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イベント報告「清水寺から世界へ!~思いやりの心と平和の輪~」

みなさん、こんばんは。

11月16日(日)に京都・清水寺で行われたイベントの報告です。

週末になると悪天候という10月の東京の記憶(トラウマ)がなかなかぬぐえないまま11月になり、清水寺でのイベント「清水寺から世界へ!~思いやりの心と平和の輪~」もとても心配でしたが、当日は非常に良い天気になり、無事に実施することができました。


さてこの清水寺での国際協力イベントですが、地域で活動する学校、バレエ団、NGOが、清水寺のご協力を得て、途上国で起こっていることや、身近なところからできる国際協力について考える場、発信する機会として昨年から始まりました。「動く→動かす」は東京の団体ですが、各参加者をつなげ、企画&実施に協力しています。今年活動を行った団体は以下の通りです。
・京都学園中学校
・京都府立東稜高等学校
・桧垣バレエ団
・特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
・公益社団法人 日本国際民間協力会NICCO

今回は会場が2カ所でした。1カ所目は清水寺の参道を上がると最初に建っている門、仁王門の右側、西門下になる会場です。下の写真がその会場です。

中央に写っているのが仁王門で、写真右側にイーゼルが立っており、そのすぐ右側にギターを肩からかけて立っているのが東稜高校の女子高生で、彼女は弾き語りをしています。とは言っても何か特別な歌を歌っていたわけではなく、SPITZなどごく普通のJ-POPを歌い、普通の高校生の目線から授業で習った途上国の現状、感じたことを語っていました。

そして写真を撮っている私の後方、念彼観音力碑の前には畳32枚が敷かれ、柔道の演武が行われました。

私たちは通常、勝敗を決する格闘技として柔道を見ていますが、その基本理念には「精力善用」と「自他共栄」があり、それぞれ「修業を積み磨かれた能力を、世の中の役立つことに使い貢献する」「互いに信頼し、助け合って、自分もほかの人も共に栄えて、素晴らしい世の中をつくる」という意味があるそうです。今回は「投の形」という稽古法のひとつが披露されました。技を掛ける方と受ける方が相手のことを考えながら動かないと形の稽古はできません。説明は日本語と英語で行われ、中国語と韓国語の説明パネルも用意され、海外からの観光客からも注目を浴びていました。

もうひとつ、西門下会場で行われていたのが、アートライブです。お題に沿って模造紙に自由に絵を描いてもらう活動です。みなさんどんな絵やメッセージを描いていたのか…それがこちらです。

「大吉」は愛嬌ですが、平和、ラブ&ピース、幸せなどの言葉、そして描かれた絵を見ていると、今回のテーマや場所柄もあるかもしれませんが、人間が世界に求めるものの普遍性を感じました。

その横にはアピールタワーがあり、東稜高校の授業実践の発表と、この日アートライブなどに参加して記念撮影として撮影したスタンド・アップの写真が展示してありました。


そして、西門下から本堂や清水の舞台へ向かう順路通りに階段を上がっていくと、経堂があります。ここがもうひとつの会場です。写真は、経堂内で上演されているバレエ「ジゼル」を見る人々です。


こちらが桧垣バレエ団による「ジゼル」です。軽やかな感じ、そして衣装もあると思いますが、明るく楽しげな印象の演目でした。

バレエ上演中は、経堂前は黒山の人だかりでした。ぴったり息の合った演技にじっと見入る人、写真やビデオを撮る人などでごった返していました。

「ジゼル」の上演は2回ありましたが、その上演前には清水寺の僧侶からイベント趣旨に関してご説明いただきました。身の回りでできることや自分にできることを見つけ、実践していくことの大切さについてお話しされていました。


この経堂の前には、NGOがテーブルを並べ、活動説明をしたり、物販を行いました。また、訪れた人々に途上国の現状を少しでも知ってもらうために、フォトランゲージ(写真を見ながら話し合う活動)も行われました。


今回は、「動く→動かす」もテーブルを出しました。スタンド・アップやMDGs/ポストMDGsの説明をしたり、現在進行しているポストMDGsの策定プロセスに市民の声を届けるために国連が行っているMY WORLDのアンケートをとりました。こちらの写真にある赤い線が見えるものは、そのアンケートの途中結果をシールを貼って表わしたパネルです。

このアンケートには、ガールスカウト京都府連盟の高校生と大学生にもお手伝いいただきました。東京からは私1人で参加だったため、本当に助かりました。ありがとうございました。そして今回のイベント参加者にもお手伝いいただき、最終的には163人から回答を得ることができました。

その回答結果がこちらのグラフです。

これは、回答数を示しているのではなく、一番回答数が少なかった「政治的自由」を1として他の項目の回答数がその何倍だったかを示したグラフです。みなさんはこれを見てどう考えるでしょうか?

