「背乗り」をしたい人間たちがうごめいている | 偕楽園血圧日記

「背乗り」をしたい人間たちがうごめいている

 昨日、居眠白猫亭さんで出している「イホスなんたら」という酒を呑んでみたのだが、なんというか、においは紛れもなくテキーラなのだが、味はとても強烈だった。
 ドラクエ7のルーメンの街を思い出す味と言ったらわかるだろうか。勇者ならば一度は試してみるべきだとは思うな(笑)。


 さて、

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 <皇室>天皇陛下が田植え、皇后さまが「給桑」 皇居内で


(写真、毎日新聞より。田植えをされる天皇陛下=皇居内の水田で2017年5月22日午後4時ごろ、宮内庁提供)

 天皇、皇后両陛下は22日、田植えと、蚕に桑の葉を与える「給桑(きゅうそう)」の作業をそれぞれ皇居内で行われた。いずれもこの時期の恒例。
 天皇陛下は、真夏を思わせる日差しの中、長靴をはいて水田に入り、腰を落とすと、4月に自ら種もみをまいて育てたうるち米ともち米の苗を丁寧に植えていた。
 また、皇后さまは紅葉山御養蚕所で、日本古来種「小石丸」などに桑の葉を与えた。その後、蚕がまゆづくりをする場所になる「蔟(まぶし)」を、慣れた手つきでわらを使って網状に編みあげていた。
 毎日新聞 5/22(月) 19:29


 <皇后さま>「上蔟」作業 成長した蚕を移す


(写真、毎日新聞より。「上蔟」の作業をされる皇后さま=皇居・紅葉山御養蚕所で2017年5月24日午前10時ごろ、宮内庁提供)

 皇后さまは24日、皇居内の紅葉山御養蚕所で、わらなどで編んだ蔟(まぶし)と呼ばれる網に、成長した蚕を移す「上蔟(じょうぞく)」の作業をされた。 糸をはき始めた蚕が繭を作りやすいようにするための工程。皇后さまは素手で蚕をすくいあげると、自ら編み上げた蔟に移していた。【山田奈緒】
 毎日新聞 5/24(水) 20:00

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 巷でも田植えが進んでいるこの季節、皇居でも陛下が手ずからお田植えをなされ、皇后陛下もまた蚕の世話にいそしんでおられている。
 国家元首がこのような仕事をする国というのは、世界でも珍しいだろう。しかも日本のような人口も多く経済的規模も大きい国では。
 これが我が国の精神文化というもの。本当に大切にしていきたいものだ。

 それにしても、この陛下のお田植えを伝える記事、ヤフー配信のものでは写真をつけてくれたのが毎日新聞だけだったのがなんとも情けない。陛下のこのお姿は日本人みなが見ておくべきものだというのに。
 記事でも、徹底されていないが「敬語を使おう」とするところも見られるし。朝日新聞などよりは頑張っている。

 だというのに、

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 <陛下>退位議論に「ショック」 宮内庁幹部「生き方否定」

 天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議で、昨年11月のヒアリングの際に保守系の専門家から「天皇は祈っているだけでよい」などの意見が出たことに、
陛下が「ヒアリングで批判をされたことがショックだった」との強い不満を漏らされていたことが明らかになった。陛下の考えは宮内庁側の関係者を通じて首相官邸に伝えられた
 陛下は、有識者会議の議論が一代限りで退位を実現する方向で進んでいたことについて「一代限りでは自分のわがままと思われるのでよくない。制度化でなければならない」と語り、制度化を実現するよう求めた。「自分の意志が曲げられるとは思っていなかった」とも話していて、政府方針に不満を示したという。
 宮内庁関係者は「陛下はやるせない気持ちになっていた。陛下のやってこられた活動を知らないのか」と話す。
 ヒアリングでは、安倍晋三首相の意向を反映して対象に選ばれた平川祐弘東京大名誉教授や渡部昇一上智大名誉教授(故人)ら保守系の専門家が、「天皇家は続くことと祈ることに意味がある。それ以上を天皇の役割と考えるのはいかがなものか」などと発言。被災地訪問などの公務を縮小して負担を軽減し、宮中祭祀(さいし)だけを続ければ退位する必要はないとの主張を展開した。
陛下と個人的にも親しい関係者は「陛下に対して失礼だ」と話す。
 陛下の公務は、象徴天皇制を続けていくために不可欠な国民の理解と共感を得るため、皇后さまとともに試行錯誤しながら「全身全霊」(昨年8月のおことば)で作り上げたものだ。保守系の主張は陛下の公務を不可欠ではないと位置づけた。陛下の生き方を「全否定する内容」(宮内庁幹部)だったため、陛下は強い不満を感じたとみられる。
 宮内庁幹部は陛下の不満を当然だとしたうえで、「陛下は抽象的に祈っているのではない。一人一人の国民と向き合っていることが、国民の安寧と平穏を祈ることの血肉となっている。この作業がなければ空虚な祈りでしかない」と説明する。
 陛下が、昨年8月に退位の意向がにじむおことばを表明したのは、憲法に規定された象徴天皇の意味を深く考え抜いた結果だ。被災地訪問など日々の公務と祈りによって、国民の理解と共感を新たにし続けなければ、天皇であり続けることはできないという強い思いがある。【遠山和宏】
(有識者会議の説明部分、略)
 毎日新聞 5/21(日) 6:30

