ピントをずらすやつらの狙いは? | 偕楽園血圧日記

ピントをずらすやつらの狙いは?

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 代表選後は挙党態勢構築を、と鳩山前首相

【モスクワ=村尾卓志】鳩山前首相は10日夜(日本時間11日未明)、訪問先のモスクワ市内で同行記者団と懇談した。
 鳩山氏は、民主党代表選について小沢一郎前幹事長を支持する考えを改めて表明した上で、「正々堂々と政策論争を戦わせた後は、いい戦いだったと握手できるような環境であってほしい」と述べ、代表選後は挙党態勢を構築すべきだとの考えを示した。
 また、「(党内には)若くて優秀な人材が豊富だが、国難の時には経験のある人たちも登用し、全体の融和を図ることが大事だ」として、代表選後の人事ではベテランの登用を求めた。
 読売新聞 9月11日(土)11時33分

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 日本に在住している中で、この人ほど第三者面して「国難の時」と言われた時に腹立たしい思いを感じさせる人間がいるだろうか?

(党内には)若くて優秀な人材が豊富」というのもよくいう人間がいるが、ならばまさに鳩山が招き、菅と小沢が拡大している「国難」の時に、どうして声を上げる「若手」が出てこないのであろうか? 民主党の「若手」は、結局どろどろした権力争いの中で右往左往しているだけではないか。そんなやつらを「優秀」とは言わない。
 それとも、民主党はそんな「優秀」な人間に力を発揮させることもない上位下達の独裁体制で固まった政党だということだろうか?(冷笑) まあ、どちらにしても「民主党は政治に関わる資格のないいらない存在」であるという結論にしか導けないのだが。


 さて、そんな人々を苛立たせる人間の口車に多くの人々が乗せられていた時に発覚した事件の裁判が一区切りを迎えた。民主党の議員が関わっているとされた「障害者郵便制度の不正利用事件」である。

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 厚労省・村木元局長に無罪判決…大阪地裁

 郵便不正をめぐる厚生労働省の偽証明書発行事件で、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚労省元局長・村木厚子被告(54)(起訴休職中)の判決が10日、大阪地裁であり、横田信之裁判長は無罪(求刑・懲役1年6月)を言い渡した。
 村木元局長は同省企画課長だった2004年6月上旬、当時、同課の係長だった上村勉被告(41)(公判中)に指示。上村被告は実体がないにもかかわらず、「凛(りん)の会」を障害者団体と認める内容の証明書を作成し、同会側に渡したとして、昨年6月逮捕、同7月起訴された。
 検察側は、同会元会長・倉沢邦夫被告(74)(1審一部無罪、検察控訴)が面識のある民主党の石井一・参院議員(76)に厚労省への口利きを依頼。石井議員からの電話を受けた当時の同省部長・塩田幸雄氏(59)(現・香川県小豆島町長)が村木元局長に証明書作成を指示した、との構図を描いていた。
 村木元局長の公判では、証人出廷した上村被告が「証明書発行は独断」と証言。塩田氏らも、村木元局長の関与を認めた捜査段階の供述を相次いで覆した
 大阪地裁は、捜査段階の供述調書と公判証言のどちらが信用できるかを判断。5月、「取り調べに誘導があった」などとして、上村、倉沢両被告らの調書を採用しないことを決定していた。
 読売新聞 9月10日(金)14時5分