最後に、期間外ですが、スタンド・アップの写真を撮りました。

右側の横断幕にあるaction/2015というのは、より良いポストMDGsを作っていくために来年からグローバルで始まるキャンペーンです。かわごえ国際交流フェスタに続き、新旧キャンペーンの共演のようになりました。

紅葉シーズンの始まった清水寺は、本当にすごい人出でした。今回のイベントで立ち止まって見たり話を聞いてくれた人はその中のほんの一部でした。しかし、横目で見ながらも、清水寺でこのイベントを実施している理由や意味を少しでも考えてくれた人は少なくなかったと思います。そんな引っかかりは、海外のことを考えて何か行動する一歩になっていくことでしょう。中学生からNGOまで、それぞれのやり方で平和や国際協力への想いを発信することによって、そんな種まきにはなったかなと思います。

(事務局 諸)

STAND UP TAKE ACTION 2014参加者数の発表

みなさん、こんばんは。

ようやくSTAND UP TAKE ACTION 2014の登録写真&データの確認が終わり、参加者数が確定しました。

いつもの日本地図に地方別の参加者数を掲載しましたのでご覧ください。今年は、47都道府県すべてから参加の報告がありました。


件数は昨年比で385件の増加でしたが、参加者数の方は2493人の減少でした。最後のスタンド・アップとしては残念な結果ですが、天候不順以外にもいろいろと乗り越えられなかった課題があり、それらは次のキャンペーンに向けた教訓として今後解決策を検討していきたいと思います。

フォトコンテストについては、現在「動く→動かす」加盟団体と特別審査員である写真家の今岡昌子さんが選考中です。12月初旬に発表予定ですのでお楽しみに。


(事務局 諸)

かわごえ国際交流フェスタ2014出展&アンケート結果

みなさん、こんばんは。

11月9日に出展した「かわごえ国際交流フェスタ2014」の報告です。


会場は、本川越駅から有名な蔵の町並みへ向かう途中にある浄土宗のお寺蓮馨寺でした。

ちなみにこの蓮馨寺、お釈迦様のお弟子さんの「おびんずる様」の座像で有名で、参拝者がその体に触ると病気が治り、頭を触ると頭が良くなるとのことです。私は頭を触ってくるのを忘れました。悔やまれます。

また、「動く→動かす」の加盟団体で、あるアーユス仏教国際協力ネットワークの会員でもあります。

当日はどんよりと曇り、たまにポツポツと雨が降ってきましたが、幸いなことになんとか天気はもってくれました。境内には広場を囲んでこんな感じでテントが並びました。私は忙しく、結局昼も食べそびれてしまったのですが、タイやブラジルのおいしそうな屋台から、出展はNGO、国際交流系団体、学生団体、JICAまで、多様な団体が思い思いの活動と問題意識を発信していました。


また広場には、「朝鮮通信使ゆかりのまち全国交流会」の一環で行われたパレードの一行が集まりごったがえし、華やかに、そしてにぎにぎしく出発していきました。


「動く→動かす」のブースでは、スタンド・アップとMDGs&ポストMDGsに関する展示、物販を行い、MY WORLDのアンケートをとりました。MY WORLDについて詳しくはこちらをご覧ください。あなたもぜひ、策定中のポストMDGsの議論へ、このアンケートを通じて声を上げましょう。これも身近なところからできる国際協力活動のひとつです。

今回は、ボーイスカウト川越第2団の方々に会場内でのアンケート実施をお手伝いいただきました。ありがとうございました。そして、会場内でとったアンケートの結果を、「動く→動かす」のブースの前に置いたパネルにシールで貼っているのがこちらの写真です(右側の2人がボーイスカウトの高校生)。


これがそのパネルです。これは途中経過です。


会場でパネルに貼れなかった分も含め、最終的に集計したのがこちらのグラフです。これは、投票の傾向が分かりやすいように、投票数ではなく投票数の差(倍数)で表しています。


そして最後にスタンド・アップ。


今回はより良いポストMDGsの策定を求めるグローバルなキャンペーンプラットフォームaction/2015の横断幕も掲げました。action/2015のスタートは来年1月からです。「動く→動かす」も協力してキャンペーンを行っていく予定です。


(事務局 諸)