WBC総会・王者内藤大助・2連続指名戦義務 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)が2線級相手に13ヶ月ぶりのKO勝利で再起を飾った。WBCは、まもなく35才を迎えるバレラに一体どんな場を与えるのだろうか。29才。デビュー10年目。世界初挑戦の三澤照男(帝拳)選手は、果敢に打ち合うも暫定王者ファン・パラシオス(ニカラグア)に7回TKO負け。


三澤vsパラシオス。 -YAMADA SUMIO-

ここ6年間負け知らずの暫定王者は、ドン・キング傘下。25勝(20KO)2敗と、かなりのハードヒッターだ。27日に行われる正規王者オーレードン・シスサマーチャイvs1位ポンサワン・ポープラムックのタイ決戦の勝者との王座統一戦が義務付けられている。


ファン・パラシオス。 -YAMADA SUMIO-

さて、そろそろ発表されるであろう内藤大助(宮田)選手のV4戦。12月23日、対戦相手は噂される山口真吾(渡嘉敷)選手でしょう。宮田会長が中国を後にされてから、ランキング会議の重要事項は決定していった。

フライ級チャンピオン内藤選手は、選択試合を続けているから、12月の試合後は1位ポノムルンレック・グラティンデーンジム(タイ)の挑戦を受ける。勝者は、挑戦者決定戦に勝利している2位フリオ・セサール・ミランダ(メキシコ)と戦わなければならない。ミランダ陣営は、総会で直訴。

「我々は、挑戦者決定戦に勝利している。一体、いつまで待たねばならないのか」

12月23日の勝者は、連続指名戦となる。ケガ、待ち料を支払って先送りにするという手段も考えられるが、なんとも理不尽な決定。1位のタイ選手を差し置いて挑戦者決定戦を行ったのはWBCである。チャンピオンの権利はいずこに。

意義を唱えるチャンピオン側宮田会長はいなかった。とにかく決まったというのだから、交渉がなかなかまとまらない場合、すんなり暫定王座決定戦もありそうだ。

噂された栗生隆寛(帝拳)選手の世界ダイレクト・リマッチ。王者オスカー・ラリオス(メキシコ)への挑戦も消滅。それどころか、ダウンのダメージとケガを理由に暫定王座決定戦が承認された。ラリオス側も再戦には乗り気とあったのだが。

1位エリオ・ロハス(ドミニカ)vs2位ユーリオルキス・ガンボア(キューバ)。ロハスは9月、1位エクトール・ベラスケス(メキシコ)との挑戦者決定戦に12回大差の判定勝ちを飾っている。しかし、07年7月ガマリエル・ディアス(メキシコ)との挑戦者決定戦では10回小差の判定負けを喫している。20勝(13KO)1敗。

次のスーパースター候補ガンボアは12戦全勝10KO勝ち。WBAでも3位に付けているが、思惑通り暫定王座獲得なるか。ラリオスとの王座統一戦、挑戦者決定戦に勝利しているグティ・エスパダス・ジュニア(メキシコ)も控えており、栗生選手の再度の出番は、かなり先になりそうな感じですね。

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Sバンタム級西岡選手の正規王座昇格もならなかった。これも正規王者イスラエル・バスケス(メキシコ)陣営が乗り込み、1位ラファエル・マルケス(メキシコ)とのタイトル戦承認を求めた。4戦連続同じ相手との対戦になるが、依然チャンピオンと1位である。

人気カードでありファイトマネーも高い両選手。WBCの懐も大いに潤う事を考えると、この承認もうなずける。暫定王者は2位ジョニー・ゴンザレス(メキシコ)との防衛戦を義務付けられた。

元WBOバンタム級王者ゴンザレス。王者のまま、1階級上のバスケスへの挑戦は10回TKO負け。昨年8月、峠を過ぎたと思われたジェリー・ペニャロサ(比)のボディ・ブローに沈んだのは意外だった。以後、Sバンタム級に転向し5戦全勝4KO勝ち。39勝(33KO)6敗。

チャンピオン時代、ゴンザレスの評価は高かった。27歳とまだ老け込む齢ではない。ぜひ、日本に来てほしい挑戦者です。西岡選手も、これに勝てばラスベガスが見えて来る。すんなり交渉がまとまる事を期待します。

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