に、わさわさわさ~っと緑のじゅうたんが敷かれて、

うん、実際、杏が言うように、「春がいっぱい」で、「風のにおいがする」感じ。


船乗り日記   船乗り日記  森の宇宙!

花つみが日課の桃から、毎日、すみれやペンペン草の花束をプレゼントされます。 




船乗り日記



自慢の梅の木は、初夏に、梅の実という恵みをたーくさんわけてくれます。



船乗り日記    船乗り日記
イチゴは、もうすぐ実がなりそうな気配。     キウイはまだ来年かな?


船乗り日記    船乗り日記

枝豆!ぴょこんと出た双葉がかわいい。     ねぎ。まだ細くて、可憐~。



船乗り日記    船乗り日記
じゃがいもも、芽が出てきたよ。          アスパラも、ひょろり。大きくな~れ!




ああ、春って、なんて素敵な季節。


2人の天使たちと、畑のいのちに、心を洗濯してもらう毎日です!






船乗り日記  「食欲の春」、の人もいる






April 24, 2012

脱「マチュリスモ」宣言!

テーマ:湘南徒然日記



友達のまやちゃんに勧められて読んだ本、

ル=グウィンの「いまファンタジーにできること」、面白かった。



船乗り日記



ル=グウィンは「ゲド戦記(原題: Earthsea )」の作者。


この本では、「指輪物語」、「不思議の国のアリス」、「眠れる森の美女」のようなクラッシック、

それにアンデルセンやエンデまで、ファンタジーの世界を彼女の視点で再訪できるのが、まず楽しい。

あとは、文学の批評にいつもついてまわる(らしい)、「リアリズム信奉」への批判も新鮮だった。


多くの学者は、王が出てくると反動的な作品だと決め込み、

魔法使いが出てくれば迷信深い作品だと決め込む。竜が出てくればナンセンスな話だと言う。

でも、自分の秩序をもってしか、他者の秩序をはかることができないなんて、それこそナンセンスだ、と。


ファンタジーは文学の世界から締め出され、「子どものためのもの」とくくられてしまうことが多い。

けれど、イデオロギーに凝り固まらずに、社会的な意識を持ってファンタジーを読むべきだ、と。



船乗り日記



うんうん。そうだよね。


私も小さい頃、物語を通して、善悪の違いというよりも、真偽の見えかたを学んだ。

美しいものと醜いものの基準、フェアであることとは何かを感じ取っていた。


母になってみて、娘の桃と杏を見ていると、

環境からそういうものを感じ取る感性が生き生きしていて、社会に毒されていないことにほっとする



ホトトギスの声を聞いて外に飛び出して 「とりさーん、おはよう!」、

強風の中を歩きながら 「風さん、もうちょっと優しくしてよう!桃が飛ばされちゃうよう!」、

夜空を見上げて 「あ、隠れちゃった。お月さまもおやすみしたいんだね」。


そんな風に、子どもたちは、自然を相手に話をするし、自然のことを全身で理解しようとする。



子どもたちは、動物が登場するお話が大好きだ。

それは、動物たちがほんとうに人の言葉を話すのを誰も聞いたことがないのに、

世界の文学のすべてで、動物たちは人の言葉を話す理由と通じるところがあるのではないか、

とル=グウィンは言った。


ヨーロッパで18世紀に「自然」が発明される前まで、

人間は動物や周囲の環境に生かされていることを知っていた。

新しい概念としての「自然」は、人間のほかの種すべてと、彼らが棲み、

私たちは棲まない場所のすべてを含む。


動物との相互依存関係を絶たれ、馬が自動車にとって代わられたときから、

人間は一生の間、ほかの種に無関心で、無知なまま過ごすことができるようになった。


でも、子どもたちは知っている。

生き物たち、生態系のネットワークと私たちは、本当はかなり理解しあえることを。




ファンタジーは、「おはなし」を語って聞かせてくれる村のおばあちゃんがいなくなってしまった

現代の 「おはなし」 なんだなあ、と思う。


リアリズムや効率主義に侵されてしまった大人たちは、

子どもと一緒に、民話やファンタジーの世界を再訪したらいい。



(もっとも、そうなってしまった大人には、「そんな時間はない」のかもしれないけれど!)



少なくても私は、子どもたちがもう少し大きくなったら、一緒に、いいファンタジーをたくさん読もう。


船乗り日記


口な彼女の世界観から学んだことはいろいろあったのだけど、

とくに心に残った彼女の造語、「マチュリスモ」について紹介しようと思ってこれを書き始めたんだった。


今ある社会問題の多くは「ジェネレーション・バランス 」が崩れていることが原因だと、私は思っている。


大人中心社会、経済偏重社会を、もう少し弱者の側、生命の側に揺り戻したい。

そうじゃないと、大人でさえも幸せじゃない世界が出来上がってしまう。


そう思って、今こんなに (まずは) 幼児教育にハマっているのだけれど、


ル=グウィンの視点に触れて、それを語る別の切り口を得たような気がした。



船乗り日記



失敗したときや、理解を超える何かに直面するとき、

自分の大人っぽさが脅かされたと考える大人が示す、不安ゆえの残酷さって、ないですか?


