2009年の後半 運勢はどうなる? | 福岡占いの館「宝琉館」 ホウリュウの開運鑑定ダイアリー

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福岡占いの館「宝琉館」の深川宝琉館長が占い(運命学)について綴る開運ダイアリーです。運命学も各占術の書籍のみに盲従せず、実占を通して活きた開運学に醸成することが肝要。おもむくまま雑感を記します。

 「2009年は不景気が続き、インフルエンザ騒ぎも収まらず、一体どうなりますか」「世界全体の今年の運勢を教えて下さい」など、最近、見通しのつかない前途に不安を抱えて、このような質問をされる依頼者が多くなりました。

 鑑定のご相談も、空前の不景気の中、仕事運、就職、転職などに関するものが多い傾向です。2009年も、あっという間に半分が過ぎ、すでに後半戦です。時の流れの速さに焦りすら、感じますよね。

 毎年、年末になると、いろんな占い本が本屋で売り出されます。100年に一度と言われる金融危機による不景気は、いまもジワジワと家計に悪影響を与え、新型インフルエンザの流行で日本も地域によって学級閉鎖や対応措置が取られて混乱しているように見えます。鑑定を受けるお客様の間でも、見通しに見えない不安を抱えられながら、この質問がよく出ます。

 平成21年、つまり西暦2009年の運勢がどうなるのか。一体、どの占術で鑑定できるのでしょうか。すでに今年は半年が過ぎてしまった中、現在進行形の2009年の運勢について、どう判断すべきかを見ていきたいと思います。

 四柱推命、九星気学、宿曜占星術、西洋占星術、易などいろいろありますが、世界的な今年の運勢を調べる参考になるのは、はやり、九星気学が基本であろうと思います。そして、各業種の運勢についても、九星気学で一白水星(いっぱくすいせい)、二黒土星(じこくどせい)、三碧木星(さんぺきもくせい)、四緑木星(しろくもくせい)、五黄土星(ごおうどせい)、六白金星(六白金星)、七赤金星(しちせききんせい)、八白土星(はっぱくどせい)、九紫火星(きゅうしかせい)のそれぞれに当てはめながら、その年の定位盤の位置から鑑定していきます。

 2009年は九星気学で見ると、九紫火星中宮の年。2008年の暗く落ち込む真っ暗闇の冬の世相を反映する一白水星中宮の年に比べて、まるで灼熱の夏の時期で、きらびやかな中年女性たちが流行を巻き起こし、教養文化、高級美容エステ、ファッション、ジュエリーなど華やかな高級志向に注目が集まります。今年が「水」の部屋(暗く落ち込む)に入る五黄土星を象徴する金融・金貸し業や不動産業などは落ち込みやすい時です。

日を新たに命を立つ ホウリュウの開運鑑定ダイアリー-各年の運勢を見る九星気学の後天定位盤

 これまで陰に隠れて潜んでいたことも明らかになる時でもあり、スキャンダルや大物の離婚なども増えるでしょう。国際情勢では、貿易摩擦問題がクローズアップされやすく、景気が低迷したため、米国を筆頭に国益中心主義に流れ、悪い意味での国家エゴがむき出しになるとすれば、国際協調の助け合いの精神が喪失していく流れで憂うべき動きです。米国のオバマ政権は保護貿易主義の方向性を今のところ、拒んでいますが、景気が持ち直すのに時間がかかれば、どうなるか見通しがつきません。

 真夏の灼熱の中で、すべてがさらけ出される年回りですから、本物のみが評価される時になりました。その点は非常に希望が持てます。苦労を重ねた本物は脚光を浴びて正当に評価され、偽物はふるいにかけられます。激流の中で本物がはっきり浮かび上がる時期であり、これまでコツコツと陰で徳を積んでいっていれば、本筋を見極めることができる天運掌握の時期到来です。

 とはいっても、今年は気学の通りの流れになっているかどうか、かなり疑問もあります。景気低迷は続いており、新型インフルエンザ問題も発生しています。あまりに昨年の落ち込み具合が急激だったため、洪水のような水の「真冬」(一白水星中宮の年)から火のような灼熱の「真夏」(九紫火星中宮の年)に激変する動きに対応できないままでいることが原因なのだとも考えられます。冷たい水が火の勢いより強いため、なかなか火が広がらない状態であり、本来の九紫火星の真夏の勢いになるには、もうしばらく時間がかかりそうです。

