デキる人は「言い回し」が凄い | 小さな思いを多くの人に、漫画小説研究同人会「ティア工房」

小さな思いを多くの人に、漫画小説研究同人会「ティア工房」

誰でも小さな思いを持っています。

一つ一つの思いでは何もできなくても、たくさん集まれば何かできるかもしれません。

だから、小さな思いを多くの人に伝えたい。


前半四分の一くらいは、常識的なもので、あまり面白くなかったのですが、途中から私レベルでは勘違いしていた話が出てきました。

×足元をすくわれる
○足をすくわれる

足元は地面のことらしい。地面をすくうのは、ゴルフで言うダフってるだけなので、本人はコケない。


×白羽の矢が当たる
○白羽の矢が立つ

その昔、生贄の女性に指名する際に、その家に白羽の矢を立てたらしい。
元々は犠牲者の意味だったようですが、最近は抜擢にも使うみたい。
これは、ちゃんと理解していたような、いなかったような。


●口八丁手八丁

「小手先が器用な人」「口がうまく要領のいい人」と、マイナスな意味が含まれている。
ま、私としても、「実力じゃなく、その場の雰囲気で誤魔化してる」みたいなイメージでしたが。


×青田刈り
○青田買い

「青田買い」は知ってましたが、「青田刈り」という言葉もあるんですね。
「青田刈り」は、稲の生育が見込めない時などに、青いままの稲を刈り取ること、または籠城している敵陣の青い田を刈り取って兵糧不足に陥らせる戦国時代の戦術だそうです。
職場でも、若い人の意見を取り上げずに才能を殺してしまうことも、青田刈りかもしれません。
でも、青田買いだよなー。


×一縷の不安
○一抹の不安

「一縷の不安」は聞いたことがありませんが、「一縷」は細々と連なる糸、またはひとすじの糸で、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のイメージがピッタリとのこと。
一方「一抹」は、筆でひとなで、またはひとこすりするという意味で、それくらい微量の解釈のようです。

通訳する時って、このテの間違いって、困るんですよねー。
この例だと、ま、テキトーに訳すのですが、微妙な日本語で、日本人もわかんないと、日本語で確かめてから、訳すのですが、場面によっては、
「あれ、何を議論してたの?」
みたいなことを訊かれるので、そこで説明するのは、とっても大変。