 弁護側の“捜査”無罪引き寄せる 郵便不正

 村木厚子元局長の弁護団は、大阪地検特捜部が見過ごしていた物証を精査し、積み上げられた厚い供述調書の「壁」を突き崩した。偽造証明書の文書ファイルの記録から、検察の主張が文書の保存状況と矛盾していることを指摘。事件関係者の手帳や持っていた名刺などの物証を丹念に調べる作業も怠らなかった。今回の無罪判決は弁護側の周到な“捜査”が引き寄せたといえる。
 弁護人が着目したのは、元係長の上村勉被告(41)が作成した偽造証明書の文書ファイルに関する記録。作成日時は平成16年6月1日未明となっており、「村木元局長が6月上旬、上村被告に5月中の日付で証明書を作成して持参するよう指示した」とする検察側主張と明らかに矛盾していることを指摘した。
 また、特捜部がよりどころとした凛の会元会長、倉沢邦夫被告(74)の手帳の記述についてもうのみにせず、反証を試みた。特捜部が村木元局長らの起訴後に形式的な事情聴取しか行わなかった石井一参院議員の協力を得ることに成功。石井議員の手帳の記載を精査し、口利き依頼があったとされた日時に石井議員が千葉県のゴルフ場にいたことを突き止めた。
 逆に倉沢被告の手帳に記載がなかった村木被告からの偽造証明書の受け取りについては、倉沢被告への反対尋問で日付を一つひとつ徹底的に確認。受け取った可能性のある日が「ない」との証言を引き出し、「村木元局長から証明書を受け取った」という倉沢被告の記憶が実は不確かなものに過ぎないと印象づけた。
 さらに、特捜部が行わなかった厚生労働省企画課など数カ所の“現場検証”をし、写真や図面を地裁に提出。倉沢被告が村木元局長に会うために通った-と証言した通路が当時の企画課にはなかったことや、村木元局長を見たという場所からは実際は姿が見えないことなどを明らかにし、倉沢被告の証言の信用性に疑問符を付けた。
 弁護側は6月29日の最終弁論で「大阪地検特捜部は客観的証拠を軽視もしくは無視し、関係者を呼び出してはストーリーに沿った調書を作成することに力を注ぎ、冤罪(えんざい)を発生させた」と批判。今回の判決はこれに呼応するように「客観的証拠に照らして供述に不合理な点がある場合には、供述の信用性は大きく低下する」と指摘し、無罪との結論を出した。
 産経新聞 9月10日(金)21時20分

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 この裁判は被告・関係者が審理に入った途端に次々と証言を翻し、検察が取り調べの際に聞き出した調書内容のほとんどが否定されるというまるで三文芝居のような展開になっていたので、この状況で村木被告に無罪が言い渡されなければおかしいばかりではあったのだが……この事件(牧民主党議員の国会での便宜質問含む)が発覚していたころからずっと見ていた人間ならば、その流れに不自然さを感じるであろう。

 今回の無罪判決に至った流れを生んだのは、検察が「これは特に何の困難もないいつもの口利き話だ」と舐めてかかったおかげであるのは間違いない。
 産経新聞が弁護側の地道な物証集めを取り上げているが、検察側は案件の単純さを信じるあまりにそういう物証集めに情熱を見せず、しかも「取り調べとなれば嘘は言わないだろう」という見込みで供述を無邪気に信じ込んでしまった。
 例えば、同記事で取り上げられている「ゴルフアリバイ」の石井議員にしても、彼への聴取を行ったのは「政権交代選挙への影響」をいわれて選挙後になっている。それだけの時間があったら、本当にやられているかは別にして、どれだけ口裏合わせができたことだろう。検察はその「ゴルフの日」がそもそも囮のスケジュールである可能性まで考えたであろうか?
 そういうところでは、「証言よりも証拠」に重きを置くべきだったという指摘は、検察が謙虚に受け止めなくてはならないものではある。


 ところで、この事件では本筋から外れたところで大きな問題がおきている。これをして調子に乗って検察叩きをする人間が雨後のボウフラのようにうじゃうじゃ湧いているのだ。

 中には、

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 大阪地検に爆破予告 いたずらか、威力業務妨害容疑で捜査

 10日午後5時35分ごろ、大阪市福島区の大阪地検に男の声で「明日検察を爆破する」と電話があった。福島署員など約30人で庁内を捜したが、不審物は見当たらなかった。同署は悪質ないたずらとみて、威力業務妨害容疑などで捜査している。
 この時間は大阪地裁で村木厚子元局長に対する無罪判決の朗読中で、同署が関連を調べている。
 産経新聞 9月10日(金)21時33分

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 こんなことをする人間まで現れているというが、頭の悪い人間と、それに乗せられてしまうレベルの低い人間というのはどうしようもない。

 不思議なことに彼らは村木被告を「冤罪をかぶせられた哀れな正義の人」扱いするが、その彼らの主張はといえば、「検察という官僚組織が~」なのである。
 村木氏はいったいどういう職歴の人物だと思っているのだろう?(苦笑)

「いつもの簡単な口利き事件」という形が否定された一審の結果、この事件は不思議なことに村木被告の部下であった上村係長が、何を言われたわけでもないのにまったく自分とは利害関係のない「凛の会」の要望をかなえてやらなくてはならないという気持ちに捉われ、上司である課長(村木氏である)の公印を勝手に使ってまで証明書を偽造したということになってしまったこれは公務員というものを知っている人間にすればすごく不自然なことである
 上村被告は「早く済ませて自分の仕事に専念したかった」と動機を述べているが、何の圧力もない状態ならば、公務員はそんな仕事はほっぽっておくもの。稟議で通らないような案件となればなおさらである。

