親が教えるから自立しない? | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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「親が過干渉だから子供が自立しないのです!」

 こういうことを塾で言われたことのある保護者の方は、かなりの数いらっしゃるはずです。

 言われたことが無くても、誰もがそういう意見の存在はご存知でしょうから、もしご自分が言われたとすると、かなりのショックかもしれません。

 それでは、果たしてこの言葉は本当なのでしょうか?


 実際に指導していると、確かに「過干渉」「構い過ぎ」の親は存在します。そういう場合、塾でいくら教えても、なかなか成績が上がらないことが起こります。

 もちろん、必要最低限の成績は上がりますよ。そんなことを理由にして「全く」成績が上がらないと言うのは、その時点でプロとは言えません(苦笑)

 しかし、長期的に成績を上げ続けることや、生徒の自立心を育てることが難しいのは事実です。


 ところが、そんなケースは実際には数えるほどしかありません

 例えば、勉強嫌いの小学生の子供を相手に、親の願望の押しつけで中学入試を無理やりさせるような、教育熱心な(と言うよりも、子供の気持ちを無視する)家庭はまさにそうです。

 しかし、このブログを読んでおられるような、公立中学から普通に高校受験を目指すような家庭は、まず当てはまらないでしょう。

 せいぜい、上記の「無理やり」の中学入試を失敗して公立中学に進み、それでもまだ夢(子供の夢では無く、親の夢想)を諦めきれずに、ひたすら子供を追い立てるようなご家庭くらいのはずです。

 それよりも、実際に保護者の方を見ていて感じるのは、むしろ「子供を構い足りていない親」のほうがずっと多いことです。


 そもそも生徒は、完全に自力だけでは、新しいことを身につけることができません

 もちろん、成長の早い生徒や賢い生徒は、自分で試行錯誤しながら、どんどん学ぶようになっていきます。しかし、それはすでに自立した生徒や、自立の過程にある生徒に当てはまる話です。まだ自立できていないような生徒は、ほうっておけば、自分の興味のない事は学ぶとすらしないものですよね。

 例えば、お子さんが小さい頃に「靴ひも」の結び方を教えてあげたことがあると思います。親から「そろそろ教えよう」と言って教えるか、子供が「教えて」と言ってきたから教えるかの違いはあるとはいえ、親や誰かが教えてあげないと、子供は結べるようにはなりません。

 それを、もし子供が完全に自力で結べることを待っていたら、ほとんどの子は結べないまま大人になるでしょう。それはそれで困りものです。

 だからと言って、食事や睡眠と違い、靴ひもを結ぶことを「自然に自分から望むようになる」かと言えば、必ずしもそんなことはありませんよね。実際に「マジックテープでいいもん」と言う子供はとても多いです(笑)

 こういう場合は、親が構ってあげるのが当然ですよね。「結べたほうがいいんだよ」などと言って興味を引くか、子供が自分から言い出すまで待つかは人それぞれですが、たとえ親の教え方が下手でも、大抵の子供は自分で結べるようになるものです。

 「親が構うから、子供は靴ひもを結べなくなる!」などと馬鹿げたことを言う人はいません

 まずいのは関わり方の「中身」であって、関わることそのものでは無いのですね。特に、反抗期には「これまでの関わり方が通用しなくなる」という現実がありますから、そこを知らずに今までの延長で関わるから失敗してしまう・・・といったあたりの話は、無料メールセミナーも含めて、何度もお伝えしている内容です。


 そして、これは勉強も同じです。特に勉強が苦手な生徒は、自分ではやろうとしてもできません。それをほうっておいたら、できるようになるどころか、勉強から逃避するようになるに決まっています。

 もちろん、学校や塾の先生が適切に指導してくれるのが一番ですが、それが頼りにならないのですから、親が教えるしか無いではないですか。

 「構い過ぎだ」と言われると、真反対の「放置」や「放棄」にまでいってしまう親御さんが多いのですが、そう言われた時は、「構うな」では無く、「構い方を変えよう」と言われていると思ってください。

 実際には、最終責任を追わなくて良い立場からの無責任な発言もありますから、信頼できない先生や、赤の他人の言うことはある程度聞き流しながら、適度な構い方を続けていってあげてくださいね。


 ただし、ここから先に、親が陥りやすい1つの「落とし穴」があります。

 言われてみれば当然のことなのですが・・・お分かりの方はいますか?
 正解者には花丸を差し上げます(笑)


~続きの記事~
 「親が勉強を教える時の大きな落とし穴」に進む

 

 

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