そういうのを、ル=グウィンは、(男っぽさの誇示をマチスモと呼ぶのに倣って)

「マチュリスモ」という造語で示していた。



私は、311後の政治や社会運動に、それを強く感じている。

今の社会の問題の大半は、マチュリスモに毒された大人がつくったものかもしれない。

合理的だけど頭でっかちではなく、倫理的だけどあからさまではない…

子どもにもわかる「大事なこと」と、未熟さをごっちゃにしないこと。

原始的(プリミティブ)ではなく、根源的(プライマリー)であるものに対して心をひらくこと。


目の前にいる子どもたちはもちろんのこと、

「自分の中の子ども」を、もっともっと大事にしようと思った。  



・・・この春、脱「マチュリスモ」宣言です!






オウムのポリネシアがドリトル先生に言う。


「ときどき人間たちにがまんできなくなりますね。もの言わぬ動物たち、なんて言って。

もの言わぬ、ですって?ばかばかしい!」







April 23, 2012

AMI公認0-6才トレーニングコース、発表

テーマ:モンテッソーリのはなし

なんていい天気!


数週間前に種をまいた小松菜やエダマメ、はつか大根のかわいい芽がぴょこぴょこ出てきて

朝の光にきらきらと照らされているのを見て、なんだかとても満たされた気持ちです。


この季節は、草木や虫が生きていることを匂いでも感じますね。

子どもたちもそれを感じてか、ほっといたら1日中庭で遊んでいます。 春って、奇跡だなあ。



船乗り日記


そんな折、津高子さんから、まさに「命を育む」コースについて、連絡がありました。


今年の9月から大阪で始まる、国際モンテッソーリ協会公認のトレーニングコース、

0-6才コースの案内状と願書ができたそうです~!


講師は、0-3才をジュディ・オライオン先生が、

そして日本で初めてのフルコースとなる小川直子さんが3-6才を担当します。


ジュディさんは、人間的にもチャーミングで、話が抜群に上手。

子どもの目線から生きるための哲学まで教えてくださる、懐の深~い人。

幼児教育の道を志す人じゃなくても、ジュディさんの話は何時間でも聞いていたいだろうと思います。


※ご参考に、昔、ジュディさんの2日間コースに参加した時の感想は こちら です。



直子さんには、3月末のアシスタントコースで直接10日間、教わりました。

ご自身が落語のファンということで、難しい理論も面白く伝えてくださる、話術の達人。

いつもクラス内に笑いが絶えません。

同時に、子どもと関わる大人としての素晴らしいプロ意識を持っている方で、ハッとさせられます。

学ぶ側も自然と、自分のあり方と日々向き合う機会をもらえる… そんな感じの授業です。


※ご参考に、3月コースの最初の感想を書いた記事は こちら です。



授業は全て英語で行い、通訳がそれぞれ日本語、中国語、台湾語など

必要な言語に訳していくインターナショナルなコースです。



大阪湾に面した会場はアジア・太平洋トレードセンター(ATC)といい、

九州、アジアや環太平洋に向けての大型船が出入航する港でもあります。

(世界の子どもたちの未来に向けて、この場所で国際モンテッソーリコースを開催するなんて素敵!)




船乗り日記



ジュディさんも直子さんも、もちろん通訳で関わる高子さんも、皆さん本っ当~に素晴らしい先生です。

このメンバーで開催するコース内容が、面白くて深いのは間違いありません。


※ご参考に、深津高子さんの講演を書き起こした記事は こちら です。 

日本中の幼稚園の先生&保育士さん、それに私たち親世代がこれを受講できたら、

きっと日本の20年後が優しさと希望に満ちた、サステイナブルな社会になると思います。


以下、どうぞぜひ、関心のある方に紹介してください♪

(ジュディさんと直子さんの滞日中、短期セミナーなどもやって行く予定だそうです!)




船乗り日記




国際モンテッソーリ協会公認 教師養成トレーニングコース<0-6才>


コースの環境
・NIDO(ニド)生後2ヶ月から14ヶ月の子どもの環境 
・Infant Community(インファントコミュニティー)14ヵ月から2才半の環境
・Casa dei Bambini (子どもの家)2才半、3才から6才の環境 


主な講義内容
・モンテッソーリ教育理論 
・医学(解剖学と生理学、産科学、栄養学、衛生学)
・家庭環境(誕生から6才)
・心理感覚運動の教材(誕生から2才半、3才)
・小児神経精神医学 
・言語(胎内から6才)
・感覚(2才半から6才)
・数(2才半から6才) 
・日常生活の練習
 


実習(観察と教育)
0-3才 観察実習 210時間 教育実習 30時間
3-6才 観察実習 90時間  教育実習 80時間


コース期間

2012年9月10日~2014年3月7日(1年半)


コース開催場所

アジア太平洋トレードセンター

(大阪市内より公共交通機関で40分以内)

学費

140万円 


スタッフ 
ジュディ・オライオン(AMI0-3、3-6才トレーナー) 
小川直子(AMI3-6才トレーナー)       
深津高子(AMI教師養成コース通訳)


連絡先・願書お問い合わせ・提出先
松本科学工業 〒579-8002 大阪府東大阪市池之端町8番16号
TEL 072-981―4875  FAX 072-986-0168
e-mail
m-168 (a) hct.zaq.ne.jp  http://www.mk-k.com/


コース教育内容についての問い合わせ
e-mail
ecollage (a) nifty.com


※上記アドレスで、深津高子さんに、直接相談にのっていただけます。すごい!