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 こんな出所不明の「陛下御不満」の記事を書くのだから、いったいどうなっているのだろうか。

 毎日新聞は「陛下の考えは宮内庁側の関係者を通じて首相官邸に伝えられた」と書くが、その宮内庁は、

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 宮内庁、毎日新聞「陛下 公務否定に衝撃」報道を否定

 毎日新聞が21日付朝刊で天皇陛下の譲位に関する政府の有識者会議内での一部意見について、陛下が強い不満を漏らされていたとの記事を掲載したことを受 け、宮内庁の西村泰彦次長は22日の定例会見で「天皇陛下のご発言の報道があったが、そうした事実はない」と全面的に否定した。
(中略)
 また、有識者会議の議論が陛下一代限りでの譲位を実現する方向で進んでいたことについても、陛下は「自分の意志が曲げられるとは思っていなかった」と話し、政府の方針に不満を示したとして いる。
 記事は、陛下のお考えが宮内庁側の関係者を通じて首相官邸に伝えられたとしているが、西村次長は「陛下が(お考えを)話された事実はなく、従って、宮内庁として内閣に報告していない」と重ねて否定。「極めて遺憾だ」と述べた。
 毎日新聞社長室広報担当は「十分な取材に基づいて報道しております」とのコメントを出した。
 産経新聞 5/22(月) 18:19

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「そんなことはしていない」と否定しているし、

 

 

 

 こちらの人たちによると、そもそも「祈るだけでいい」発言もないというのだから。

「天皇家と祈り」についての発言はあっても、陛下はどこぞの政党の人間のように言葉尻だけ取り上げて何かをいうことなどされないお方なので、「祈るだけでいいとは何だ」などということはおっしゃらないのではないのか。
 いったいこの発言を聞いたというのはどこにいる誰なのか、それがはっきりしない限り、こんなものは「怪文書」。
 そんなもので陛下が「政治介入発言」をしたことにしようなど、許されることではない。

 毎日新聞は、秋篠宮殿下も、

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 <退位>「皇太子」称号に難色 秋篠宮さま意向で見送り

 天皇陛下の退位が実現し、皇太子さまが即位された場合に皇位継承順位1位となる
秋篠宮さまについて「皇太子」の称号が見送られた背景に、秋篠宮さまの意向があったことが明らかになった
 退位を巡る政府の有識者会議は、4月21日に首相に最終報告書を提出した。報告は秋篠宮さまを現在の皇太子さま並みの待遇とし、「皇嗣殿下」などの称号を提案した。
 政府関係者によると、有識者会議では、当初は秋篠宮さまの称号を皇太子とする案が有力だった。3月のヒアリングでは専門家から「皇室典範を改正しなくても、秋篠宮さまを皇太子とすることが可能だ」との発言があった。4月4日の会議では委員から「歴史上は次期皇位継承者は兄弟でも皇太子と称されることが大半だった」との意見が出た。
 しかし、報告をとりまとめる前の4月に官邸幹部から有識者会議の関係者に対し、秋篠宮さまの称号を「皇嗣殿下」などとする案が示された。政府関係者によると、秋篠宮さまは周囲に、自身が皇太子として育てられていないことを理由に、皇太子の称号に難色を示したという。
 毎日新聞 5/23(火) 8:00

