昨年の9月に、「野菜ジュースは安全なのか聞いてみた」という記事を書きました。
中国産野菜の危険性について書かれた記事の中、数社の野菜ジュースの成分について、中国産の野菜がどの程度の割合で含まれているのか、ということについて調べました。
調べたものは、当時、実際に私が飲んでいた野菜ジュースです。
1.各社のHP内を検索
↓
2.産地についての表記があるか確認
↓
3.無い場合は、各社に質問・確認を行う
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4.成分について表記がある場合も、事実関係についての質問を行う
半年ほど前の結果ですが、3社についてはこのような結果になりました。
■伊藤園 HPに産地の記載なし
・「充実野菜」…中国産野菜の使用はない。
・「一日分の野菜」…トマトのみ中国産を使用している。
■キリン HPに産地の記載なし
・「完熟トマト」…中国産野菜の使用はない。国産のトマトを使用。
・「キリン野菜ジュース」…海外の野菜の使用はしているが、中国産の使用はない。
■カゴメ HPに産地の記載あり
・「カゴメトマトジュース」…中国産を使用
・「カゴメまるごとトマト」…中国産野菜の使用はない。
・「野菜生活100」…全24品目中8品目が中国産でした。
(アスパラガス・ブロッコリー・プチヴェール・シソ・セロリ・ハクサイ・タマネギ・リンゴなど)
※目野菜生活シリーズには使用野菜に若干の差がありました。
・「野菜生活100 緑の野菜」…上記の野菜+ダイコンが中国産を使用。
・「野菜生活100 紫の野菜」…同様に赤ジソが中国産を使用など。
↓※2008年度に再調査を行いました
http://ameblo.jp/sukinakoto/entry-10114762271.ht
↓※2006年度の記事
http://ameblo.jp/sukinakoto/entry-10016895475.html
各社共に、工場や農場での管理は徹底しているとのお話を伺いました。
昨年9月の記事ですので、種類なども変わったのでは無いかと考え、再度調査を行います。
●今回も前回と同様の流れで確認を行います。
質問する場合のポイントは、中国産野菜・国産野菜・その他海外野菜についての使用の確認です。
まず、HPの確認から行います。
Googleで「野菜ジュース」を検索した結果、114万件のヒットがありました。
もちろん全てについて確認することは不可能です。
ここでは、有名な野菜ジュースを製造・販売している数社について、調べてみることとします。
前回調べた、伊藤園・キリン・カゴメについては、再度確認を行います。
今回調べるのは、検索時に上位に表示された有名9社です。
商品の詳細については書かれていますが、具体的な産地については書かれていません。
・トマトジュース ・野菜ジュース
・信州高原野菜ジュース食塩無添加 ・菜園紀行 トマト・野菜
・緑の十七菜 ・赤い十七菜
・ヘルスパーラー フルーツキャロット・人参ジュース
■ナガノトマトへ確認
・「全てが長野県産ですか?」と質問を行いました。→A違う商品も存在する。
トマトジュースでは、「高原朝摘みトマトジュース」という商品については長野産であるとの返答。
他のトマトジュースには、トルコ産のトマトなど、海外産も使われているとのこと。
中国の野菜も一部使用しているが、乾燥地帯で雨が少ない地域の為農薬をあまり使わなくて良い場所での生産とのこと。
報道などで見る中国産野菜などとは、状況は異なるので安心して下さいとのことでした。
・デルモンテ食塩無添加野菜ジュース ・デルモンテ野菜ジュース
・デルモンテ低塩野菜ジュース ・デルモンテトマトジュース
・デルモンテ野菜とらなきゃ くだものと野菜とらなきゃ
・デルモンテ野菜とらなきゃ 緑黄色野菜とらなきゃ
・デルモンテ野菜とらなきゃ くだものと緑の野菜とらなきゃ
・デルモンテラクベジ 濃いラクベジ・緑黄色野菜・爽やか柑橘
・デルモンテ有機シリーズ(有機JAS取得済み商品)
・朝から満足 ・豆乳仕立てシリーズ
・日本デルモンテ製造 ミリオン緑黄色野菜ジュース(ネット販売多)
・「旬季収穫」北海道富良野産トマトジュース など
■キッコーマンへ確認
一部中国産の野菜を使用しているとのことです。
南米チリ・トルコ・アメリカなどの野菜を使用しているようです。
富良野産と表記している物は国内産ですが、野菜の旬の味を大切にする為に、他の商品については、世界各地の野菜を使用しているとのこと。
・V8野菜ジュース ・トマトジュース ・ヘルシー17
※キャンベルのHPでカリフォルニアの豊かな大地と輝く太陽の光で育てられたトマト と表記。