といっても、私自身は1年半も関西に住んで参加するなんて、今はできないので、「宣伝」で参加!!

April 11, 2012

Breathe!! You are alive.

テーマ:いいことば


船乗り日記



ヴェトナム生まれでフランス在住の仏教僧、ティク・ナット・ハンの書いた詩が、すごくいい。

英語に訳したのは、彼の著作の翻訳者、Sister Annabel Laity。


ハンさんの言うことは、内容もシンプルだし、英語のストレートさも手伝って、じかに心に伝わってくる。

日本では難解とされてしまう「Zen/禅」が、欧米で大ブームなのも、わかるなあ。

英語で仏教をとらえなおすの、面白いかもしれない。



この詩は、まずタイトルがとても素敵。


Breathe, you are alive! 「息をして。あなたは生きている」。


どこか春っぽい感じもあるし、心がじわ~っとあったかくなった。

ハンさんを紹介してくれた辻信一さん、この詩を見つけて紹介してくれた大裕 に、感謝です。




船乗り日記
オフィスそば、桜満開の神田川沿いに、大正3年創業の甘味処を発見。桜餡のせの寒天、絶品~♡

東京でも、忙しい日の昼休みにも、「ほっと一息」は可能でした。



Breathe! You are alive               

By Annabel Laity


Breathe and you know that you are alive.

Breathe and you know that all is helping you.

Breathe and you know that you are the world.

Breathe and you know that the flower is breathing too.

Breathe for yourself and you breathe for the world.


Breathe in compassion and breathe out joy.

Breathe and be one with the air that you breathe.

Breathe and be one with the river that flows.

Breathe and be one with the earth that you tread.

Breathe and be one with the fire that glows.

Breathe and you break the thought of birth and death.

Breathe and you see that impermanence is life.


Breathe for your joy be steady and calm.

Breathe for your sorrow to flow away.

Breathe to renew every cell in your blood.

Breathe to renew the depths of consciousness.


Breathe and you dwell in the here and now.

Breathe and all you touch is new and real.



(以下、勝手な和訳)


息をして。 生きていることがわかるから。

息をして。 周りのすべてに助けられていることがわかるから。

息をして。 あなた自身が世界だとわかるから。

息をして。 花も呼吸していることがわかるから。

息をして。 あなたのために。 息をして。 世界のために。


息をして。 思いやりの心を持って。喜びを外へと吐きだして。

息をして。 呼吸するその空気とひとつになって。

息をして。 流れる川とひとつになって。

息をして。 踏みしめた大地とひとつになって。

息をして。 燃える火とひとつになって。

息をして。 生と死についての考えを超えて。


息をして。 命とは限りあるものだとわかるから。

息をして。 喜びのために。しっかりと、穏やかに。

息をして。 悲しみを流し去るために。

息をして。 血を流れるすべての細胞を新しくするために。


息をして。 そうすれば、今、ここにいることができるから。

息をして。 そうすれば、あなたが触れるすべてのものが、新しく、本物になるから。









・・・So true!!



大人なら、忙しい毎日からふと立ち止まりたいときに読みたい詩だけど、

子どもはいつだって、こんなふうに呼吸して、生きているんだろうなと思いました。







April 10, 2012

パチャのうた、セヴァンのことば

テーマ:湘南徒然日記

オーストラリアのバイロンベイに住んでいる、
尊敬する友人のアンニャ・ライトとスカイプでチャットした。


船に乗ってもらうかどうかという仕事の話だったはずが、母ライフについて、人生について脱線も。
休暇でゴールドコーストにいるアンニャから、電話越しにポジティブな空気が運ばれた。
楽しかった~。


船乗り日記


アンニャは、サラワクなど世界中の森を守るために、シンガーとしてキャンペーンをし続けた人。
独身時代はそれで、現地の警察につかまったこともたびたびある。


母になってからははじめ、エクアドルの深い森の奥で子育てをした。
食べ物を自分たちで育て、家も自分たちで作る、先住民の村に住んでいた。

私は遠い日本から、小川が流れる森を馬に乗って移動するアンニャと、
そこでたくましく育つ娘のパチャ、息子のヤニに感激していた。


最近になって、子どもたちの教育のためにオーストラリアに戻ったかと思ったら、
自分たちの手で、めちゃくちゃに素敵な家を建てちゃった。

「200万円あれば、すごく豊かな家ができるのよ~」なんて簡単に言うけど、まじで?
すごすぎないですか?


船乗り日記
(バイロンベイでも、馬は飼ってるし!)



