知的余生の方法

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渡部昇一さんの本は、学生の頃に読んで、その頃から尊敬してます。
冒頭にその著作のくだりがあって、その著作もご自身の生活環境の中で感じたことを書かれたところ、全く違う立場の方々からも多くの反響があって、驚かれたそうです。
今回の本も定年後の立場で、自身の生活の中から感じられたことを書かれたようです。

 

渡辺さんは九十歳くらいになれば、生きる執着がなくなるみたいなことを書かれてますが、私は、私の父が若いころに言っていた、
 

「いつ死んでもいいけど、あと五年は生きたい」
 

が真実かと思っています。

 

●なぜよい学校に入ることがそんなに大切なのか」と聞かれたある予備校の先生は、「よい学校を出ると、卒業後に腕を振るえる自由度が大きくなるからです」と答えたという。 

 

亡くなった父も、私が中学受験の際に同じことを言ってました。
その中学は落ちたので、私は普通に地元の公立中学に通いましたが。

 

●外務官僚として日本人に知ってもらいたいことを、一般の、お金を払って雑誌を買う読者が読むに堪えるような文章にしてまとめることは並大抵のことではない。そういう日常の仕事
以外の仕事を自らに課し続ける 

 

私も幼い頃に知った、白楽天が自分の詩を、身近にいる老いた方に聞かせて、理解してもらった詩だけを発表したって話が好きでした。
今でも、相手が話したいんだか、伝えたいんだかがわからない人がいると、ついつい耳を閉ざしてしまうのですが、そこはやっぱりちゃんと聞かなきゃと思うのですが、なかなかできな
いものです。

 

●自分が興味を持ったものを、毎日毎日、少しずつでもいいから勉強していく。この小さな蓄積が、定年と同時に花開くことにつながるのだろう。 

 

仕事に関すること以外は、私も色々興味があるのですが、なんか一本に絞れないですねー。
読書もテーマがバラバラです。
そろそろテーマを絞らなきゃだめかな。

 

●学者の間で囁かれている話では、晩酌が一番の楽しみとか、酒宴がこの世の楽しみになっている人は、きちんとした本を残せない 

 

確かに私は、本を残してないな。
同人誌は、三十年以上続けてて、来年百号を発行予定ですけど。
でも、晩酌は一番の楽しみではなくて、「夕食」なんだけどなー。

 

●元首相であった岸信介さんは、長寿の心得として「転ぶな、風邪ひくな、義理を欠け」という三ヶ条をすすめていたそうである。 

 

確かに歳をとってくると、ちょっとした怪我とかで動けなくなったことが原因で、体全体が動かなくなってくるのかと思います。
「義理を欠け」というのは、友人の葬式に義理で出席して風邪をひき、それが元で死んだ高齢者とか、岸さんの前に首相の石橋さんが、ご自身の首相就任の祝勝会に出席した際にひいた
風邪で病気になり、わずか三か月の短命内閣だったそうです。
でも、ご自身の祝勝会は欠席できないでしょうね。
 

 

 

 

 

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著者のデービッド・アトキンソン氏は、小西美術工藝社代表取締役社長。元ゴールドマン・サックスアナリスト。裏千家茶名「宗真」拝受されているそうです。 
元々、日本の金融業界で働いていたとき、日本の社会に幻滅していた。
しかし気分転換になれば、くらいの軽い気持ちではじめた茶道でしたが、裏千家の先生について稽古を重ねるうち、みるみるうちに茶道の奥深さに引きずり込まれた。
京都・二条に町屋を購入し、茶室をつくるほどのめり込んだそうです。
その茶室仲間の関係で、小西鼻汁t工藝社という、日本の文化財を修復する会社の社長に就かれたそうです。

日本人のいい点、悪い点について、感じたことが、色々と述べられています。
「欧米の労働者というのは、自分自身で力を調整しながら賢く働きます。
しかし、日本の労働者は会社の制度によって、本当に命懸けで働きます。
これは外国人には決して真似のできない日本の「強さ」です。 」

確かにドイツでは、それぞれが長期休暇をとることが前提なので、システム化できるところはどんどんシステム化し、個人の力量に委ねられないように日ごろから心がけている気がします。
一方、弊社では、結構、人に技術がついて回っている部分が散見されるような。

「日本の会議の中身のなさに驚く会議の長さの理由の一つは、厳しく言えば、その会議の中身のなさにあるのではないかと思います。」
これは、近年、改善されてきているような気がします。
関連書籍も多数ありますし。