 それから、小沢一郎さんの一連の騒ぎについて一言。私は人相の観点から小沢一郎さんは絶対に天下を取れないと常々言ってきました。本人の骨相を見ると、耳の位置が鼻より下にあるのです。このような人相の人は、黒子に徹する役割ならば良いのですが、表舞台に立って天下を取ろうとしても、途中で挫折します。昨年は民主党の勢いが上げ潮で政権交代が実現可能と自信満々で小沢民主党が躍進するように見えましたが、結果は見ての通りです。


 最近は自民党も支持率を落とし、麻生首相も求心力が低下し、解散総選挙の時期もぎりぎりの攻防に入ってきました。自民党も旧態依然たる体質のままでは有権者は小泉政権時代のような期待感はまったくもてないどころか、不支持が増えるでしょう。民主党も小沢一朗さんの違法献金疑惑が収まらない中、鳩山由紀夫代表に顔が替わったところで、献金疑惑が浮上し、不安定さが見え隠れしています。自民も民主も、どっちもどっちという中間層の空気感の中で、ゆるやかな政権交代の雰囲気が出てきています。与野党がフィフティフィフティか、若干、民主が有利という流れ。都心部で民主党の支持層が比較的高いため、東京都議会議員選挙で民主党が第一党になることはほぼ確実です。そうなれば、衆院選は民主党に有利な雰囲気が徐々に出来上がり、来年は、間違いなく政界再編の動きでしょう。気学でも来年はそうなると予想されています。


しかし、民主党が政権を奪取しても、前代表の小沢一郎さんがトップに躍り出ることは非常に困難。というか、無理でしょう。

 九星気学で見ても、小沢一郎さんは四緑木星。傾斜法(その人の本質を見る)でも「風」の部屋(四緑木星)に傾斜。四緑木星は気学の後天定位盤(写真左下)で見ると、今年は「火」の部屋(九紫火星)に被同会(入っている)しています。この部屋は四緑木星の人だけは暗剣殺(あんけんさつ=五黄土星と正反対の場所)がつきますから何かとトラブルに巻き込まれやすい。四緑木星の人は「風」のように非常に交際上手ですが、この部屋にいる時は交際相手がトラブルのもとになりかねません。外見は非常に華やかですが、羨望の目で見られ、人間関係が気まずくなりやすい時です。

 しかも、過去の努力や善行も明らかになる半面、悪事も明らかにされます。浮気や脱税など十二分に注意が必要です。感服するのは、「博多の父」として易占の大家であられる田中恵祥先生が11年前に書かれた「天地人の運命学」(88ページ 1998年・ダイヤモンド社発行=写真右下)には「脱税に関して言えば、この部屋にいる時は必ず税務署の調査が入る、と思っていればまちがいないでしょう。そして、税務署がやってきた時、もし不正がなければ、逆に税務署から表彰されるかもしれません」と的確に表現されており、まさにその通りになっていると感じています。

 果たして、2010年の運勢はどうなっていくのか。平成22年は八白土星中宮の年。社会的に大きな変化や改革が迫られる時です。政権に離合集散が起こったり、公的機関が民営化されるなど、組織の変化も起こりうる時です。「水の部屋」に入る四緑木星を意味する貿易、運輸、旅行業が低迷するでしょう。二黒土星には暗剣殺がつきますので、二黒土星を意味する一般労働者の生活は苦しくなります。ということは、2008年後半から始まった世界的な金融危機の悪影響は2009年を超えて2010年も引き続くという可能性が高いと見られます。

 不景気の時には不景気の時にヒットする商品がありますし、日本のバブル崩壊(1989年)の直後に日本語対応のパソコンが販売開始され、平成不況(1999年~2002年1月)の後、携帯電話が急速に普及。今度の大不況の後も、携帯電話の普及やIT革命に続く新しい技術革新が誕生することを期待したいところです。日本には、危機の時にこそ、ピンチをチャンスに変えるだけのソフトパワーは必ずあると思います。