子供の頃から、自分は壮大な宇宙の一部であることはわかっていた。当たり前だが。
だが、同時に、子供心ではあったが、私自身の中にも宇宙があるのではないかと漠然と空想することがあった。
最近、人体と、白血球や腸内細菌との共生の事実を知って、その思いを再確認することになった。
人体の神秘
そんな子供だったから、老荘思想のような自然摂理を基に人生をとらえる手法はしっくりきた。
いかにこの社会が、人間という地球上で一番発達した脳をもつ生物が作り上げたものだとしても、その自然法則から逃れることは不可能である。

最近知ったのは、がん細胞をやっつける白血球のT細胞には、免疫の過剰反応をコントロールするための別のT細胞(TREG細胞)がいて、こいつががん細胞をやっつけることを邪魔していること。さらには、このT細胞の発現にはある特定の腸内細菌の働きが必須であること。
さらには、その腸内細菌をコントロールすることによって、TREG細胞を排除しT細胞のがん細胞への攻撃力が増すことも確認されている。(マウス実験)
さらに驚いたのは、白血球の中にも、司令塔の役割と実際の実行部隊がいること。
人間の免疫システムは、こうした体内社会とも呼ぶべき多生物による共同作業で出来上がっているということだ。
それでも、判明しているのはそのほんの一部だということは忘れてはならない。

生理学や免疫学の進歩は素晴らしい。
がん細胞がブドウ糖を餌に増殖することもわかっている。
(つまり、糖質制限はがん患者にこそ必要ということ)
昨年亡くなった父は、首のリンパ癌で亡くなったが、頭の痛みをとるための麻薬をつかうことに同意をせざるを得なかった。
その判断は仕方なかったと思うが、後悔が2つある。
家で死なせてあげられなかったことと、癌が発症してからの食事の件である。
歯が良くなかった父は、癌の発症後、コロッケや白米ばかり食べていたのだ。

とは言え、父は86歳まで生き、母は82歳でまだ健在である。2人とも白米中心の食生活を中心にして生きてきたが、十分に長生きである。一概に糖質制限が良く、砂糖や白米が悪者とは言い切れない部分がある。特に若い人(糖代謝能力の落ちる前)の場合にはあまり考える必要はないように思う。
ただ極端に甘いもの好きとか血糖値の高い方以外は。これはただの意見ですのであしからず。

問題は、こうした生理学や免疫学が、医学の臨床から遊離し、我々市民がその恩恵を得られないことにある。

思いっきり飛躍するが、体内での癌細胞との戦いを、社会での薬害との戦いに例えてみたい。これがピッタリなんだな。

癌細胞→薬害問題
糖分・ブドウ糖(癌細胞の餌)→金
T細胞(癌細胞をやっつける)→良い医療
TREG細胞(間違えて癌細胞を守る)→本分を忘れた医療
腸内細菌バランス(T細胞、TREG細胞を生産する)→市民

癌との戦いはまず、癌の餌である糖分を断つ。
T細胞に活躍してもらうために、勘違いT細胞の力を削ぐことが必要。
その根治のためには、そのTREG細胞を生んだ腸内細菌バランスが変わらねばならない。

薬害問題の解決のためには、まず金の流れを断つ。(製薬会社との癒着、診療報酬制度、精神科入院利権など)
良い医療を応援し、本分を忘れた医療の力を削ぐ。
そのためには、市民が覚醒し、良い医療を求め、実践する必要がある。
医療は自分たちだけで自律作用は発揮できない。

やはり、これが問題解決のための王道だと思う。自然摂理(道理)も応援してくれるはずだ。
行き過ぎは必ず是正されるのがそのルールである。
精神医療問題は社会の鏡。
やはり、その根治には社会を構成する市民が先に変わらねばならない。

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