母になっても、地域でも国際的にもアクティブで、
PTAの会長として、Edible School yard(=「食べられる校庭」)を作ったり、
ヘレナ・ノーバーグホッジさんと一緒に「幸せの経済学」やGNH(Gross national Happiness)
を広める仕事もしている。

「幸せの経済学」は映画にもなり、日本だけでなく世界で話題になっている。
ヘレナさんは国連が提唱した幸福について討議する集まりに招待され、テレビにも生出演!

▼What are the Economics of Happiness?(英語のニュース映像)


彼女たちはずーっと前から話してきたことだけど、それが今、ようやく注目を集めつつある。
豊かさ、しあわせの本質は、今、世界中で問われはじめているんだなあ~。
アンニャは、その最先端にいるのかもしれない。



今の世代よりもよりおおらかで、愛にあふれた命を育むこと。
そのために、大切なことを見つめ続け、体現していくこと。

それは、人間の使命なんじゃないかと思う。
そして実際、それができているときに、人は幸せを感じている気がする。

でも、幼稚園に入れなくちゃ、とか、家のローンが、とか、たまった仕事が、とか、老後が心配、とか、
そういう日常の小さないろいろにからめとられていると、なんだか、
子どもと社会のために生きて幸せを感じる、ということが、すごく難しいことに思えてくる。

・・・でもでも、やっぱり、それは言いわけでしかないのかも。
大事なことを大事にするって素晴らしいことだし、本当は、できないことなんて何もない。
制限を作っているのは自分自身だけなんじゃないかって、アンニャと話すたびに確認して、元気をもらう。

そんなアンニャの娘、パチャがまだ6歳(!)のとき、
セヴァン・スズキが20年前のリオサミットで世界のリーダーたちにした伝説のスピーチを元に、
歌を作っていた。


▼12歳のセヴァンのスピーチ

▼6歳のパチャのうた
http://youtu.be/r9ugjrkAGOI


6歳の子が詩にインスピレーションを受けて、曲を作るなんてできるんだ~!
と聞いた当時も感激したけれど、自分が母になってみて、より一層ドキッとする。

比べるわけではないけれど、桃は曲を作ったりはしないからなあ。


曲を作る、絵を描く、料理をする・・・
そういうのは全部、とても豊かな人間の感性だけれど、
私たちは日本のきゅうくつな日常に、子どもの表現力を閉じ込めてしまっていないかしら。


エクアドルの森が育んだ感性と、アンニャの愛が応援した表現力は、やっぱりすごい。
そういうのを、本当の「豊かさ」って言うんだなあ。


船乗り日記  12歳のセヴァン@リオサミット



「あなたたちは、みんな誰かの親でしょう?
 この環境サミットは、子どもたちの未来について話す場なんでしょう?

 私たちを本当に愛しているなら、それを行動で見せて。

 (私たちの将来も、地球環境は)大丈夫だよと言って。

 大人たちは、そのためにできることは何でもしているよ。
 だから、世界は終わらないよって。

 そう言って。」




何度聞いてもハッとする、まっすぐなことば。

セヴァンがこのスピーチをしたのは12歳のときで、私は13歳だったけれど、
リオの環境サミットから20年がたち、セヴァンも私も大人になり、今では2児の母になった。

20年前にセヴァンが子どもとして語った言葉を、
今度は私たちは大人として真剣に受け止めて、実際に行動にうつす番になっちゃった。


今年6月、「The Future We Want / 私たちがほしい未来」をテーマに、

20年ぶりにリオでサミットが行われる。


それを記念して、アンニャは、6歳だったときにパチャが作曲して歌にしたものを、

今年、再レコーディングするんだって。どんなふうに仕上がるか、楽しみ。

子どもたちは生まれながらにしてみんな天才で、
大人から変な先入観や偏見を教わらなければ、みんな大切なものが見えている。

12歳でこのスピーチをしたセヴァンも、6歳でそれを曲にしたパチャも、すごい。
セヴァンも、パチャも、周りの大人たちの愛と努力で、その天才が壊されなかった子たちなんだろうな。


▼6歳のパチャのうた
http://youtu.be/r9ugjrkAGOI

▼12歳のセヴァンのスピーチ



一人でも多くの子どもが、持って生まれた可能性を閉じ込めずに応援する社会をつくりたい。

私たちが抱えてしまった問題をちゃんと解決した社会を、次の世代に手渡したい。


・・・頑張ろう、大人の私たち!











April 06, 2012

モンテッソーリの哲学に触れた10日間

テーマ:モンテッソーリのはなし


船乗り日記



3月23日から4月3日、(日曜日をのぞく)10日間、

国際モンテッソーリ協会 が主催する「アシスタント・ティーチャー養成コース 」に参加してきました~!!


楽しかった~!! いっぱい勉強した~!!