「日本は本当に「おもてなし」が得意なのか 
ヨーロッパでは、それなりのお店では、「閉店時間」というものはありません。
客が朝まで居座ったとしても、店としてはなかなか文句が言えないのです。
ですから、「他になにか注文はありませんか」などと遠回しに言いますが、
ストレートに「もう閉める時間だから帰ってくれませんか」という対応には戸惑いを感じるのです。」

うーん。これは、逆にヨーロッパの方が閉店時間早々に、閉店作業を始めてた気がしますが。
あまり、閉店時間までいなかったからよくわかりませんが、閉店時間の数分後に行っても、既に閉店してた気がします。
 
「「観光立国」日本が真の経済復活を果たす」

要は、古い文化財はたくさんあるけど、その文化財がきちんと修復されていないし、その文化財を使って外国人観光客を呼び込もうとする努力が足りないのでは?
という主張です。

「楽しみにしていた「モン・サン・ミシェル」(フランス)の壁がボロボロで、いたるところが崩れていたらガッカリするのではないでしょうか。」

確かに、ヨーロッパの有名な観光地の中では、「モン・サン・ミッシェル」の中はボロかったですね。
エジプトの博物館で地震が起きて、中の遺産が壊れたなんて話がありましたが、エジプトの博物館の方が、よっぽど、見るものがありました。

日本の文化財は、この「モン・サン・ミッシェル」と同様で、外国人が見ても、修復が必要な古い建物で、著者に言わせれば、中に花器とかもろくに無く、文化財の箱を冷凍保存しているだけだとのこと。
ま、未だに、現役でちゃんと機能している寺社仏閣もたくさんあると思いますが、そうでないものもたくさんあるとのことです。

「観光業というのは世界ではGDPに対して九パーセントの貢献というのが一般的なところ、日本はいまだに二パーセントしかありません。」

よくある、フランスは外国からの観光旅行者が八千万人で、日本は二、三千万人という話もありますが、外国といっても、ヨーロッパ域内なら、飛行機で一時間くらいで行ける場所と、近い外国でも四時間くらいかかる日本では、ちょっと条件が違う気がします。
が、確かに、今のレベルの文化財の保護も問題だし、もっと、観光のために、色々なイベントを行うなど、有効活用の余地はあるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

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インクルージョン思考

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著者はテレビ番組の構成作家。私と同い年らしい。
構成作家の方は、常に5本くらいの番組の構成を考えているそうで、その番組も、お笑い、クイズ番組、歴史番組など、同じ時期に全く違う番組の構成を考える必要があり、その経験から、どうすればアイデアが出そうかという本です。

タイトルのインクルージョン思考とは、複数の問題を一気に解決するアイデアのことらしいです。 

著作の内容を一言で言うと、
①高次の目的を決めて旅立つ
②目的に従って材料を集める
③異なる分野の材料をつなげる
④手放して「ひらめき」とともに帰ってくる 

高次の目的というのは、大体、複数の問題を解決する場合、あちらを立てれば、こちらが立たずだったり、部署間の利益の問題があったりしますが、そうした個々の問題を、より高い次元で見るということ。例えば、部署間の問題は、会社という面から考えれば、目的は一つになるということです。そもそも利己的な考え方では、アイデアが出ないと著者はいいます。みんなのためにと考えれば、アイデアがでるはずとのこと。

異なる分野の材料をつなげるというのは、ヤカンを見て、蒸気機関車を考えるように、輸送技術を磨くのみではなく、全く、違う動力を持ってくるようなものです。
面白かったのは、ヤカンという具体的なものを、勢いよく湯気を出すものと抽象化して、また、動力源として具体化することが大切とのこと。

なぞかけは、その抽象の部分で、お題と解くものを結び付けたり、くりいむしちゅーの上田のようにとんでもない例えができるのは、この抽象化が得意な証拠じゃないかという部分です。


 

 

 

 

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この本も、何がキッカケで買ったか思い出せない。
著者の冨田和成さんは、フィンテック企業を設立された方。本書が処女作のようです。
ざっくりと年収二千万円未満の方を「一般人」、年収二千万円以上で資産が一億円未満の方を「小金持ち」、
資産一億円以上の型を「大富豪」と、この本の中では扱ってます。
ただ、この表現は、本人の意思ではなく、編集者の意向とも書かれてありました。

まずは、「株式会社じぶん」の設立が大富豪への道の第一歩ということで、
自分の資産の貸借対照表と損益計算書を作ってみようとあります。
貸借対照表といっても、借金がなければ、資産を書いていくだけですが。
 