 さらにこの事件、働きかけをした方である「凛の会」側では、
(2010/05/31の記事、切れない刃物で切られるとすごく痛い) で取り上げたように今回の裁判で認められなかった供述調書が何の問題もなく採用されて有罪判決が出ているのである。

 今回の審理で次々と関係者が証言を翻すきっかけとなったのは、
(2010/02/13の記事、独裁者の息吹(怒)) で取り上げたように、今回無罪が言い渡された村木氏の上司であった塩田氏が裏返ったことがきっかけになっている。(2009/07/06の記事、冤罪は作るが真相は隠す) では「俺はフィクサー」と嘯いていた様子や、省内からの「あの人がいたから口利き事件は起きたのだろう」という声が出ていたにもかかわらず、裁判になったらかしこまって「私はただの小物でございます」という態度を取ったこの人物の翻意をきっかけにドミノ倒しのように証言否定が進んで行ったところに奇妙さと気持ち悪さを感じないようならば、その人間の感覚は相当麻痺しているといえるだろう。(ちなみに、この塩田氏は今「独立行政法人福祉医療機構」という年金を担保に金を貸す業務を行っているところの理事に天下っている。まだ「公務員社会」の中にいるということだ)


 上でも書いたように、この無罪判決を受けて「検察は悪! 検察がすることは皆冤罪!」という空気を作り出すことに精力を傾けている勢力がいる。
 お定まりの「権力叩きができる」とはしゃいでいるやつは放っておくとして、そういう勢力が検察叩きをすることで守ろうとしているのは何か、誰か。それを考えてみる必要があるだろう。

 この事件は発覚後に「口利き議員の存在」がいわれたころからほとんど報道に乗らなくなり、選挙の前に「問題」として大きくなることはなかった。が、もし口利きをしたという疑いのかけられた議員として、当時自民党議員であり内閣の一員でもあった鳩山邦夫氏の名前が噂されていたら(実際、牧議員は邦夫氏の元秘書であり、後に「凛の会」を立ち上げる倉沢氏と知り合ったのはその秘書時代のことなのだから、関係をこじつけることは可能である)……今「検察は悪! 村木は正しい!」とやっている人たちがどういっていたかを想像してみるのも楽しいと思う(冷笑)。


 おまけ。

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 初のペイオフ発動=日本振興銀が経営破綻―預金保護1000万円と利子まで

 経営再建中の日本振興銀行(東京)は10日、6月末時点で1870億円の債務超過に陥ったとして自主再建を断念、金融庁に経営破綻(はたん)を申し出た。これを受け、金融庁は同行に10日から12日までの業務停止を命令、預金保険機構を金融整理管財人に選任した。政府と機構は振興銀の破綻処理で、預金保険法に基づき預金の払い戻し保証額を元本1000万円とその利子までに限定する「ペイオフ」を初めて発動した。振興銀は10日、東京地裁に民事再生法の適用を申請する。
 政府は、振興銀処理でペイオフを発動しても日本の金融システム全体に与える影響は大きくないと判断。自見庄三郎金融担当相と白川方明日銀総裁はそれぞれ、「日本の金融システムの安定性に影響を与えることはない」との談話を発表した。
 ペイオフ発動は1971年に預金保険制度が創設されて以来、初めて。元本1000万円とその利子分を超える預金は、支払いが一部カットされる可能性がある。これに該当する同行の預金者は全体の約3%の3560人、預金量では471億円(うち元本1000万円と利子分を超える金額は100億円程度)となる見通し。週明けから預金の払い戻しに応じられるよう、12日まで預金口座の名寄せなどの作業を進める。
 時事通信 9月10日(金)11時55分


