期末テストに向けて家庭内でどうすれば良いか | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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「家庭学習で悩んでいた時、楠木塾のブログをお友達に教えてもらいました」
 



まず得点を見るに、国数社で約20点、英でも約10点と、ものすごい上がり方です。同じ難易度のテストなら、これだけ上がれば「とにかくよく頑張った!」と言って褒めて良いところですね(笑)

ですから、「親としては成功体験を味わう事が出来た息子を見れて嬉しかったです」と素直に思ってあげられたのは良かったですし、きっとそのお母様の表情や思いを感じて、お子さんも素直に心から喜べたことでしょう。

(ここで余計なことや嫌味を言うと、せっかくのやる気の火に冷水を浴びせることになりますからね)



そして、これが「塾に入った後」の結果なら、「良い塾に入りましたね」となるのですが、まさかの「塾を辞めた後」の結果ですよね(笑)

「それまでの塾の指導成果が花開いた」という見方をする人もいるでしょうが、春休みまでで辞めていることと、テスト範囲が中2の1学期限定であることを考えると、塾の指導成果はあったとしてもごくわずかで、ほぼお子さんの頑張りの結果でしょうね。塾を辞めて独学でやることが良いプレッシャーになったのもあるでしょうし、やり方や勉強法も良かったのでしょう。独学でやるほうが肌に合っているのもあるかもしれませんね。

(前の塾で学力はつかなくても学習習慣がついていたようですから、成績をあげるには、その時間を有効に使いさえすれば良いわけですしね)

もしこれが、親御さんが教えての結果であれば、かなり教え上手なのだろうと思ってしまいますし、反対に、お子さんが自力で頑張ったのなら、良い学習法が身につき始めているのだろうと思います。


さて、「これ以上を目指すとなると他に方法があるような気がしてなりません」とのことですが、確かにおっしゃるとおりですね。300点台の生徒が400点を定着させたり、400点あたりから、450点を超えるレベルに突き抜けようと思ったら、そこには大きな壁があります。

これは生徒の状況によるため、今の勉強法もお聞きしていない中で軽々しいことは言えないところですが、一般的な範囲で、しかも、あえて簡単に言うなら、「緻密さ」「効率性」の2つがポイントになります。



緻密さとは、勉強の精度を高めることです。そして、効率性とは、時間あたりの量と質を高めることです。

どちらも具体的に言い出すといろいろあるのですが、例えば効率性で言ったら、「少ない量でも効果の高い内容に絞ってやる」「短い時間でもたくさんのことをこなせるようにする」「分からないところをスムーズに解決する方法を用意する」などと、それこそ様々ですね。

これらについての解決法も、もちろん様々です。

例えば最後の「分からないところをスムーズに解決する方法を用意する」と言われると、大抵の親御さんは「それじゃ塾しか無い・・・」「私が勉強しないと・・・」となりますが、書かれていたように先生に質問に行けるように働きかけても良いですし、生徒が自分で調べやすい道具を与えても良いですし、生徒が自分で解決しやすい環境を整えてあげるのも良いです。

さらにこれを本質的に見れば、「誰かに教えてもらう」という発想では依存的な学習から逃れていませんから、「自力で解決できる」ように「生徒の問題解決能力そのものを高める」のが本筋となります。



同様に、効率性だけを求めるなら「塾で、過去問をもらって・・・」となりますが、これもまた本質的に見れば「未知の出来事に対して、自分の力で効率的なやり方を選択し、構築していくことができる」ことが生きていく上で求められる力なのですから、過去問演習がいかに本筋からずれた真逆のことをしているかはお分かりいただけるでしょう。

・・・などと語りだすと、何やら教師に求めるような内容になってきますよね(笑)

しかし、ここに「450点の壁を超える勉強法」の真実があります。


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