面白かったのは、
「一方で大富豪の考え方は2次方程式(y=ax^2+bx+c)に近いと思います。
投資の効果が加速度的に伸びる分野を見抜き、そこを集中して伸ばす。
その結果、同じ投資額でもより大きな効果を得られるというわけです。 」

他の本にもありましたが、自分で動いて稼ぐのは限界があるので、儲かる仕組みを作ることが大切。
自分が寝てても資産が増えるように頭を使わなければなりません。
自分が動かないと稼げないのであれば、一日二四時間分しか稼げないということなので、線形。
人を雇ったり、システムで稼ぐようになれば、その人を増やしたりして、二次方程式的に資産が増えていくということです。

実は、この本は若い方を対象にしているらしく、若いうちは「自己投資」をするのが、その二次方程式的に収入を増やす方法と言ってます。
ただ、小金持ちは、なんでもかんでも資格をとることが目的になってしまうなんて、文章もありました。

「自己投資するなら何か」という質問に、著者は次の4つの分野を挙げます。
・コミュニケーションスキル
・ファイナンスの知識
・PDCA力
・英語 

やはり、英語は入りますか。
ただ、大富豪は、英語を勉強すくらいなら通訳を使って、英語を勉強する時間も、資産を増やすことに費やすという考え方だとも書かれてありました。

 

 

 

 

デキる人は「言い回し」が凄い

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前半四分の一くらいは、常識的なもので、あまり面白くなかったのですが、途中から私レベルでは勘違いしていた話が出てきました。

×足元をすくわれる
○足をすくわれる

足元は地面のことらしい。地面をすくうのは、ゴルフで言うダフってるだけなので、本人はコケない。


×白羽の矢が当たる
○白羽の矢が立つ

その昔、生贄の女性に指名する際に、その家に白羽の矢を立てたらしい。
元々は犠牲者の意味だったようですが、最近は抜擢にも使うみたい。
これは、ちゃんと理解していたような、いなかったような。


●口八丁手八丁

「小手先が器用な人」「口がうまく要領のいい人」と、マイナスな意味が含まれている。
ま、私としても、「実力じゃなく、その場の雰囲気で誤魔化してる」みたいなイメージでしたが。


×青田刈り
○青田買い

「青田買い」は知ってましたが、「青田刈り」という言葉もあるんですね。
「青田刈り」は、稲の生育が見込めない時などに、青いままの稲を刈り取ること、または籠城している敵陣の青い田を刈り取って兵糧不足に陥らせる戦国時代の戦術だそうです。
職場でも、若い人の意見を取り上げずに才能を殺してしまうことも、青田刈りかもしれません。
でも、青田買いだよなー。


×一縷の不安
○一抹の不安

「一縷の不安」は聞いたことがありませんが、「一縷」は細々と連なる糸、またはひとすじの糸で、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のイメージがピッタリとのこと。
一方「一抹」は、筆でひとなで、またはひとこすりするという意味で、それくらい微量の解釈のようです。

通訳する時って、このテの間違いって、困るんですよねー。
この例だと、ま、テキトーに訳すのですが、微妙な日本語で、日本人もわかんないと、日本語で確かめてから、訳すのですが、場面によっては、
「あれ、何を議論してたの?」
みたいなことを訊かれるので、そこで説明するのは、とっても大変。

 

 

 

「シン・ゴジラ」私はこう読む

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シン・ゴジラに写されていたいた色んなコンテキスト(背景)を色んな立場の職業の目線で語る本。


シン・ゴジラには、色々と謎があるので、ついつい語りたくなるというトコロを日経ビジネスがWEBで特集し、色んな職業の方にインタビューしーの、その感想がTweetされたり、感想をもらったものもまとめて掲載された本です。

 

そもそも、ネットの方は、無料会員の方でも読むことができるらしく、それをまとめただけ?なので、ページ数は多かったけど、安かった。

 

政治家も石破さん、枝野さん、軍事ジャーナリスト、経済ジャーナリスト、作家、東宝の企画部長、コラムニスト、調達・購買コンサルタント、社会学者、証券会社、建築家……と、色んな立場からのシン・ゴジラ論。

 

画面に映る建築物や、官邸で話している時間の情報を元に、ゴジラが歩いたルートを類推した方。
巨災対(巨大不明生物特設災害対策本部)が上手く機能した理由を分析した方。
実際に立川駐屯地まで行って、映画のシーンにあった屋上に、階段が無いので梯子で上って、映画と同じシーンを撮影してみた方。
岡本喜八監督の「日本の一番長い日」のポツダム宣言受諾のシーンとそっくりなシーンがあったと言う方。
「春と修羅」が意味することを深読みする方。

