ワトゥー・ワトゥー(WATTOO WATTOO SUPER BIRD,1978)フランスのアニメ | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

その他、海外アニメ紹介、無名クラシック音楽紹介など

第1話(1er épisode)

 

【作】(Créateurs)

監督(Réalisation)・脚本(Scénario):ルネ・ボール(René Borg)

脚本(Scénario):ユベール・バレー(Hubert Ballay)

 

【音楽】(Musique)

ユベール・バレー(Hubert Ballay)

 

【制作会社】(Sociétés de production)

・Plateforme 2000

・Star Productions

 

【語り】(Narratrice)

ドロテ(Dorothée)

 

【時間】(Durée)

5分(5 minutes)

 

【話数】

56話

 

【放送】

フランス2(France 2)

 

Wattoo Wattoo - Wikipedia, Français

Wattoo Wattoo Super Bird - IMDb, English

 

オフィシャルサイト(Site Officiel)

http://www.wattoo-wattoo.com/

 

1978年にテレビ放映されていた1話5分のショートアニメ。

『ワトゥーワトゥー』と呼ばれる宇宙鳥の棲んでいる

立方体の形をした『オギュスト』(Auguste)と呼ばれる星に、

『ズワ』(Zwas)と呼ばれるガチョウが

宇宙船に乗ってやってきた事が切っ掛けで、

『ワトゥーワトゥー』たちが宇宙船の後を付いていって

地球に行ってしまいます。

 

このアニメの基本内容は、

愚鈍でマナーの悪い『ズワ』に、『ワトゥーワトゥー』が

マナーや知恵を授けたり助けてあげるという内容です。

『ズワ』というのは実は、フランス人を表しているらしいです。

子供のための道徳アニメらしいんですが、自虐的でもあるらしい。

かなり破天荒な内容なんですが、

フランス人ってそんなにマナー悪いんですか?

 

『ズワ』は、クレド(Credo)と呼ばれる

1頭身のペットを飼っています(犬を表している?)。

手塚治虫の漫画に時々登場する『スパイダー』にちょっと似ています。

他に、1頭身のウサギなども登場します。

動物は皆1頭身みたいです。

 

『ワトゥーワトゥー』は、空中や宇宙を飛べるだけでなく、

分身を出してそれを思い通りの『物』に変える事が出来ます。

 

アニメーション処理に関しては、海外のアニメにしては珍しく、

ちょっと手抜き気味な日本アニメっぽさを感じます。

 

破天荒な道徳アニメと言えば、

『星の子ポロン』(1974-5)ってのもありましたね。

このアニメ、一部でカルト的に注目集めているらしいですけど、

『ワトゥーワトゥー』の方も、カルト的な人気が出ていてもおかしくない。

当時、地元ではどのくらい人気が出ていたのか?

今でも語り草になっているのか?

よく分かりませんが。

 

ユベール・バレーは、

実はこのアニメの音楽もやっているそうです。

サントラのアルバムも出ているそうです(下の画像)。

 

Wattoo Wattoo(Philips)

 

あんまりこのアニメの内容に相応しくない音楽だと思いますが。

昔の刑事ドラマっぽいのとか、

シチリアか何処かの哀愁の漂っている民謡の様なのとか。

でも、”お助けマン”的な内容なので、

ヒーローサウンドっぽい歌は似合ってるかも。

 

それと、ややこしいんですが、インディーポップのバンドでも

『Wattoo Wattoo』というのがあり、

このアニメから名前を拝借したらしいです。

日本では、寧ろこちらの方がよく語られているようです。

バンド名になる程だから、

今でもかなり熱烈なファンがいるんでしょうね、多分。

http://www.watoowatoo.net/

 

【グッズ】

マンガ本、縫ぐるみ、Tシャツ、双六等色々と出ていたらしい。

詳細は公式サイトを。

公式サイトには、

当時のものと思われる紹介記事も多数掲載されているので、

恐らくかなりの人気だったのは間違いないと思われます。

 

【DVD】

Wattoo Wattoo - Amazon, France

 

【追記:2021/4/29】

削除された動画差し替え。

1~7、9~11枚目の画像追加。

 

 

それと、ワトゥーが両手を上に上げる場面を見て、

一部界隈で知られている

「美しき緑の星」(La Belle verte)

を思い出してしまったのは恐らく私だけでしょうね。

(同じフランス製だし)

 

美しき緑の星(La Belle Verte) : Alizona*銀の月

 

この映画は、現代文明の生活様式を問い直す

革命的な作品として知られています。

今、新型コロナなどで人類全体がおかしな事になっていますけど、

そんな中にあっても、自分というものを

しっかりと保っていたいですよね。