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 政府が議論をしている「譲位法案」について口を出されたかのようなことを書いているが、皇族の方々が政府の行為についてこんなことを言うのは憲法違反になってしまうのだ。殿下がたはそれをよくご存じのはず。
 いったいどこの誰が「秋篠宮さまが『皇太子』位を受けることに反対されている」などと言ったのだろうか。


 毎日新聞が執拗に今されている「譲位法案」について政府を貶す記事を書いているのは、

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 民進、女性宮家の創設検討を=退位決議案の協議開始

 天皇陛下の退位を可能にする特例法案の付帯決議に関する自民、民進両党の協議が24日、始まった。
 民進党は、女性宮家の創設検討を政府に求めることを柱とする決議案を提示。自民党は持ち帰った。協議は特例法案審議入りの前提で、両党は週内にも合意に至るよう調整を急ぐ。
 民進党案には、「政府は特例法成立後速やかに、女性宮家の創設等について検討し、1年を目途として、そのための方策を国会に報告すること」と明記。天皇陛下が退位される施行日については、陛下がご高齢になられたことを踏まえ、「できる限り早期に本法を施行する」よう促している。 
 時事通信 5/24(水) 16:18

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 民進党のこの話を後押ししようという目論見があるからではないのか。「強引な政府に対して正義を通す野党」という図式を作ることで。

 民進党はこの「女性宮家」について、

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 付帯決議案は、特例法案を審議する衆院議院運営委員会の野党筆頭理事を務める泉健太氏(民進)が、与党筆頭理事の高木毅氏(自民)に提示した。泉氏は、3月に衆参両院正副議長がまとめた国会見解で「女性宮家の創設」の検討が各党派の共通認識に至ったことを挙げ、明記を求めた。
 産経新聞05月24日 23:39配信 「【天皇陛下譲位】民進「女性宮家創設」「1年以内に方策」の付帯決議案提示 自民は回答保留 来週衆院通過見通しも波高し」より

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というが、(2017/04/28の記事、わざわざ埋め火を作ってやるのか(怒))で取り上げたように、政府側の案では「女性宮家のことは触れない」とされていて、それはこの、

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 天皇退位、特例法で与野党合意 今国会で成立させる方針

 天皇陛下の退位について、与野党は17日、特例法の制定によって退位を可能とする衆参両院の正副議長の「議論のとりまとめ」に合意した。安倍晋三首相は 「直ちに法案の立案に取りかかり、速やかに国会に提出するよう全力を尽くしたい」と表明。政府は5月の大型連休後に提出し、今国会中に成立させる方針だ。
(中略)
 10の政党と会派の代表者を集めた全体会議では、自由党が「天皇陛下のお言葉を忖度(そんたく)していない」などとして反対した。最後は大島議長が「立 法府の総意」としてまとめたが、自由の反対意見のほか民進、共産など計7党・会派が課題などを指摘した意見書については菅義偉官房長官に「参考としてみて ほしい」と手渡した。
 とりまとめは、特例法の名称を「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」とし、典範付則に退位の文言を明記。付則に特例法は典範と「一体をなす」との根拠 規定を置き、今回が将来の「先例となり得る」とした。「女性宮家」の創設を含めた安定的な皇位継承についても、政府に「速やかな検討」を求めている。
 政府の有識者会議は22日にも再開し、4月下旬に最終提言をまとめる見通し。政府は大型連休後、特例法案と皇室典範の付則の改正案、皇室経済法など関連法の改正案を国会に提出する。
 朝日新聞デジタル 3/17(金) 19:35

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 三月にあった「女性宮家の検討を」をという国会からの話が出た後の五月に「そのことには触れない」という結論を出しているのだから、泉民進党議員の主張は時系列を無視した「あべこべ」論。

 国会の政党の間でも、

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 「女性宮家」埋まらぬ溝 譲位特例法案 付帯決議案出そろう


(表、産経新聞より。各党が示した譲位特例法案の付帯決議案のポイント)

 衆院議院運営委員会は26日、理事会を開き、各党が天皇陛下の譲位を可能とする特例法案の付帯決議案を示した。民進党が安定的な皇位継承に向けた対応として「女性宮家の創設等」の検討を明記したのに対し、自民党と日本維新の会は女性宮家に触れず、双方の溝は埋まらなかった。
(後略)
 産経新聞 5/27(土) 7:55