 

など、色々な楽しみ方を読んで楽しむという本でした。

 

勿論、エヴァンゲリオンと曲まで似てるとか、東北大震災の政府と同じだなんてのもありましたが。
 

 

 

 

世界最強の女帝 メルケルの謎

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メルケルの伝記みたいなものを、日本人の立場から描かれたものです。

 

色んな史実や事実から、メルケルの人となりを推定されています。

 

また、メルケルの生きてきた時代の中で、それぞれの時代のトップがどういうことを発言してきたかが描かれています。

最近、米中の話は多いですが、これにヨーロッパがどのように絡んでいるかが描かれているのも面白い。

 

 

●高所恐怖症

 

5歳のころ高い所から低いところへ降りるのが苦手で、階段を下りるのも苦労したとか。

十代の頃は、三メートルの飛び込み台からプールにダイブするように教師に言われたけど、飛び込めず、授業時間の四十五分の終了間際になって、やっと飛び込んだとか。

あと、犬も嫌いらしく、プーチンには時々、会談の際に、犬を連れてこられるという嫌がらせを受けたこともあるらしい。

 

●メルコジ

 

EU危機の際のどっかの湖畔の散歩から、この関係ができたらしい。

会議でもメルコジが会話しているシーンをよく見かけましたが、あれ、話題によって、立場の弱い方が、相手の国の言葉で挨拶とか話しかけてるのかなぁ?なんて思ってました。

メルケルはロシア語は堪能のようですが、フランス語が堪能とは書かれてなかったしなぁ。

 

 

 

 

 

 

アイデアのつくり方

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メルマガで紹介されてて興味を持ちました。
モレスキンを使うということも特徴のようでした。
元モレスキナーの私は、モレスキンはスキャンするのに面倒なので、A5サイズのルーズリーフに戻ったのですが、この本を読んでると、出張や旅行の際は、モレスキンを使ってもいいかと思いました。

 

著者の嶋浩一郎さんは、博報堂ケトルという会社の代表。博報堂が発行する雑誌『広告』の編集長を歴任されたそうです。

 

要旨としては、見聞きしたことや思いついたことは、どんどん一次メモします。
その一次メモを放置しておいて、やはり気になるネタをモレスキンに書きうつすそうです。
各ページには、一行毎に全く違うジャンルの話が並んでいるのですが、そうしたネタを掛け合わせることで、新しいアイデアが生まれるというものです。

 

星新一さんも同じようなことを書かれてました。

 

とりあえず、Evernoteに、"tips"というノートを作って、思いつきやら、気になった記事は、このノートにクリップすることにしました。

何かに興味を持つと、そのことで頭の中にフィルターができて、同じ新聞、同じ風景を見ても、興味に関連することが光ってみえることがありますが、さらにその前段階で、どんどんメモして、実際に考える時は、そのメモを見返して、色んなものを結びつけるようです。

 

広告業界だと、クライアントも多種多様ですので、こういう方法がいいのかもしれません。

 

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著者は1980年生まれで、私より一回り以上も若い方で、Evernoteのサークルを主催しているみたい。

 

ブログから本の執筆の話が進んだみたいです。

 

この本を読んだ影響ではありませんが、Evernoteが先日有料になったのを機に、別のツールに乗り換えようかと思ったのですが、こうしたブログ記事の下書きをしたり、新聞記事のクリップなど、情報を残すのに、Evernoteと連携しているアプリやサイトが多いので、結局、有料でEvernoteを使うことにしました。

 

むしろ、この著者は、Evernoteの使い方なんかをブログにアップしていたことから、本の執筆の話が舞い込んできたとのことで、私もコマメに発信しようと思いました。……って、もう、何回もそう決心してるんだけど。

 

 

 

 

独裁力

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Jリーグ初代チェアマンの川渕三郎さんの本。

バスケットのプロリーグを発足した話です。

二つに分かれていたバスケットリーグは、収入の違いもあったし、しかも、片方は、日本代表なんて、どうでもいいという考え方だったようです。

 

男子のおかげで、女子までオリンピックに出場できない状態となっていました。

 

リーグの発足にはJリーグの発足の経験が役に立ち、説得力もあったようです。

 

途中、Jリーグの発足の話から、川渕さんが選手の頃、監督の頃の話まで出てきました。

あとは、選手の頃の話もありました。

本一冊を、一つのネタで終わらせるというのは、難しそうです。

 

ただ、「理念」が大切で、まず「理念」を設定してから活動されていることがよくわかりました。