 乱れ飛ぶ責任論、現政権批判…振興銀破綻

 日本振興銀行の経営破綻(はたん)に対し、政府・与党から10日、小泉元首相が進めた構造改革路線のひずみが露呈したとして、自民党政権の責任を指摘する声が上がった。
 一方、自民党からは、民主党代表選による「政治空白」への批判が相次いだ。
 仙谷官房長官は10日午前の記者会見で「経営破綻が金融システムの安定に影響を与えることはない」と繰り返す一方、金融庁の監督責任について「検査・監督が適切だったか、議論になる可能性はある。前政権下のことの方が多いだろうから、金融庁の政務三役が再検証すると思う」と述べ、自民党政権の責任は重いとの認識を強調した。
 国民新党の自見金融相も記者会見で、振興銀創業者の一人である木村剛被告が竹中平蔵・元金融相のブレーンだったことを念頭に「竹中氏らの道義的責任は免れない」と語った。
 ただ、野党からは「政府・与党は責任転嫁ばかりしており、初のペイオフ発動に対する危機感が乏しい」(自民党幹部)との反発も出ている。
 自民党の石原幹事長は10日、党本部で記者団に「振興銀は普通預金もない特殊な銀行で、大きな混乱はないだろう」としたうえで、「初めてのペイオフなので、ほかの銀行にはそういうことはないと政治家が生の言葉で言うことが与党の責任だ。民主党は代表選をやっているが、国民を安心させる状態を作ることが足りない」と政府・与党の対応を批判した。
 読売新聞 9月10日(金)21時57分

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 怪しげな資金調達に関するメールの隠蔽・消去で捜査を受けていた日本振興銀行が経営破綻し、現行法下で初めてペイオフの発動に至ったということで、また政界が足の引っ張り合いモードに入っている。
 まったくうんざりである。

 上で少し触れたように、振興銀行の取り引きに問題があったのは確かだが、ではそれを監督する官庁を「政治主導」しているのはどこの政党であろうか?
 しっかり監査をし、必要ならば公的資金を使って延命させ、他の銀行に押し付ける(「合併」ともいう(笑))などの策を講じることもせず、ただ見殺しにしたのは他でもない民主党(+国民新党)政権である。それもただ、「あれは『小泉案件だ』」というだけで。
 その責任を棚上げし、またぞろの「自民党時代~」に加えて「竹中の道義的責任」とまで言い出すような大臣がいるような政府など、権力を持つ資格などない。

 政権ごっこはもうやめてくれ!


 本日のバイオハザード。

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 <遺伝子組み換えマウス>研究所から2匹逃走か 東京・町田

 文部科学省は10日、製薬会社「協和発酵キリン」の研究所(東京都町田市)で遺伝子組み換えマウスが逃走した可能性があるとして、同社を厳重注意処分したと発表した。
 8月11日までに、同研究所「東京リサーチパーク」研究棟のケージで飼育していた遺伝子組み換えマウス計644匹のうちメス2匹がいないことが分かった。同省は、マウスに人や環境への影響はなく、免疫機能が抑制されているため死んでいる可能性が高いとみている。
 毎日新聞 9月10日(金)19時21分

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マウスに人や環境への影響はなく、免疫機能が抑制されているため死んでいる可能性が高い」とあるが、本当だろうか? 逆に免疫機能が不完全なために体内でとんでもない方向にウィルスを変異させてしまい、ばらまく可能性はないのか?

 ちょうど中国では、

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 <続報>ダニ媒介の感染症はヒト顆粒球アナプラズマ症か=全国6省・市で感染疑い例―中国

 2010年9月9日、新京報は、ダニによる感染病はヒト顆粒球アナプラズマ症の可能性があると伝えた。これまでに中国各地の6省・市で発見されている。
 河南省信陽市商城県では今夏に入り、ダニにかまれた後に発病、死亡する例が多発している。8日、河南省衛生庁は記者会見を開き、昨年5月に初の症例が確認され、同日までに557人が発病、うち18人が死亡したと発表した。
 ダニを媒介としたこの病気は、ヒト顆粒球アナプラズマ症(HGA)の可能性が高いという。この病気は1994年に初めて報告されたもの。マダニを媒介とした感染のほか、感染者の血液を介して感染する可能性もある。中国では2006年の安徽省での患者が初の感染例で、これまで中国各地の6省・市で確認されている。
 中国衛生部は08年、「HGA予防技術ガイド」を発表したが、現時点ではまだ病原体の単離に成功してなく、あくまで疑い例にとどまっているケースばかりだという。HGAによる死亡率が低くほとんどの患者は回復するが、根本的な治療手段はまだ確立されておらず、マダニの駆除や消毒の徹底などで予防するほかない。(翻訳・編集/KT)
 Record China 9月10日(金)11時15分

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 こんなことが起きている。

 細菌やウィルスによる伝染性の病気は「だろうだろう」で対応してはならない脅威であることを忘れないように!