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 意見に相違があるものを、「決まっているのだから進めろ」というなど、まったく民主主義国の人間のいうことではない。

 そもそも民進党は、

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 案の中には、安定的な皇位継承を確保するための女性宮家の創設などについて、政府が法案の成立後、速やかに検討し、1年をめどに国会に報告することや国会でも並行して検討し、「立法府の総意」がまとめられるよう努めることなどを盛り込んでいます。
 NHKニュース 5月24日 20時33分 「民進『女性宮家創設 政府は検討結果報告を』」より

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 こんなことをいうが、「女性宮家」は「安定的な皇位継承」にはつながらない話ではないか。
 皇族以外の男性と結婚なされた姫様は、皇族の家系ではなくその男性の家系に連なるというのが「家系」の考え方。だから姫様のお子様は皇族の血は引くが、皇族ではなく父親の家の家系を継ぐ人間になる。
「女性差別がなんたら」という人間は「そんなもの認めない! 男女平等だ!」と叫ぶだろうが、家系とはそういうものなのだからしょうがない。「1+1=2なんてダメだ!」とイデオロギーで変えようとしても意味がないのと同じである。

 そして毎日新聞も、

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 <毎日新聞調査>女性天皇賛成68%

 毎日新聞の全国世論調査で女性天皇への賛否を聞いたところ、賛成が68%で反対の12%を大きく上回った。安倍政権は女性天皇や、父方が皇族でない女系天皇に消極的だ。世論との食い違いが際立っている。
 男性は賛成が72%、反対が12%。女性は賛成が65%、反対が12%で、男性のほうが賛成が多い。内閣支持層でも68%が賛成した。
 女性・女系天皇については、小泉政権下の2005年に政府の有識者会議が容認する報告書を提出している。05年12月の毎日新聞の全国世論調査では女性天皇に賛成する意見が85%だった。秋篠宮ご夫妻に長男悠仁さまが誕生した直後に実施した06年9月の調査では72%に減少したが、女性天皇への賛成論は根強い。
(後略)
 毎日新聞 5/24(水) 18:14

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「女性天皇」と「女系天皇」を混同させ、「女系天皇」までもが八割の人間が容認しているかのような印象操作をするのだから、皇統破壊をたくらんでいるということでは民進党と同類。

 秋篠宮家に悠仁内親王がお生まれになる前にも盛んにうごめいていた「女性天皇で天皇家をつぶそう」という勢力が、陛下のご上位や眞子内親王のご結婚話に便乗して、「ウソで日本人をだましてやろう」と再び活動を始めているのだから、油断はできない。


 本日の記念日。

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 <ドラクエ>WEB映像公開 「あの頃、僕らは勇者だった」


(写真、毎日新聞より。特別映像「あの頃、僕らは勇者だった」より)

 スクウェア・エニックスは27日、人気ゲーム「ドラゴンクエスト」の特別映像「あの頃、僕らは勇者だった」をユーチューブで公開した。過去の作品を一度でもプレーしたユーザーが共感できるシーンを集め、31年前にシリーズ第1作が発売された日と同じ、5月27日に公開された。
 映像は、歴代タイトル画面とともに「時代は違えど、あの頃、僕らは勇者だった」という言葉で始まる。「早くプレーがしたくて学校から走って帰った」「布団をかぶって徹夜でプレーした」など、かつて「勇者」だった人は共感できるシーンが盛り込まれている。また、音楽は30年の歴史を感じられる、懐かしくも新しい特別な“序曲”が使用されている。
 同シリーズの最新作「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」は、プレイステーション4とニンテンドー3DS版が、7月29日に発売される。【村田由紀子】
 毎日新聞 5/27(土) 14:30

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 ドラゴンクエストも30年。
 1などデジカメの写真一枚分の容量もない中で、よく頑張った。
 だけど、確かに2なども品薄になったりもしたけど、それはまだ販売店段階の話で、社会現象になるほどの本当の意味での大ブレイクは3からだよなぁ。

 七月には次回作が出るというけど、3DS版には、9の時に評判になった「すれ違い地図」並みの人気になる仕組みを組み込んでもらいたいものだ。