かわいそうなオフセット関数(Excel) | パソコンが好きになるブログ〜表技・裏技・便利技伝授!

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こんにちは、パソコンワンポイントレッスン!

PCインストラクターの川上です。


今日はExcel(エクセル)についてレッスンです。

Excelをマスターする、ということは関数をマスターする、

ということになります。
(スケジュール表を作るだけだと関数は必要ないですが・・・。)

Excelには関数が300以上あったりします。

では、全部覚えなきゃいけないのか・・・、

というとそうでもありません。

初級レベルだと、SUM関数、AVERAGE関数、COUNT関数、IF関数などがわかっているとOKですね。

中級レベルで、VLOOKUP関数、MATCH関数、DATEDIF関数、SUMIF関数などがわかっているとOKですね。

上級レベルで、PMT関数などの財務関数とかDCOUNTなどのデータベース関数や専門的な関数が使えるとOKですね。

ただ、上級レベルの関数の中で、

実にシンプル(知っていると便利)なんだけどもあまりよく使われていない(知られていない)関数があるんです。

それは、

OFFSET(オフセット)関数なんです。

えーっ、初耳です、といった方は必見です!
そんなの知ってるよ~、といった方は復習です!
聞いたことはあるけど具体的には知らないっ、という方・・・、まさにあなたのために書いた記事なのです!

このOFFSET関数は、ベテランの人でも、ちょっと使っていないと、

使い方を忘れてしまう関数のひとつなのです。

OFFSET関数は

表のデータのうち、○月のデータを抜き出したり、SUM関数とCOUNT関数を組み合わせて直近2ヶ月分のデータを合計したりすることができます。

=OFFSET(基準,行数,列数,高さ,幅)

で指定します。
(1つのセルだけ取り出すには、高さと幅は省略します)

offset5 


↑は
=OFFSET(B2,2,1)

でセルC4のピンクのセルを取り出します。

基準セルB3から下に2つ(2行分)いって、右に1つ(1列分)いったところのセルを取り出す、

といったことです。


では、実際にどんな感じなのか、やってみましょうか。

まず、Excelで次の表を作っておきます。

offset1
セルF4を求めたいのです。

その前に、セルE1に「3」を入力しておきます。

offset2 
 
 
例えば、3月のAブログのペタ数を、セルF4に表示させるとします。

セルF4をクリックして、「=offset(B3,E1,0)」 とします。

すると、

offset3 
 
 
セルF4に「2,760」と表示されます。

基準セルB3(ここでは「Aブログ」と書かれているセル)から

下へセルE1に入っている数値の分(ここでは3つ)移動し、

右へ0移動(要は動かない)したセルB6の「2,760」を表示させることができたのです。

あとはセルG4に式をコピーすればよいだけです。
(ただし、セルE1は絶対参照しておかないと上手くコピーされませんので注意します)


offset4 
 
といった感じで、

日の目を見ない、便利だけどかわいそうなOFFSET関数

をお勉強しましたが、どうだったでしょうか。

1つでも多くのExcelの関数の使い方を理解してもらえたら最高です。


以上、パソコンワンポイントレッスンでした。

LIDS澄川・ライフデザインスクール
川上 雄大