船乗り日記




船の上にモンテッソーリ保育園 をつくり、運営に関わって3年。


3年の間に、30人以上の子どもたちがピースボートで地球一周をして、その保護者とともに

モンテッソーリ教育を体験して巣立っていったというのに、言い出しっぺの私ときたら、

資格がないから、これまで「直接」は保育に関わることができていませんでした。


だから、今回これに参加できたことは自分にとっては大きな前進。



予想を上回る学びの深さで、子どもについてだけでなく、

人生についても見直すきっかけをたくさんもらってきました。


高子さんの 講演を20~30回聞いていても、何冊か本を読んでいても、

実際にはわかった「つもり」でしかなかったことが、たーーーくさんありました。


保育士や幼稚園の先生をしている人たち中心に35人が集まったクラスだったのだけど、

皆さん、ベテランの方も含めて、とーーーっても優しくて、とーーーーっても謙虚な人ばかり。


NGOの仕事ではなかなか会えない、女性的で柔らかな空気の人々に囲まれて10日間を過ごして、

母としての自分のありかたを考えてしまったり。




船乗り日記




有休消化を応援してくれた同僚たち。

毎朝の遅刻覚悟で保育園に子ども達を送ってくれた大悟。
パツパツの夫婦を気遣って、何度か子どもたちのお泊まりを申し出てくれた母。


みんなみんな、ありがとう~!

みんなに支えられて、念願の勉強に参加できたこと、感謝してもしきれません~!


(といっても、資格を得るには7月末までに、あと3本の小論文と8時間の観察実習に参加しなくちゃ。

 …ってそれ、いつやるの~?!)



船乗り日記




さて今回、あらためて、マリア・モンテッソーリの本を数冊しっかりと読む機会を得ました。

彼女の本、実はどれもすごく読みにくい。


面白いけれど難解な​のは、講演録だからか、翻訳の問題なのか、100年前の話だからか。
もう、これ、修行だと覚悟​して読んでいます。笑。

理論家というより実践家の彼女は、教師トレーニングにも教科書を​作りませんでした。

口承と実践での伝達を基本に、具体的な教育活動​を学びます。


先生のタマゴたちは、それを自分でアルバムにまとめ、まとめたアルバムは​その後、

自分の保育のバイブルになります。

モンテッソーリ教育とは要するにどういうことなのか、

わかりやす​く教えてくれる本はないものかと探していた私。

自分の中にいつの​まにか入りこんでいるマニュアル世代ぶりを反省~。


本当の学びとは何か、考えさせられました。




船乗り日記  「これで何かつくろう!」


今回のコースで、10日間、私が必死にとったノートがあります。

1日7~8ページだけど、10日間ぶんだから、全部で150ページ。


最初は、講座の議事録としてそれを起こし、世の中に広めたいという気持ちを持っていました。


でもコースが終わった今、それをするのはNGである気がしています。

私の議事録は完ぺきではないし、それに、コースの「議事録」なんてアップされていたら、

それだけ読んで、かつての私のように「わかったつもり」の人を増やしてしまうことに

なりかねないからです。笑



とはいえ、世の中で教育に関心がある人たちと何も共有しないのはもったいないので、

以下の項目それぞれに、私なりの学びをブログにまとめていこうと思います。


マリア・モンテッソーリの意図から外れないよう、講演録ではなく、「感想」の形で。



船乗り日記  「すなのおしろ!」




今日は、それぞれの定義というか、さわりだけ紹介しています。



今後、ほんの少~しずつ時間をみつけて、それぞれの項目について学んだ感想を

ほんの少~しずつだけアップしていきますので、よかったらゆっくりと、おつきあいください



●発達の4段階(The Four Planes of Development)


子どもは、おおよそ6歳、12歳、18歳を境にして、

見えている世界も、立ち位置も、求めているものも、身体の成長と共に変化する。


たとえば、子どもが「Why?」と言うとき、6歳以下の子どもは実は「Wh​at」を聞いていて、

7歳以上の子どもは実際に「Why」を聞い​ているという違い。

大人ならわかりそうで、わかっていないこと。


「どうして星は空にあるの?」と小さな子どもに聞かれた​ら「ね、どうしてだろう」と共感すれば満足。

小学生の子どもには​、自分で調べるためのきっかけを与えたい。



●吸収精神(The Absorbent Mind)


世界中どこに生まれた子どもにも、6歳までの時期は「吸収精神」が備わっている。

「生きることそのものが学ぶこと」というこの時期の子どもは、吸​収力でいえば、

そのあとの人生のどの時期とも比べ物にならないほど。


ただ、吸収​のしかたが大人とは違う。

いつも「吸収スイッチがON!」な状態で、何を吸収​するべきかなど吟味しない。

大人の雰囲気や態度をすべて吸収する​から、この時期にどんな環境と人に接するかはとーっても大切。

(※6歳くらいから、自分に必要な情報とそうでない情報を分類し​たり、倫理観で整理できるようになる)



