経営の極意(なんじゃないかなぁ) | 税理士・社労士の 数事と人事会議

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ありがとうございます。


数事と人事の小俣です。


税理士と社会保険労務士やってます。


私、小俣が体験した打ち合わせの話です。


それは商談の一部。

今は商談成立前のこと。


私、小俣は「お客さん」の立場。

IT関係のことで発注を検討しているところ。


相手はコンピューター会社です。

出席してくださったのは、2人。


決裁権を持つマネージャーの立場の男性と、

実務を担当してくださるかもしれない女性。


打ち合わせ開始後、

こちらの現状、実現したいこと、などなど話します。


話し出すと際限なく、実務的な細かい部分にまで

話が及んでしまいました。


夕方の、おそらく定時直前くらいから

長丁場になったにもかかわらず、


その実務を担う女性は、

1つ1つ丁寧に説明してくれます。


それに疲れもまったく見せません。


こちらは遅い時間になって申し訳ないなぁ、

と思いつつも話が止まらない、

といった心情だったので、

その対応はすごくありがたかったです。


そして何よりも、進行や完成のイメージが

頭に描けるようになりました。


そんな打ち合わせもようやく終わるという場面。


その女性がポロリと一言、言ったのです。


ちょっとびっくりしました。

その素振りは見せないようにしましたが。


何て言ったと思います?


「あー、楽しかった」って彼女。


そうなんです。

「楽しかった」って言ったのです。


思いがけなかったです。驚きました。

ちょっと感動すらしました。


「コッチの話、しつこいくらいかな」って

心配もあったので、余計にそう思いました。


打ち合わせの中でたまたま聞いた話があります。


その女性は、もともとはIT関係職種ではなく、

別の職種でその会社に入社。


今でもその別職種がメイン業務。


でもITの、ある分野の知識があるということで、

それ用の業務メニューを会社が増やしたと。


なので会社としても、担当としても

実績はまだそれほどないと。


そんな事情があっての、

その女性の得意分野の仕事が進むかもしれない、

この打ち合わせだったわけです。


それで余計に「楽しかった」に

つながったのかもしれません。


だけど、です。


だけど、私、小俣としては、

そんな事情とは関係なく、こう思うわけです。


「楽しいと感じている、

 そしてそれを口にしてくれる、

 この人と仕事が進めばいいな」と。



実は似たような話があるのです。


それは当事務所の顧問先、

そう「お客さん」にも、そんなことを言ってくださる

経営者さんがいるのです。


月に一度の訪問打ち合わせが終わるころ、

こう言ってくださるのです。


「小俣先生と話すと頭が整理されてスッキリします。

 なくてはならない時間です。

 ありがとうございます」と。


(自分のこと「先生」なんて書いてスミマセン)


もう何度言われたかわかりません。


やっぱり思うわけです。

この人と仕事ができてありがたいな、と。


どちらが「お客さん」とかでなく、

どちらがお金を払うとか、もらうとかでなく。


もちろん、経営者であってもそう。

社員であってもそう。


「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらうこと。


それは多分、経営の極意なんじゃないかなぁ。


そして、経営者の大事な仕事の1つ。


社員が「楽しい」とか「やりたい」と思う仕事を

させてあげること、創ってあげること。


これを適材適所って言うんでしょうね。


あなたが経営している会社は、

仕事に人を当てはめていますか?

それとも人に仕事をあてはめていますか?



お付き合い、ありがとうございました。