高1国語の教科書については先日メールマガジン内で取り上げましたね。
高2以降の教科書についても、順次改訂が進んでいます。
引き続きこちらでも、実用的文章「のみ」を扱うはずだった「論理国語」の中で、小説文を掲載した教科書が合格しています。
ただ、今回のものは、本体の論理的文章に密接した小説文を資料のような形で取り上げており、実際の共通テストで今後出題されていくであろう形式を意識したものになっていますね。
他に今回話題になったのは、地学の教科書が啓林館の1冊だけだったことでしょうか。
それだけ地学を履修する生徒が減っているということで、実際に今年の受験者数がたったの1350人でした。(化学と物理は、それぞれ18万人と14万人で、生物でも5万人)
地学と言えば、日本に住んでいると地震や火山はかなり身近なところですし、宇宙開発に関連する天体なども人気の高いところですが・・・大学入試で必要とされていないのが全ての根源でしょう。
受験が変わらないと、教科書ひいては学生が学ぶ内容も変わらない(逆に、受験が変わるとすぐに変わる)という良い実例とも言えるかもしれませんね。
また、高校教育の変化については、こんなアンケート結果もあります。
- 2022年度から、高校で『歴史総合』が必修化することを、81%の親が「知らない」と答えた。
- 国語の教科書が、実用文に重きを置くことも、89%は「知らない」と答えた。
特に実用文重視については、今後の大学受験で非常に重要になってくる変化ですが、それを知らない保護者が9割近くもいるというあたり、情報格差は恐ろしいですね。
ただ、メールマガジンを読まれている方は、その時点で残りの「1割」に入ることになりますから、ご安心くださいませ(笑)
一方、子供向けの資産形成の話については、上とはがらっと変わって、かなり多くの方が知っているようです。
- 高校の家庭科で、資産形成の授業が導入されるのを知っているかどうかについて、62%が「はい」と答えた。
- 小学生の頃から、資産形成などの学びを行った方がいいと思うかに、97%が「はい」と回答した。
- 教育改革で、新しい科目が増えていくことに賛成かを聞いたところ、95%が「はい」と回答した。
ポジショントークもありますが、新しい教育内容に関心が高まっているのは事実でしょう。
資産形成にせよ、プログラミング教育にせよ、キャリア教育にせよ、子供たちの未来にとってより実用的なテーマですから、そう考えるのも自然なことだと思います。
ただ、反対派の意見として「学校として対応できるか不安だから」とあるのは鋭いところで、現時点では絶望的に無理でしょうし、テーマが広がれば広がるほど、今後も難しいでしょう。
そういう意味では、受験指導がすでにそうなっているように、学校以外で学ぶ場や機会をどうやって手に入れるかというあたりで、ますます差が広がることになっていきそうなのは頭の痛いところです。
また、メールマガジンのほうで、そういったテーマも取り上げていきますね。
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