●子どもと自立


子どもが「見て~」と描けたものを持ってきても、「上手に描けた​ね!」と褒めることは極力避けたい。

子どもが求めているのは、評​価ではなく共感なのだ。

結果を評価する言葉ではなく、「見てたよ。すご​く集中して描いていたね」「たくさん色を使っているね」

と子ども​の存在と行為そのものを肯定する言葉をかけたい。


ファーブルが昆虫を観察したのも、マザーテレサが人に愛を注ぎ続​けたのも、

褒められたかったからじゃない。それが自分にとって大​事だったからだ。



●子どもと環境


あるとき、先生が園の教具棚に鍵をかけ忘れた。

先生の到着前から、自発的に教具を出して取り組む子どもたち。

教師は「申し訳ありません」と家具のかけ忘れを詫びたけれど、

「いいじゃないの、結果として面白いことが起こっている。ほら、見て」とモンテッソーリ。


「子どもができるならやらせてみましょう。どんなことなら自分でできるのか観察して、

環境のほうを整えましょう」…科学者として子どもを観察し続け、40年間世界中で試行錯誤した結果、

うまくいったものを残して体系だてたのが、モンテッソーリ園の「環境」。




●子どもの観察


子どもに余計な口出し・手出しをせずに、純粋にその子がしようと​していることや

見ている世界が何かを「観察」するのは、すごく難​しい。

大人はすぐ、良かれと思って子どもが取り組ん​でいることに手をさしのべ、ヒントを出し、

うまくできれば褒めた​たえる。子どもの役に立ちたいという気持ちは素晴らしいものだ​けど、

一方で、その気持ちは自分自身のエゴから来ていることを知​っておきたい。


子どもは、時間をかけて取り組み、間違えたら自分で気づき、自分​自身でやり遂げることで

本当の自信と達成感を得る存在だというこ​とを忘れちゃいけない。



…本当は、モンテッソーリの考え方と実践を学ぶには、上記に加えて、以下のようなことが外せません。


・「人間の傾向性」

・「秩序」

・「敏感期」

・「自由と規律」

・「正常化と逸脱」

・「社会性の発達」

・「日常生活の練習」

・「言語」

・「数」
・「Cosmic Education」


などなど


他にもたくさんの側面があります。


でも、中途半端に触れることで誤解を招いてもいけないので、

今は無理せず、きちんと自分の言葉で語る自信ができた項目から順に、書こうと思いまーす。



船乗り日記  じ、「じがいーも」…




今回、コースに参加して、モンテッソーリ教育を広めることは、ひとつの社会運動だと思いました。



マリア・モンテッソーリ自身が言うように、

子どもの育つ場を変えることなしに、社会を根本的に変えることなど不可能です。


母になるずっと前から、「世界一のお母さんは、世界一の平和運動家よりエライ!」と思っていたけれど

いやもう、本当にそうなんです。今回、あらためて実感しました。


「子どもに向き合うときには、ありったけの愛を」と思っていましたが、

それだけでは「世界一のお母さん」になれない時代なのかもしれません。


それだけでは太刀打ちできないほど、今の社会は課題だらけなのかもしれません。

ありったけの愛に加えて、「子どもを知ったつもりにならず、観察し、学びつづける」ことが大事です。


自分たちの世代よりも、さらにもっと愛と知恵にあふれた次世代が育つように、

大人として、もっとプロ意識を持たなくちゃいけないのかもしれません。



100年前からそう言い続けて、そのための理論だけでなく実践も残してくれているのに、

それがまだこんなに広まっていないなんて! 頑張ろう~、大人!




船乗り日記  
自慢の梅!




というわけで、

今後、私が書く感想メモを読んで、関心を持ってくださる方へ。


子どもの「育ち」の場づくりに関わっていく仲間として、オススメしたいことが5つあります。



・アシスタントコースに参加する:

 ぜひ、秋にも開催予定の10日間コースに参加してみてください。

 お問い合わせは、国際モンテッソーリ協会まで。


・1年間のコースに参加する:

 「10日間よりもっと本格的に!」という方は、1年間のコースの詳細について、

 国際モンテッソーリ協会までお問い合わせください。9月に、大阪で開催です。


・2日間でも、学びを得る:

 「2日間でもセミナーを受けたい!」という方は、国際モンテッソーリ協会を通して、

 日本で2人目の国際トレーナーである小川直子さんに講演依頼をしてください。


・広報協力をする:

 国際モンテッソーリ協会のウェブサイト、ずいぶん前につくったものが更新されていません。

 現在、プロボノに近いかたちで素敵なウェブサイトを作ってくださる方、大募集中だそうです!

 関心のある方は、国際モンテッソーリ協会を通して、深津高子さんにご連絡くださいませ~。


・ピースボートに乗る:

 3カ月の時間を作れる方は、ぜひ、お子さん連れで、ピースボートの地球一周に参加してください。

 洋上のモンテッソーリ保育園「ピースボート子どもの家」 でのご自身のお子さんの成長を通して、

 深津高子さんの洋上での講演や彼女とのおしゃべりを通して、そして、海外で訪れる

 モンテッソーリ園を通して、モンテッソーリの哲学に触れることができます!!




