【今回の記事】
よく言ってしまいがち…「もうママ知らない!」が子どもに与える影響とは?

【記事の概要】
   親が子どもについ言ってしまいがちな、「もうママ知らない!」という言葉。子どもにとっては暴言です。なかなか言うことを聞いてくれない子どもや子育てに疲れてしまうと吐いてしまう暴言。それは子どもにどんな影響を与えるのでしょうか。子どもの心のコーチングについて、著書も数多く出されている菅原裕子さんにうかがいました。
◯親が吐く暴言が子どもに与える影響とは
もうママ知らない!」など、親が吐く暴言は子どもにどんな影響を与えるのでしょうか? 親の暴言の中で育つ子どもは、親との関係に愛を見つけられません。また、この状態では、子どもは自己肯定感を育てることができません。自己肯定感とは、自分のことを好きだと思う気持ち、自分を肯定して「これがいい」「こんな私が好き」と思える気持ちです。それはとても大事な、人の命を支える感情です。自己肯定感が安定している人は、生きることを、生活の全てを、辛いことも含めて自分の人生として受け止め、前向きに生きていこうとします。子どもはこれを、とても幼い時に、親から愛されることで学んでいくのです。
ママもう知らない」とか「言うこと聞かないんだったら置いていくよ」などと、怒りながらの脅しは、子どもにとっては恐怖です。自尊心も捨てて、親の言うことを聞いたり、おとなしくしたりしなければ、生きてはいけないからです。親にしてみれば、それほどのつもりはなくても、脅されることの多い子どもの心には自己肯定感は育ちません。それは同時に、親への信頼も育たないことを意味します。子どもをそんな恐怖に陥れないためにも、親自身が気持ちを冷静にもって子どもと向き合う必要がありますね。
自分を律しながら子どもを自立に導くのが子育て
親は子どもに対するイライラをどう対処すればよいのでしょうか。また、爆発して暴言を吐いてしまう親にならない解決策はあるのでしょうか? 子育てはとても骨の折れる仕事です。子どもにも人格があり、個性や主張があります。そんな全く思い通りにならない存在と、毎日一緒に暮らし、育てていくのです。それはそれは疲れます。なので、疲れるがままに、怒れるがままに、いやになるがままにしているのは、自分にとっても、子どもにとっても、家族全員にとってもいいことではありません
   思うようにいかなくてもイライラせず、のんびり、ゆっくり、何度も繰り返すのがしつけの極意です。子どもを思い通りに動かそうと、叱りつけるのではなく、親自身がさまざまな経験から、自分を律しながら、子どもを自立に導くのが子育て。「どうしたら楽しめるか?」「どうしたらもっとスムーズに事が運べるか」を考え続けることが大切です。自分の気持ちを切り替えて、子どもと接することでつい暴言を吐いてしまうということもなくなるはずです。

【感想】
疲れるがままに、怒れるがままに、いやになるがままにしているのは、自分にとっても、子どもにとっても、家族全員にとってもいいことではありません。おそらくそれは誰もが分かっていることなのだと思います。それが分かっているからこそ、現実の自分と葛藤しストレスが溜まるのです。
   問題は、そうならないためにどうしたらいいのかが分からないことなのです。菅原氏が言うような「爆発して暴言を吐いてしまう親にならない解決策」とはな方法でしょうか?残念ながら、その具体的な方法については今回の記事の中では語られていません。しかし、あるヒントが述べられています。それは、 「子どもを思い通りに動かそうと、叱りつける」のではないということです。親が子どもを自分の思い通りに動かそうとしたときに親からあるオーラが発生しています。それは、「(きちんと)させようオーラ」です。このことについては、以下の記事のURLタップにてご参照ください。
子どもの「反発スイッチ」をONにしてしまう親の『オーラ

これは、親の「ちゃんとしつけよう」「ちゃんとさせよう」という思いが強すぎるときに親から発せられるオーラのことです。この時の表情の険しい親から発するえも言われぬピリピリとした雰囲気を子どもは敏感に感じ取り、親に近づきにくくなり、更には親への反発心さえ生まれ、親の言うことを聞かなくなるのです

   要はその反対のことを行えばいいのです。つまり、子供を不用意に刺激せず、子供の気持ちを安心・安定に導く接し方をすればいいのです。その接し方こそが「セロトニン6」です。このことについては、以下の記事のURLタップにてご参照ください。
勝ちにこだわり続けた息子の変化 〜子どもの気持ちを安定させた、お母さんの『セロトニン6』!

   更に、この「セロトニン6」を基盤にして、「自立3支援」の教育方針で接すれば、親のイライラは確実に減り、その減った分だけ子供の主体性が伸びます。「自立3支援」については、以下の記事のURLタップにてご参照ください。
これは大ヒット! 子どもが必ず自立します! 〜「自立3支援(見守る。任せる。命令しない。)」〜

   ぜひお試しください!