■サントリーへ確認
中国産野菜は使用していませんでした。
原産地はHPの表記通りアメリカが中心のようです。
V8野菜ジュース・トマトジュースはアメリカ産。ヘルシー17は南米・欧州・国産・果汁は地中海産を使用とのこと。
④グリコ
・野菜、足りてますか? ・野菜&くだもの ・野菜とくだもの100%
■グリコへ確認
中国産野菜は使用していませんでした。
アメリカ・イスラエル・ニュージーランドなどを季節などにより変更とのことです。
果汁については、一部中国産を使用していますが、中国での検査及び日本国内での検査を行っているので安心して下さい、とのこと。
・満点野菜ジュース
■ファンケルへ確認
満点野菜ジュースのトマトについては中国産を使用とのこと。
ホウレンソウなど他の野菜については、日本・オランダ・アメリカなどの野菜を使用。
中国産を使用はしていますが、農薬などについて詳しい検査を行っているので安全とのことです。
⑥伊藤園
・充実野菜 緑黄色野菜ミックス ・緑の野菜 モロヘイヤ&果実ミックス
・1日分の野菜 ・植物性乳酸菌 朝から野菜
・キャロット100% ・旬野菜 ・熟トマト
※伊藤園HP内には野菜の説明 がありますが、原産地などの紹介です。実際に使われている産地は不明でした。
■伊藤園へ確認
中国産野菜は使用していませんでした。
多くの野菜は国内産でした。
ニンジンはオーストラリア・ブロッコリーカボチャアスパラインゲンはアメリカ・明日葉はインドネシアなど。
2重の検査で安心できる商品を提供しているとのことです。
⑦キリン
・小岩井 無添加野菜にんじんミックス
・小岩井 無添加野菜 緑黄色野菜
・キリン 完熟トマト ・キリン 完熟トマト食塩無添加
・キリン 野菜ジュース ・キリン ベナジー
※小岩井 無添加野菜にんじんミックス・小岩井 無添加野菜 緑黄色野菜については原産地の説明 が記載されていました。
※にんじんミックスは、アメリカ・アルゼンチン・ブラジル・日本他と記載されています。
※緑黄色野菜は、ポルトガル・日本・アルゼンチン他と記載されています。
■キリンへ確認
中国産野菜は使用していませんでした。
ベナジーという商品については、HPでは紹介されていますが、生産は1月で終了とのことです。
小岩井の野菜ジュースについてはHPで生産地が書かれていますが、その通りとのこと。
⑧カゴメ
・カゴメトマトジュース ・カゴメトマトジュース食塩無添加 ・まるごとトマト
※カゴメの使用トマトは「凛々子 」とされていますが、品種では無く、カゴメの使用するトマトの総称とのこと。
・野菜生活100 黄の野菜 ・野菜生活100 紫の野菜
・野菜生活100 緑の野菜 ・野菜生活100 赤の野菜
・カラダが求める30品目 ・オールベジ
・野菜一日これ一杯 ・野菜一日これ一本
・まろやかキャロット ・カゴメ野菜ジュース
・カゴメ野菜ジュース 食品無添加 ・トマトと8種のヤサイ
・キャロットと6種のヤサイ など
※カゴメ野菜生活ネット で野菜についての説明があります。
※原材料の産地について で、詳しく書かれています。
■カゴメへ確認
一部、中国産野菜を使用しているとのこと。
HPの内容通りの答えでした。→原材料の産地について
現地の農場まで社員が出向き、詳しい調査を行うとの事です。
安心してお召し上がり下さいとのこと。
・農協健康菜園ベジタブルミックス
・農協健康菜園赤いベジタブルミックス
・農協健康菜園紫のフルーツ&ベジタブル
※メグミルクHP内で産地の記載がないのはなぜ というFAQがあり、「複数の産地を使用」との答が書かれています。
■日本ミルクコミュニティへ確認
一部中国産の野菜を使用しているとのことです。
リンゴについてが、中国産とのことです。
ニンジンなどアメリカ産が多いようです。
野菜ジュースに含まれている「野菜」について注目をしましたが、添加物など私たちが気にはなっているが分からないとは、まだ多くあります。
少し調べるとご自分の目や耳で確認できることもあります。
分からないことは、自分で調べるということを始めてみると何かが変わるかもしれません。
今回の調査では、数社が中国産野菜を使用していました。
検査体制などは徹底しているとの回答を、ほとんどの会社から頂きました。
もちろん、どのように考え選ぶのかは、我々消費者の判断です。
全ての会社が、HPで詳しい産地情報を公開し、このように確認をしなくても情報が分かるようにして欲しいものです。
そして少しでも、安心できる商品を選びたいですね。
野菜ジュースが本物の野菜より健康に良いということは無いので、あくまで補助として考えましょう。
↓安全安心を売りにする会社も多いですね