最後は宣伝で終わりました。 チャンチャン♪















February 20, 2012

「まちの保育園」に行ってきました

テーマ:東京徒然日記


船乗り日記




先週土曜日、深津高子さんに誘われて、「まちの保育園 」にお邪魔してきました。



ここで取り入れているレッジョ・エミリアのアプローチは、創始者のローリス・マラグッツィさんが書いた詩

子どもたちの100の言葉 」を読んでからずっと気になっていて、去年の夏にワタリウム美術館で

子どもたちの作品を展示で観てからはもう、気になるどころではなくなっていました。



そのうえ、レッジョの方針に加えて、カフェを併設したり、地域のボランティアの人々を受け入れることで

「教育の場を町に開く」ことを試みているこの園の運営者は、なんてセンスがいいのだろうと

代表の松本さんは、ずーっとお会いしてみたい人でもありました。


その両方が同時に叶う場となって、誘ってくださった高子さんには本当に感謝です!

期待とたがわず素晴らしい園、松本さんも素晴らしい運営者で、

ワクワクして、元気までもらって、帰路につきました。




船乗り日記




まず、園に入ってびっくりしたのが、入口に併設されているこのカフェです。


カフェがあるとは聞いていたけれど、こんなに本格的なパンを焼く素敵なカフェが、

朝7時半からあいているなんて~!




船乗り日記

船乗り日記


私たちがお邪魔した、土曜日の朝10時にはすでに満席に近いにぎわいで、

訪問が終了した12時ごろにはパンもほぼ売り切れ状態!


閑静な住宅地に突如現れたクオリティー高いカフェに、地域の人々はきっと大喜びなのでしょう。



地域全体で子どもを見守るのが当たり前だった雰囲気は、いつからか、都会では消えてしまいました。

であれば、教育機関の運営努力で子育てや幼児教育を町に開いていく・・・

開かれれば、関わりたい人ってたくさんいると思います。

素晴らしい運営姿勢です!


カフェと、保育園の子どもが過ごす空間との距離感も素敵でした。


カフェと子どもの空間の間には、幅3mほどの中庭のような空間があり、

さらに、視点があいすぎないよう、カフェも教室も地上のレベルから1mさげて作ってあるそうです。


カフェにいる人も、子どもたちも、頭を窓のそばでヨイショと持ち上げて初めて、

お互いの様子が見える感じの窓の高さになっているので、子どもたちには無用な「見られている」感はなく、

それでいてカフェの側にも子どもたちが楽しそうな雰囲気は十分に伝わっていて、自然な間合い。



カフェのすぐ隣のオープンスペースで、保育園の子どもたちがカフェを開くこともあるそう(隔週火曜日?)で、

なんだかとても楽しそうです。




船乗り日記
(↑子どもの空間から見たカフェの感じ。1m視点が下がり、間に中庭をいれるだけで、ずいぶん違いますね)




レッジョ・エミリアは北イタリアの人口14万人の町。


第2次世界大戦後に荒廃した街を見た母親たちを中心とする町の大人たちみんなが、

子どもの教育をみんなで行うところから復興をはじめよう、と地域の共同保育所を立ち上げたのでした。


理論家であり実践家のローリス・マラグッツィさんが、

子どもと大人の双方が創造性を発揮し、美的で探究的な活動を提供するにはどうしたらいいかと

モンテッソーリやシュタイナーを含め、子どもの力を「引き出す」教育を試行錯誤した結果、

独自の方法を築いて半世紀。


成熟した大人の「見る目、聞く耳」こそが子どもの表現力を引き出すという理念に基づく教育法が

1991年にニューズウィーク誌で「世界でもっとも革新的な幼児教育」と絶賛されてから

レッジョ・エミリア・アプローチは世界中の注目を集めてきました。



北欧の幼児教育にも広く影響を与えたこの手法、

日本でも実践されている場所が増えるのはとても嬉しいことだと思います。




船乗り日記



子どもが過ごす空間は全面ガラスばり。


カフェやオープンスペースに足を運ぶ人から見える部分はほんの一部ですが、

送迎に来る親たちは「子どものいちばんの理解者・教育者」であるべきとの発想から、

保護者は園内、どこに足を踏み入れるのも自由だそうです。


保護者の保育参加も積極的で、月に一度のパパ会、ママ会があるほか、

「庭部」「イベント部」など部活動も立ち上がり、なかには保護者記者が先生や子どもをインタビューして

執筆・編集した、「ゴロゴロ山通信」なる保護者の手によるフリーペーパーまで定期発行されているのだそう。




船乗り日記



そんないい雰囲気は、やはり保育内容の徹底共有と、運営側のオープンな姿勢にある気がしました。


上の写真で説明をしてくれているのが、理事長の松本理寿雄さん。

彼の手が差しているデスクトップには、日々、保護者との情報共有のため、

その日の保育の様子が映像で映し出されているのだそうです。うらやましい~!



レッジョ・エミリアで大切にしていることのひとつに「ドキュメンテーション(=記録)」があります。


長期であれ短期であれ、そのときに子どもたちが夢中になっているものをプロジェクトとして選んで

取り組むので、その内容や子どもたちの発見、セリフなどを、保育者は日々文章と写真でつづります。


「(うちの子)かわいい~♪」と思うことが目的ではなく、

そのときそのときの発達段階に応じた子どもの育ちを保育者と保護者が共有して、

両者で応援することが目的だから、ドキュメンテーションの中身は科学的な観察日記のようにもなります。


たとえば、とても小さな月齢の子どもなら、大きく笑った笑顔の写真ではなく、

キャップの開け閉めを夢中でしているその手元を撮ったりするのです。



レッジョ・エミリアに伝わる有名な「思考する0歳児」の話があります。



あるとき、まだ1歳にならない子どもが、熱心に雑誌のページをめくっているのを担任がみつけました。

しばらく観察していると、その彼は、腕時計がたくさん並んでいるページに目が釘付けになりました。

そして、横にいた担任の手首を指差し、雑誌を指差し、「おなじだ!」と嬉しそうに意志表示をしました。



それを見て、担任は「本当だね、同じだね~」と声をかけ、時計を子どもの耳にそっとあてました。

「ちく、たく、ちく、たく、音がするでしょう?」と。


しばらく先生の腕時計の針の音に耳を澄ませていた子どもは、ふと思い立ったように、

顔を雑誌にくっつけて、雑誌の時計からも音がするかどうか確かめていました。


このやりとりを記録したドキュメンテーションは、世界中で話題になりました。

0歳児は感覚的存在で、まだ思考の段階にないとされていましたが、そんなことはないのです。


「子どもを観察し、子どもから出てきたものを見つけてのばす」ことができる成熟した大人がそばにいれば、

0歳児も、立派に思考する存在であることがわかったのでした。



Performance oriented(=結果主義)ではなく、Learning oriented(=学びを最優先)な空間を

スタッフみんなで全力でつくっている場所。子どもたちも、それに触れて学ぶ親たちも、なんて幸せなんでしょう。



松本さんが

「『うちの子すごい!』ではなく、『子どもってすごい!』と地域の大人みんなで

子どもを再認識したり、子育てや幼児教育という大切な仕事の面白さや社会的地位をあげていきたい、

そのためのドキュメンテーションでもあります」 と話していたのに、すごく共感しました。




船乗り日記




また、レッジョ・エミリアに欠かせないのが、担任のほかに必ずクラスに1人いる「アトリエリスタ」の存在です。


美術を専攻した専任スタッフが、幼児教育の専門家である担任とタッグを組んで、

子どもの表現力を引き出すためにさまざまな仕掛けを考えるのです。


専任のアトリエリスタのほか、アシスタント・アトリエリスタを地域から招き入れているのもいいなあと思いました。

すぐそばにある美大から、学生さんたちが手伝いにやってきてくれるそうで、その中でも熱心に

関わっていた学生さんは、来年度から専任のアトリエリスタとして採用することになったのだとか。

子どもたちが過ごす空間を仕切るのに使われている家具などが、

すべてスタッフの手作りというのも感激でした。


大人があらかじめ決めたカリキュラムを「子どもに教える」のではなく、

「子どもから出てきたものをみつけて伸ばす」方針から考えると、

子どもたちにぴったりの家具がなかなかみつからず、それならば作ってしまえという発想だそうです。


ときには、大工仕事をするスタッフを子どもたちが手伝うこともあるというから、

なんとも素敵に、自然な大人の背中を見せているではないですか!





船乗り日記



さらに、まちの保育園ではタイムカード制をとっていて、

働く親のニーズにもできる限り寄りそうことを目指しています。


週に160時間コースか週に200時間コースか選択したら、その枠内でいつやってきていつ帰ってくるのも自由。

ただし、もちろん子どもの生活に好ましいリズムはあるので、各家庭と担任がしっかり話しながら、

それぞれの家庭の事情にあわせて時間枠を決めているのだそうです。



この素晴らしい保育体制を維持するのは、経済的に簡単なことではありません。

でも松本さんは言いました。


「子育てや幼児教育、つまり、人格形成の大切な時期の子どもを育てる仕事というのは、

 言ってみれば、20年後の社会を作る仕事です。


 私は、その大切な仕事に携わる保育士の社会的な地位を高めたい。

 そして、できれば経済的な地位も、少なくても平均年収を超えるくらいまでにはあげていきたい。

 

 制度にしばられすぎず、子どもと働くスタッフにとって最良の環境を目指すことができるのは

 民営化の本質じゃないでしょうか?公設民営の園の運営者として、そこは頑張っていきたい」


まちの保育園・小竹向原は、まだはじまって1年の保育園です。

でも今後5年間で、系列の園を3園に増やし、さらに教師養成学校をつくることで、

経営のバランスをとっていきたいとお話されていました。


さらに、来年は、別の事業者で「まちの保育園」をつくる計画も4つあるそうです。

そのような園の運営者同士、


1.子どもの力を信じる、2.対話の力を信じる、3.コミュニティーの力を信じる 


の3つの約束を大切にする「まちの保育園アライアンス」を作り、経営・運営の経験や工夫を共有しあっていて、

今後は保育士の交換留学なども行っていく予定なのだそうです。




松本さんは、本気で子どもたちと、子どもたちに関わるスタッフのことを考えて動く「大人」でした。


幼児教育の分野で、こんなに情熱を持って現場から変えていこうとする同世代がいることを

心から嬉しく、頼もしく思いました。



あ~、元気もらった!


私も頑張ろう!!







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